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シニア起業

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銀行員からパン屋を起業した「シニア起業のコツ」を紹介しています。
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2020年10月の記事一覧

定年後も働くとは「人と関わる」こと

若いときは、生活のためや将来のために、お金を稼ぐ目的で働くことが多い。
 私もそうだった。ある程度の年齢になってくると、人生の楽しみや充実感を得るために働く人が多いように思う。
 起業すると、今までとは異なる人と接する機会が増える。
 定年後も働くとは、私にとっては、「さまざまな人と出会い、交流し、人と関わること」だったと実感している。
 現役の頃は組織の中での人間関係が大半であり、組織を離れると

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元銀行員だった僕が、定年後に米粉パン屋を起業した理由

 元銀行員からパン屋起業と言うと、驚かれる。他の記事でも書いたのだが、銀行員でもパン屋でもやることはそんなに変わらない。しかし、そのことは起業してみて後から気づいたのであって、最初から準備して万全の態勢で始めたわけでもなく、ましてや清水の舞台から飛び降りるつもりで決心したわけではない。ある出来事をきっかけにして、成り行き上起業する事になったのである。

きっかけ 銀行から出向・転籍した会社を定年退

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会社とは、お金をもらって学ぶ場所

会社とは授業料を払わずに学べて、お金までもらえる場所だということに、会社を退職してシニア起業してから気づいた。

気づいたきっかけは、シニア起業の本を書いたことだった。
元銀行員だった私がパン屋を起業してからの経緯や人との出会い、事業が広がって行く過程を書き始めた時に、会社員時代の体験が役に立ったことが多かったからだ。
例えば、事業計画、お客さんやスタッフとのコミュニケーション、資金計画、採算の取

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お客さまは神様か?

ここで言うお客さまとは、商品やサービスを提供する側から見た、対価を支払う人のことを前提とする。

客を崇敬せよ、最大限尊重せよ、口答えせず言い分は受け入れよ、という含意を込めて用いられることの多い言い回し。 しばしばサービス業・接客業の接客の心得として言及される。 もともとは演歌歌手の三波春夫さんが、聴衆の前で歌う際の自らの心構えを述懐した言葉である。(注)後記参照

お店にとって、お客さまは利益

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暖簾分けとチェーンストアーなどとの違い

私が米粉パン屋を起業すると決めたとき、暖簾分けの手法を採用することにした。
確たる根拠はなかったが、銀行で得た知識を基に何となくそう思った。

暖簾分け一般的なイメージとしては、老舗のお店に丁稚奉公して一人前の腕になったら、老舗の名前で店舗を出すことを許可されて独立する事を言う。
私の事業は老舗でも有名店でもないが、将来お店を持ちたい人が希望すれば出せるようなしくみを用意する事にした。私の事業目的

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