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【個展のお知らせ】2023.2.28~3.11@喫茶ナチュラル(横浜線古淵)

ご無沙汰しております。
色々ありまして、比較的忙しく、現像がままならない程です。
さて、忙しい理由の一つとして、表題にも掲げておりますが、個展を開催します。

「Vivere」

2/28~3/11@喫茶ナチュラル(JR横浜線古淵駅徒歩5分)

※5日(日)、6日(月)お休み
11時~21時open(最終日17時まで)
入場無料。飲食店のためオーダーをお願いします。
お昼時は混雑するため14時以降がおすすめです。

モデルの奈良岬さんを撮影した作品メインで展示します。

*****

いつも奈良さんと撮影するときはいつもそうなのですが、撮影依頼時には割と抽象的な思考問答の様なものを基軸にしています。
例えば、「テーマは色彩の鮮やかさと生命力(vividとvitalの様な)で、生命礼賛の様なイメージを撮りたいです。背景と補色になるような衣装希望です。」といった依頼を始めに送ります。

そうすると次に、奈良さんからは「ヘアメイクは○○で衣装は△△にすると、画面に動きが出しやすく、流動的な生のようなイメージが出るかもしれません。(ざっと要約)」といったお返事を頂けます。
そういったやりとりを何度も経ていき、撮らされる訳でもなく、全てをコントロールする訳でもない、「写真作品」ができます。
この感覚はまるで、昔合唱部で歌っていた時のもののようです。曲があり、解釈があり、自分以外のパートがあり、メンバーがいる。こころにテーマを、精神を杭打ち、それでいて幅広く視野を持ち、その瞬間にある種委ねる。
私にとっての快い創作です。

ところで、「ポートレートならば、被写体のありのままを写さなければならない」等の、ポートレートとは論が巷に溢れています。
そう言った定義付け、カテゴライズ、ラベリングが苦手な性分ですが、奈良岬さんと2年程撮影を続けてきて、一つ、自分なりに辿り着いた想いがあります。

それは、被写体との相互的な非言語的対話が私にとって楽しく、ポートレート撮影における自分なりの楽しみ方は、
「私はこういうことをよく考えているんだけど、あなたはどう?」と問いかけ、
「そのことについては私はこう感じて、考えているよ」という応えをもらう、
そういうものだという想いです。
この想いはまた変わるかもしれません。でも、今このような撮影ができ、そして初めて自分の写真を「作品」と確かに感じることができたことは、とても大きな到達点です。

このように、被写体である奈良岬さんには随分と身も心も体当たりで向き合っていただきました。(勿論物理的に無茶なロケーションでの撮影等はしておりません)
また、精神的な部分以外にも、奈良さんはじめ馴染みの講師の方、写真仲間の皆様には色々ご指導頂き、良い刺激も沢山いただきました。
この度こうして個展開催決定できたことに、御礼申し上げます。
引き続き、良い展示ができるよう尽力したいと思います。

この度の展示「Vivere」は私の多くの想いを詰め込む予定です。
vivere(生きる)、vividの語源にもなっているviv-、生命の鮮やかさについて、時には胸が痛くなりながらも、カメラを通して向き合いました。

ご高覧頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

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