Julian Andrew Schneider

首都圏家庭科教師。短大卒業後、風俗店(4号)に3年間勤務。受験を決意して退職し、河合塾…

Julian Andrew Schneider

首都圏家庭科教師。短大卒業後、風俗店(4号)に3年間勤務。受験を決意して退職し、河合塾で1年間浪人生活を送り国立大教育学部に合格。 様々な自治体で非常勤講師と臨時任用を8年送ったのち、合格。 小学校、中高(家庭)、中(秘密)、高(情報)、司書教諭を取得。

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    日頃私が思ったこと、体験談をまとめました

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    教員採用試験、免許の取得、講師としての働き方をまとめました。

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    家庭科の先生としてお困りの方向けの記事一覧です

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中学校家庭科教師の1年

中学校家庭科の先生として、採用されても初めてですと何をしていいかわからないと思います。そこで、1年間の過ごし方をまとめておきます。高校の先生も生かせる部分があると思いますのでご参考にしていただければと思います。 1年間の見通し入学式までにゴールデンウイークまでのプリントを作る ゴールデンウイークまでに夏休みまでのプリントを作る 夏休み中に冬休みまでのプリントを作る 冬休みまでに3月までのプリントを作る 終業式までに来年度の準備を整える 年間計画づくり 家庭科教師として赴任

    • 家庭科に対する認識の低さと教員の苦労

      信じられないほどの勘違い先日、記事が出ました。内容はともかく家庭科の認識の低さにあきれるばかりです。 特に  いったいどこでそんな授業を学んだのでしょうか?  私は教育学部ですし、実技の授業なんてほとんどありません。被服学も実験や文化学、思想など講義形式の内容がほとんどでしたし、実習よりも講義を軸として授業が展開されており、専門学校呼ばわりされる覚えなどありませんし、現場にいる家庭科教員を馬鹿にしているようにしか思えません。 投資の勉強≠お金の勉強 金融リテラシーを鍛え

      • 教育実習生がやってきた

        家庭科の教育実習生を預かりました。 私立の子ということで、わざわざ教員免許を取得して来てくれるわけですから金の卵です。 心がけたことは、とにかく早く帰らせる、授業をそれなりに作る方法を与える、相談する時間を作る、でした。 とにかく元気で指導もできるしっかりとした子だったので、授業づくりのコツを教えてみました。 目標に対するアプローチは自分自身も甘いところがあったので、ほかの先生にも助言をいただき、実習生の授業を見ていました。 まだまだ、改善する部分はありますが、粗削り

        • 大会縮小とスポンサー

           部活動に関する問題といえば、水泳を含めても中学生が日本代表に選ばれてしまう競技の大半はクラブチーム所属で学校は名義貸しの状態です。  それであれば、わざわざ中学校が主体となる中体連で大会を行えば、関係のない教員を借り出し、無償で働かせるわけですから、水泳連盟もですが、どこかに自分たちがやりたくないことを教員に押し付けている面もないわけじゃないと思います。  次は野球、サッカーもできるのでしょうか?  部活動の問題とすれば、現状で硬式野球、サッカーについてはクラブチームも

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          お金がないことを考える

          学校にお金が本当にありません。 毎年、欲しいものがありますがなくなく諦めています。 一方で自腹を切ることも少なくありません。 個人で言えば、月に何千円使う時もあります。 馬鹿馬鹿しい話かもしれませんが、ちゃんと予算をいただけると助かるところです。 授業の教材や事務備品などあれもほしいこれもほしいところですが、自治体による財政の差がはっきり見えてきます。 一体どこに予算を注ぎ込んでいるのか? 学校もあちこち補修してほしいし、設備更新も進めていただけないと限界が来てしまい

          お金がないことを考える

          改善するつもりのない茶番

          教員に対する働き方改革のニュースが出るたび、ほとんどのコメントは仕事量を減らす、給料を上げる、仕事の選別をする、です。 ですが、どこの教育委員会も日程を変えればいいとか、大学3年生を対象するとか在野にいる免許保持者の掘り起こしを行っています。 現場にいる人間とすれば、勘違いもいいところでなんでそんなことしかできないのか、という思いでいっぱいです。 ですが、なぜこんなことをするのかといえば、単純に 「改善などするつもりはない」からです。 部活動一つにとっても、確かに部活動を

          改善するつもりのない茶番

          出願出揃う

          採用試験の出願も締め切りです。 手書きで提出をずっとしていましたが、電子も増えてきて便利になりました。 各自治体の施策はありますが、あくまでもあなたに合う自治体を選ぶのが採用試験かと思います。 しばらく採用倍率は低いままです。 これのカラクリはここでは述べませんが、チャンスがあるときに受験する。 今は自治体を渡り鳥で働くこともできますから、まずは受験を頑張りましょう。

