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社不だけど就活してみた①

就活やりたくなさすぎん?

就活ってめっちゃ滑稽ですよね。やりたいわけないですよね。わかる。自分も会社も良いとこばかり見せようとして、みんないつも通りの自分じゃなくなって。だから就活が近づいてくるのがめっちゃ嫌でした。

そもそも私は就職活動をするつもりはありませんでした。そんな私が、先日とある会社から内定を頂きました。社名は伏せますが、大手の販売業の店舗を展開している会社です。

その過程を、誰かの参考になるかもしれないから、一度記録してみようと考えました。絶対に就活したくない、そう思っている大学生ほど読んでほしいです。

大学3年の冬の時点では全く就職活動をする予定などなく、「フリーターでいいや」と考えていました。

大学のレベルも別に高くなく、しかも芸大だったので、4年の後半まで就活をしない先輩やフリーターで食っていく先輩もちらほらいました。自分は社会不適合者で、バイトもあまり続かず、人間関係もあまり得意ではありません。そんな人間が就職したところで、3カ月以内に辞める未来が見える。そう思っていたので、就活のことは考えないようにしていました。

バイトがあまり長くは続かない性分ではありますが、塾講師のバイトだけが、その塾の塾長の理解や手助けもあって、2年以上続いていました。そこでそのままアルバイト講師として働き続けるのも、生活は安定しないけど悪くはないか、と考えていました。

しかし、大学3年の1月以降、周りの人間がみんな就職活動を始め、今まで通り仲間で集まって夜通し遊んだりすることや、当時一緒にいた恋人と出かけることが難しくなってきました。

「このままではもしかしたらまずいのでは?」

自分だけが変わらない焦りを感じ初めました。
3年生の3月になって就活が解禁されることすら、2月の28日ごろに知りました。

そこで私は、3月の1週目に開催された「マイナビ」の就活イベントに参加してみることにしました。

話聞くだけなら大丈夫。行ったからって、その企業に就職せなあかんわけじゃないし。行くだけ行ってみよう。そんな軽い気持ちで参加してみました。


初の就活ムーブ

初めて就活のイベントに赴くのに、1人じゃ心細い。だから私は、高校の頃の同級生たちに就職活動の状況を訊き、私と同じくらい就活に着手できていない友人(Tくん)を見つけました。(ごめん。今だから正直に書く)

Tくんに「京都で行われるマイナビの合同企業説明会に行ってみないか」と声を掛けました。

マイナビの合同企業説明会とは、そのエリアで事業を展開している様々な企業が集まり、各ブースに分かれて会社の方から直々に会社の説明をしていただけるというイベントです。

本来なら自分で就職したい業界を調べ、会社を調べ、個々で行っている会社説明会の日程を調べ、参加予約をしなければならないところを、簡単な説明だけではありますが、1日で様々な企業の説明を聞いて周ることができるのです。

Tくんは「僕もちょうど就活しないとヤバいと思ってたから行くわ」と言ってくれたので、2人で参加しました。

いざ、当日

当日、オドオドしながら2人で大きな会場を訪れると、同じようなリクルートスーツに身を包んだ大学生がうじゃうじゃいました。ブースでは10人近くが一度に説明を聞けるようにパイプ椅子が並べられていて、企業の人達はそれぞれパワーポイントで作った資料を持ってきてプロジェクターに投影していました。

企業の人と1:1で話すようなことがあればめちゃくちゃ緊張する、どうしよう、と考えていたのですが、基本的に企業の人2人くらいに対して学生が10人くらい、というバランスで集団で話を聞くので、いきなり面接のように企業の人と話す機会もなく、就活初めたての人間にとってはすごく気楽でした。

とある企業の話の中で、今でもとても印象に残っている言葉があります。

「就活は企業側が学生を選んでいると思いがちだけど、学生側も企業を選んでいるんです。選んでいいんです。逆に入社後のミスマッチによる離職率を下げるためには、私たちも嘘偽りなく会社説明会を行って、学生側も真摯に選ばなければならないんです」

私にとって就活のイメージは「やりたくもない仕事を志望して、面接に行って、お前はダメだというレッテルを貼られに行くとてつもなく理不尽な行事」でした。

しかしそうではなく、「自分が『やりたい、面白そう』と思う仕事を真摯に探すこと」から始めていいのだと気づきました。

実際にその合同企業説明会では、もともとまったく興味のない業界・業種だったけれど、人事の方のプレゼンが面白くて選考を受けることに決めた企業が数社ありました。

次の記事では、その企業と出会った経緯について書いていきたいと思います。



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