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【書評】 ナチュラル・リーダーシップの教科書

ナチュラル・リーダーシップの教科書

馬が導く、自然体リーダーの教科書!「ナチュラル・リーダーシップの教科書」

忙しい現代社会で埋もれた「感覚」を呼び覚まし、ありのままの自分でリーダーシップを発揮する方法とは?

本書は、馬を使った「牧場研修(ホースコーチング)」という、自然の中から気づきをもたらすリーダーシップ研修を提供する小日向素子氏によって書かれ、多様性と変化の激しい現代社会を生き抜くための、画期的なリーダーシップ論を説いています。

誰もが持つ「感覚」こそが、真のリーダーシップの源泉

私たちは、社会生活の中で「どうすべきか」ばかりを考えて、思考優位になりがちです。しかし、本来、人間には「感覚」という強力な力があり、それは思考よりも早く、正確な情報を私たちに教えてくれます。

本書では、この「感覚」を呼び覚まし、研ぎ澄ませることで、状況変化に柔軟に対応できるリーダーのあり方を伝授しています。

「感覚」を鍛えるための3つのステップ

  1. 感覚を鍛える: 五感を意識し、日常生活の中で感覚を研ぎ澄ませる。

  2. 感覚を情報に変える: 体の内側から発せられる感覚を正しく読み解き、行動につなげる。

  3. センス・オブ・ワンダーを持つ: 自然や他者とのつながりを意識し、自分以外の存在への関心を高める。

「感覚」を鍛えることで得られる5つの力

  1. 状況変化への柔軟な対応力: 変化をいち早く察知し、適切な判断を下せる。

  2. 自分自身の本心とのつながり: 自分の感情やニーズを正確に理解できる。

  3. 他者への共感力: 相手の気持ちや状況を敏感に察知できる。

  4. 創造性: 独創的なアイデアを生み出すことができる。

  5. 主体性: 自分の意志で行動し、責任を果たせる。

「感覚」を活かした、これからのリーダーのあり方

本書では、個人の変容、二者間の関係性の変容、組織での関係性の変容という3つのステップを通して、これからのリーダーのあり方を具体的に示しています。

Step1: 個人の変容

  • 感覚を鍛え、自分らしさを体得する

  • 思考と感情のギャップをなくし、心身一致を目指す

  • 「センス・オブ・ワンダー」を持ち、自然や他者とつながる

Step2: 二者間の関係性の変容

  • 相手の境界線を尊重し、信頼関係を築く

  • 相手の弱さを「強さ」に変換し、共に成長する

  • 不要な競争を避け、エネルギーを温存する

Step3: 組織での関係性の変容

  • 個々が自分らしく活躍できる、フラットな組織を目指す

  • 既存のルールにとらわれず、状況に応じて柔軟に対応する

  • ゴールよりもプロセスを重視し、持続的な成長を目指す

  • 複数人でリーダーシップを共有し、組織全体を活性化する

  • 困難な状況でも、英雄的な感覚で周囲を導く

「ナチュラル・リーダーシップ」こそ、これからの時代に求められるリーダーの資質

本書で紹介されている「ナチュラル・リーダーシップ」は、肩書や地位に関係なく、誰もが持つ「感覚」を活かしたリーダーシップです。

変化の激しい現代社会において、組織を成功に導くためには、固定観念にとらわれず、柔軟に対応できるリーダーが必要です。

本書は、そのようなリーダーを育成するための実践的なヒントが満載されており、リーダーを目指す人だけでなく、すべての人に役立つ内容となっています。

リーダーシップの本質を再定義する、衝撃的な一冊

本書は、従来のリーダーシップ論とは一線を画し、リーダーシップの本質を再定義する衝撃的な一冊です。

忙しい現代社会で埋もれた「感覚」を取り戻し、自分らしくリーダーシップを発揮したいすべての人に、ぜひ手に取っていただきたい書


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本書を読んだ感想として

この本は、現代の多様性と変化の時代において、リーダーシップのあり方を根本から見直すための貴重なガイドであると感じました。

著者が提供する「牧場研修(ホースコーチング)」は、自然の中で感覚を研ぎ澄ますことによって、私たちが日常生活や仕事の中で失いがちな「感覚」を取り戻す方法を紹介しています。

