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アスリートが船を造る!浅川造船㈱ 設計部 機装課 管装係 角田さんにWEBインタビュー!

造船所で働く職員に密着!中小造工会員造船所社員インタビュー企画第9弾!今回は、浅川造船㈱ 設計部 機装課 管装係 入社5年目の角田さんの生の声をお届けします。
 
愛媛県松山市出身の角田さん。なんと学生時代に浅川造船㈱にスカウトされ2020年4月に入社!
 
高校時代からアーチェリーをはじめ、学生時代にはインカレで優勝するほどの超アスリート!

浅川造船で船を造りながら、アーチェリーで活躍する角田さんの「今」に迫ります!!


きっかけはアーチェリー!!浅川造船㈱で働く今。

―――こんにちは!本日はインタビューにご協力いただきありがとうございます。今日はお話を伺えることを楽しみにしていました!どうぞよろしくお願いします。

よろしくお願いします!!

―――松山市のご出身とのことでしたが、現在はどちらにお住まいですか??

はい。今は、今治市内にある会社の寮に住んでいます。

―――寮について教えてください!

はい。月々、家賃・駐車場代・水道代込みで14,000円ですね。
会社から車で5分くらいの場所で、ワンルームです。トイレとバスも別になっています。
 
入社10年目までと期間は決まっていますが、違う階には家族寮があるのでそちらを利用されている方もいらっしゃいます。家族寮の寮費は月16,000円くらいだったと思います。

―――寮周辺の利便性について教えてください!

はい!基本的に車があればどこでも行けますね。
スーパーもコンビニも車で2、3分程度、会社までも車で5分、出かけるのも生活するのも便利です!
 
僕はラーメンが好きなので、美味しいラーメン屋さんをもとめて色々食べに行くのですが、近くにある「龍e」というラーメン屋さんの鶏白湯がおススメです(笑)
 
ここで気になる角田さんの1日のルーティーンを教えてもらいました!!

<1日のルーティーン>
7:00 起床
     支度・朝食
7:40 寮を出発
7:50 出社
7:55 ラジオ体操
8:00 朝のミーティングで1日の流れを確認

(朝のMTGの様子)

      設計業務(配管、機装図面の確認、設計)
12:00~12:55 お昼休憩
           (寮に戻って昼食)

13:00 午後の業務開始
      設計業務(配管、機装図面の確認、設計)
17:00 退社
17:05 帰宅
      アーチェリーの練習場へ
18:00 練習開始
20:00 練習終了
20:20 帰宅
      夕飯
      筋トレ、携帯でネットサーフィン、YouTubeを見て過ごす。
      好きなチャンネルは「エガちゃんねる」!!
23:30までに就寝

角田さんは、設計部 で上甲板を担当し配管の設計をされています。定時は8:00~17:00、基本的に残業することはないそうです。
 
社宅から車で20分程のところにアーチェリーの専門施設があり、大会に向けて日々練習を重ねられています。

―――お仕事のあとも遅くまで練習されているのですね。休日はどのように過ごされていますか??
 
休日も、朝から練習をしているのですが、10時~12時までは高校生にアーチェリーを教えています。学校の先生の負担を減らすという目的で、愛媛県から依頼を受け母校の生徒さんの指導をはじめました!
 
練習の後に、一緒に練習している後輩とご飯を食べに行ったりもしますね。

設計部へ配属?!地元の大きな産業「造船業」で働けることが嬉しかった。

―――お仕事について教えてください!なぜ造船業を選ばれたのですか??

はい。浅川造船設計部の顧問の方もアーチェリーをされていた方で、うちにきてアーチェリーを続けてみないか?と声をかけていただいたことが入社のきっかけでした。
 
―――ちなみに、学生時代は船のことを学んでいたのですか??
 
僕の高校は普通科で、大学も周南市にある徳山大学に通っていました。
大学では経済学部でしたので、船や造船のことは全く学んでいませんでした。

―――そうだったのですね。入社前は造船業のことについてどう思っていましたか?
 
