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【書評】 話が通じない相手と話をする方法 哲学者が教える不可能を可能にする対話術

話が通じない相手と話をする方法
哲学者が教える不可能を可能にする対話術

【会話が劇的に変わる38のテクニック】敵を味方に変える最強コミュニケーション術

「相手を変える」ではなく「相手と理解し合う」ための、実践的な会話術

異なる考えを持つ人と対話するのは、時に難しく、心をすり減らすこともあります。

しかし、本書は、そんな壁を乗り越えるための38のテクニックを、分かりやすく解説しています。

本書は、会話の基礎となる入門レベルから、極端な相手の考えを変えるための達人技まで、幅広いテクニックを網羅しています。

「ポジティブな対話が生み出す驚くべき力」

この本は、異なる意見を持つ人々との建設的なコミュニケーションのための実践的な方法を紹介しています。

様々な対話のテクニックを難易度別に38個紹介しており、些細な会話のヒントから、極端な考えの人を説得するための達人技まで幅広く網羅されています。

本書の核心は「会話相手を敵とせず、パートナーとして接すること」にあります。相手の意見を理解し、共感的に耳を傾けることで、相手の心を開かせ、真の対話につながるのです。

まず会話の基礎として、①目的を明確にする、②相手を敵ではなくパートナーと捉える、③ラポール(親密な関係)を築く、④相手の話に耳を傾ける、⑤一方的な押し付けは避ける、⑥相手の善意を認める、⑦相手のコンフォートゾーンを尊重する、ことが説かれています。

次に、相手の考えを変えるための具体的な方法として、①自らがモデルとなる行動をとる、②質問することで相手の考えを引き出す、③相手の価値観に共感を示す、④非難ではなく建設的な提案をする、⑤相手の結論ではなく推論プロセスに注目する、⑥相手の意地になる原因を学ぶ、といったテクニックが挙げられています。

本書の真骨頂は、一見対立する意見でも、相互理解と思いやりのある対話を通じて、新しい視点と気付きが生まれる可能性を示してくれる点にあります。

会話を通して、新たな発見と成長の機会を見出せるというメッセージが力強く伝わってきます。

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本書を読んだ感想として

この本を読んで、コミュニケーションの質を高める上で最も大切なのは、相手を「敵」と見なすのではなく、常に「パートナー」として尊重し、理解を深めようと努力することだと学びました。

私たちは多かれ少なかれ、自分の意見や価値観に固執する傾向にあり、それが原因で対立が生じがちです。

しかし、この本が教えてくれるのは、相手の考えを共感的に聞き、質問をして相手の立場に立って考えることで、新しい視点が生まれ、対立は解消に向かうということです。

対話は一方的な押し付けではなく、相互理解を深めるためのものだという視点に立ち返り、実践していきたいと思いました。

そうすれば、遠く離れた意見でも、お互いの発見と成長の糧となり得るはずです。

本書を特におススメしたい人

  • 家族や友人、職場の人間関係でコミュニケーションの悩みを抱えている人

  • 異文化交流や価値観の違いによる対立を乗り越えたい人

  • 対話を通して自分の視野を広げ、成長したい人

  • ファシリテーションやカウンセリングの技術を高めたい人


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本書のまとめ

本書が提唱するのは、異なる意見を持つ人々との建設的な対話を行うためのマインドセットとテクニックです。

常に相手を「パートナー」と捉え、共感的に耳を傾けることで、対立は解消に向かいます。具体的には、

  • 目的を明確にする

  • 相手の善意を認め、ラポールを築く

  • 質問をして相手の考えを引き出す

  • モデルとなる行動をとる

  • 非難ではなく建設的提案をする

  • 相手の推論プロセスに着目する

などのテクニックが紹介されています。

異なる意見を対立と捉えるのではなく、新たな発見と成長の機会ととらえることが重要です。

思いやりのある対話を実践することで、私たちは驚くべき気付きと成長を遂げられるはずです。

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【本書の目次】
第1章 会話が不可能に思えるとき
第2章 入門:よい会話のための7つの基礎
 ──通りすがりの他人から囚人まで、誰とでも会話する方法
第3章 初級:人の考えを変えるための9つの方法
 ──人の認知に介入する方法
第4章 中級:介入スキルを向上させる7つの方法
 ──(自分を含む)人の考えを変えるための効果的スキル
第5章 上級:揉める会話のための5つのスキル
 ──会話の習慣の見直し方
第6章 超上級:心を閉ざした人と対話するための6つのスキル
 ──会話のバリアを突破すること
第7章 達人:イデオローグと会話するための2つの鍵
 ──動かざる人を動かす
第8章 結論
謝辞
原注
監訳者解題
参考文献
索引

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