まず、ナチュラル・リーダーシップの定義がとても興味深いです。「ありのままの自分が自然や他者の一部であるという感覚に基づいて発揮するリーダーシップ」とのことですが、この考え方は、私たちが自然や他者との調和の中で生きることの大切さを教えてくれます。

現代のリーダーに求められる資質として、状況の変化に柔軟に対応し、自らの埋もれた力を引き出す能力が強調されている点も納得です。

感覚を取り戻すための具体的なステップが明示されている点も素晴らしいと思いました。

特に、感覚を情報に変えることやセンス・オブ・ワンダーを持つことは、日常生活に取り入れやすい実践的な方法です。

これらのステップを通じて、自己と他者の感覚に敏感になり、他者とのリスペクトのある関係性を築くことができるというのは、非常に有益な視点です。

また、組織全体の関係性の変容についても具体的なアドバイスが提供されており、個々が自分らしさを大切にしながら、互いの強みや弱みを尊重し合う組織づくりの重要性が説かれています。

特に、「複数でリーダーシップをとる」という考え方は、ヒエラルキーが固定化しないフラットな組織を目指す上で参考になると感じました。

この本は、リーダーシップに関心がある方だけでなく、自分自身の感覚を磨き直し、他者との関係性をより良くしたいと考えるすべての人にとって、有益な内容が詰まっています。

自然との触れ合いや感覚の再発見を通じて、真のリーダーシップを発揮するための道筋を示してくれる一冊です。

読者の皆様がこの本を通じて、新たな気づきを得て、より豊かな人生を送る手助けになることを願っています。


本書を特におススメしたい人

  • 自分自身の感覚を呼び覚まし、ナチュラル・リーダーシップを発揮したい人

  • これからの時代に求められるリーダーの在り方を知りたい人

  • より良いコミュニケーションや意思決定をしたい人

  • 自分自身と向き合い、自分らしく生きたい人


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本書のまとめ

本書は、自然の中での気づきを活かしたリーダーシップの方法を提唱しています。

著者は、現代の忙しい生活の中で埋もれてしまいがちな「感覚」を呼び起こすことで、多様性や変化の時代に対応するリーダーシップを発揮できると説いています。このリーダーシップを「ナチュラル・リーダーシップ」と呼びます。

ナチュラル・リーダーシップとは、状況の変化に臨機応変に対応し、自らの「埋もれている力」である「感覚」に光を当て、それを引き出すことを重視するものです。

現代社会では「どうすべきか」が優先され、「どう感じるか」が疎かにされがちです。

このため、感覚が鈍ってしまいます。感覚を呼び戻すためには、自然の力を借りることが有効です。

自然に触れ、その存在を意識することで、視覚、聴覚、嗅覚といった感覚を研ぎ澄ますことができます。

感覚が鋭くなると、他者の反応を敏感に察知できるようになり、自分の本心も感じ取ることができるようになります。

このような状態になると、危機的な状況でも適切な行動が取れるようになります。

このリーダーシップを発揮するためには、以下の3つのステップを踏むことが重要です。

まず、個人の内部が変容します。思考優位の状態から脱し、感覚を取り戻すことに注力します。

感覚を鍛え直し、「感覚→感情→思考→行動」のサイクルを取り戻します。

体の内部からの感覚を詳細に読み解き、それを行動に繋げることで、心身が一致した高度な状態を目指します。

また、自分以外の存在を感じ、自然の一部としての感覚を持つことが重要です。

次に、二者間の関係性が変容します。感覚が鋭くなることで、他者の感覚にも敏感になり、リスペクトのある関係性を築くことができます。

お互いの境界を尊重し、相手の弱さを理解し、共に尊重する姿勢が求められます。

また、真の危機以外ではエネルギーを温存し、不必要な競争を避けることが大切です。

最後に、組織での関係性が変容します。個々が自分らしさを大切にしながら、互いの強みや弱みを感じ取り、尊重し合う組織を目指します。

既存のルールに囚われず、自分の感覚に忠実に行動すること、ゴールよりもプロセスを重視することが重要です。

複数の人がリーダーシップを取り、自然の一部としての価値観を大切にすることで、組織全体が成長します。

さらに、英雄的な感覚を持つことで、他者を助け、周囲からも助けられる存在となります。

このように、本書は感覚を取り戻し、自然体のリーダーシップを発揮する方法を具体的に示しています。


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