そうですね。地元が愛媛県の松山市なので、造船業は地元ですごく大きな産業というイメージがありました。CMでも見たことがありましたし、大学4年生の時に進水式の見学に行ったこともあります。
 
なので、声をかけていただいた時は、こんな大きな企業から声をかけてもらえるなんて!と嬉しかったです。

―――学生時代は造船について学ばなかったとのことでしたが、入社後に造船の専門的なことを学ぶ機会はあるのでしょうか?
 
はい、入社してから他社の造船所と合同で行う新人研修に3日間参加しました。

それから半年間くらいは、各部署をまわって船について勉強し、設計部に配属されました。
 
配属されてからは、CADの使い方から教わりました。

 (3DCADを使用して配管設計をする角田さん)

―――現在の配属部署はどのようにして決まったのでしょうか?
 
研修後に希望をだして配属部署が決まりました。
学生時代には、造船について学んでこなかったので設計に携わらせてもらえることは正直驚きました!
 
―――現在の主な業務内容を教えてください!
 
3Dのキャティア(CATIA)という設計ソフトを使って船の上甲板の配管設計をしています。

配管が運航時に揺れるのを抑えるために揺れ止めをいれているのですが、そういったものがちゃんと機能しているかのチェックや、配管の組み合わせの確認などで現場に見に行ったりもします。
 
スムーズに図面ができて、問題なく進められた時が楽しいです!

職場の同僚、先輩を一言で表すなら「優しい」
会社のバックアップがあってこそ今の自分がある。

―――入社されてから今までの中で、やりがいを感じるところと反対に大変なところを教えてください。
 
はい、浅川造船では「ケミカルタンカー」をつくっています。
 
ケミカルタンカーはベンゼン(Benzene)、トルエン(Toluene)、混合キシレン(Mixed Xylene)、パームオイル、硫酸などの液体化学製品を運んでいて、それらが原料となりプラスチックや化学繊維などが製造されるので、私たちが生活の中で使う身近なものを自分の造った船が運んでいると思うと社会貢献になっているのかなと、そこがやりがいになっています。
 
大変なところは、上甲板で壁とか天井がなく他の区画にくらべて自由に配管をあわせられるので、選択肢が多いがために悩む時がありますね。
 
あとは、上甲板は最後の方に造りはじめるのですが、工程が変更になった場合には納期までのスケジュールの再調整が必要になることがあります。
そういったところが大変なところだと思います。
 
―――今までの業務の中での失敗談などもしあれば教えてください。
 
はい、入社1年目で初めて配管設計に携わった時、上甲板に荷物を出し入れする大事なラインの配管に修正箇所がありました。それを修正したと思っていたのですが実はまだ修正できていなかったことに後から気づいたことがありました。
 
幸いぎりぎり間に合ったのですが、その時は先輩が一緒に各所に謝ってくれました。
 
―――今までの経験からどのように業務をすすめていますか??
 
配管の設置の時に通さなければいけないところや、配管がかぶっていないかなど注意してみるようにしています。
 
―――職場の同僚や先輩を一言で表すとどのような言葉になりますか??
 
「優しい」ですね!
 
たくさん質問しても全部丁寧に教えてくれますし、ミスをしても次からはどうしたら良いか一緒に考えてくれてアドバイスをもらえます。

―――浅川造船㈱の好きなところはありますか??
 
風通しが良いところです!
 
僕はアーチェリーを続けていますが、大会がはじまるとその間の期間は遠征になってしまったり旅費もかかったりして会社の理解がないと難しい状態でした。
 
会社に相談したところ1週間もしないうちにスポンサーになってくださるとお話があり、社名が入っているユニフォームもつくってもらえて、本当に感謝しています。
 
仕事の面でも、設計部の先輩がキャティア(CATIA)という設計ソフトの研修に行きたいと希望をだし、研修に行かせてもらっていたこともあります。風通しが良い分、向上心をもってスキルアップも目指せる環境だと思います。
 
社内イベントも結構あって、春には花見をしたり、ボーリングをしたり、若手でBBQをしたり仲が良いです。

(社名入りのユニフォームで挑んだ「第33回全日本室内アーチェリー選手権大会」)

―――浅川造船㈱の社内制度の中であって良かったと思うものは何ですか??
 
結構たくさんありますね!
最初に少しお話したように独身寮と家族寮が破格で住めるのは大変ありがたいですね。
 
それから、入社1年目の時は会社の食堂で朝食と夕食を無料でだしてもらえるので利用していました。お昼のお弁当もボリュームがあるのですが、一食300円で買えるのでかなり安いと思っています。
 
他にも、クリスマスにはクリスマスケーキ、鏡開きの時にはお餅がもらえて浅川造船はご飯系がすごく充実していますね(笑)
 
有給もとりやすいですし、今治市内に湯ノ浦温泉という温泉があるのですが、そこに保養所があって研修で行ったり、会社の仲間とみんなで結構利用していますよ。

子どもの頃の夢は「整体師」
10年後は、アーチェリー日本代表選手の選考会にかかりたい!

―――少し質問が変わりますが、子どもの頃の夢は何でしたか??

中学生くらいの時に、整体に興味があり整体師になりたいと思っていました。両親が体を痛めたことがあって、その時に色々と話を聞いていて、治してあげたいという思いがあったのかもしれません。

―――優しさが素敵です。では、10年後の夢は??

10年後も、浅川造船㈱で元気に働きながらスキルアップしていたいです。
アーチェリーでは日本代表選手の選考会に1回でもかかれたらと思っています。

―――私たちも応援しています!また、全然質問が変わりますが、最近買った一番高いものを教えてください。

最近買った高いものは、車ですね。
トヨタのアクアを買いました!

 (お気に入りの新車)

―――宝物はありますか??
 
宝物は「学生時代の友だちや先輩」です。
今でも仲良くさせてもらっていて、かけがえのない宝物です!

(学生時代の同志との1枚/中央が角田さん)

そんな角田さんに就職活動を振り返ってもらいました!

浅川造船㈱に入社して5年の角田さんが就職活動を振り返る!
幅広く色んな経験をすることが貴重な財産に!

―――もし、今就活生だったら持っておきたいスキルや資格はありますか?

英語です!
 
船の性能テストの際に、海外から来られるオペレーターやキャプテンと仕事をすることがあり、英語で話をふられても思うように対応できず、身振り手振りで伝えたり何度も聞き返したりしています。
 
なので、英語のスキルは持っておきたいですね。
 
―――造船業に就職し、寮に入って生活するということに対してご両親の反応はどうでしたか?
 
愛媛県では造船業は大きな産業ですので、両親も知っていて「頑張りなよ!」という感じで応援してくれていました。

―――よく就職面接のときに、学生の時に力をいれたことについて聞かれることもあると思いますが、もし、もう一度就職活動をしている時期に戻れるとして、こういうことをしていたら更に厚みのあるエピソードになったなと思うことはありますか?
 
僕の学生時代はずっとアーチェリー一筋だったので、もっと広く色々な経験をしていた方が、多くの方々と話をしていく中で、共有できることが増すのではないかなと。
 
知識の幅が広く、豊富な経験があると就職活動にも就職後のコミュニケーションにもいかされてくると思います。

 造船という仕事に携わり、選手生活との両立を続けられているエネルギッシュな角田さん!目標に向かって努力を重ねる彼の姿は周囲の方々にとっても良い刺激になるのではないでしょうか。
 
当会のインタビュー企画第9弾にご協力いただき本当にありがとうございました。

「就活生へのメッセージ」もいただいています。
中小造工公式Instagram(https://www.instagram.com/cajs_official/)で見ることができますので、今まさに就職活動中の方、ぜひ見てください!!

今回インタビューにご協力頂いた浅川造船㈱のHPはこちら↓

当会のHPはこちら↓