          5月病

          初任の人はそろそろ辞めたくなる時期です。 あっという間の4月とGW。テストも入り、いよいよ成績付け。 分掌もおおむね動いていきます。 新しい仕事も入り、部活も大会が入ってくるとなると土日も仕事でしょう。わからないまま、動く。 担任であれば、思い通りに動いてくれない、など壁にぶつかるところです。 辞めるのはいつでもできるし、自分のやってきたことで大きなトラブルがなければ、うまくいっていると思います。 失敗も取り返しがつかない前に報告すれば、あとは上が何とかします。

          異常と思うか、当たり前だと思うか

          https://www.youtube.com/watch?v=F0GVheW_1GY 働き方の映像が上がっていました。 今年、2校兼務し、与えられた仕事の量を考えるとこれが他人事だと笑えないです。自分だって、過労死するかもしれません。 口悪く言えば、「民間」なみに働かせるのであれば、必要なお金を払うなど時間に対するコスト管理を含めて、問題はまだ山積しています。 こう言っては何ですが、教員の社会性がどこか都合の良いように使われていて、不祥事があれば教員のせい、自分たちに

          異常と思うか、当たり前だと思うか

          園芸療法に活路を見いだす

          技術には栽培の授業があります。学校によっては花壇があってきれいな花を咲かせています。 本校の空いている花壇を利用して作物を育ててみました。 枝豆、トマトなどを不登校の生徒や教室に入れない子達と水をあげて育てています。 雑草などは取らず、植え方も適当。 永田農法とは言いませんが、自然に任せた栽培を進めています。 徐々に花に移行して、繁殖力のある草花が毎年自然発生して自生します。 異動の前には一度掘り起こして、更地に戻しますが、植物を愛でる行為で学校に通ったり、優しい心を保ってほ

          園芸療法に活路を見いだす

          体調不良

          疲れがたまったのか、体調が良くありません。 なかなか忙しいなか休まずいたのが良くなかったと思います。 病院に行ければ、変わるのかなと思いつつ療養します。

          実習内容(調理編)

          調理実習を何回かやるかは学校によりますが、いくつか私なりの考えをまとめようと思います。 実習を始める前に確認をしておきたいのは ・予算 ・給食 ・配達 です。 1回の予算は給食費を参考にしています。ご飯も汁物もつけるなら1回300円、1品だけなら200円以内で納めています。 給食がある場合、食べる量を計算しなくてはいけません。 給食のことを考えると1人前100g以内に収めたいことと食べないことを認める必要もあると思います。 配達は給食納入業者が実習分も届けてくれるならお

          実習内容(調理編)

          実習内容(被服編)

          リクエストがありましたので、記事にしたいと思います。 被服の実習はなかなか難しい問題で、専門学科の被服科であれば、生地を購入して線を引くところから始めていきますし、ある程度できる子たちも多いので心配はいりません。すごいところだと型紙から引かせるところもあるとか。 さすがにパターンを計算して、線を引くぐらいなら自分でもできますが本格的な被服の勉強をされた方でないとその辺は難しいのかなと思います。 考えるポイント 選ぶ際の要素は3つです ・予算 ・設備 ・方針 予算をどれ

          実習内容(被服編)

          恐れていた事態が

          来年度も同じ学校で仕事をすることになったつかの間、管理職から呼ばれました。 「家庭科の講師がいない」 家庭科の非常勤が足りません。しかも半数の学校であてがないと。 このまま行けば、二校兼務で動くしかありません。 大変まずい事態です。 もともと非常勤が多いとは言え、無理して働ける若手もいません。 全く経験のない人もあてがうか臨時免許で凌ぐほかありません。 学校に探させること自体おかしなことですが、本気で働かない教育委員会のせいであってもそもそも足りない所を解消に動くとこ

          恐れていた事態が

          縦の連携を考える

          中学校で教員をしていますが、小学校の指導内容や高校の指導内容を確認しています。 何を学んできているのかが特に重要でそこに関連して学べば覚えやすいですし、この先何を学ぶか頭に入れておけば、先取りも関連しておくと高校で学んだことが生きてくるように感じます。 基本的に同じことを学ぶのが家庭科の特徴です。解釈の違いや解決方法の違いというところでしょうか。 身についていないこともありますが、基本技術も含めて高校へ送り出したいところです。

          縦の連携を考える

          卒業にあたって

          卒業式の時期に入りました。 授業が終わるから楽でしょ?みたいなことも言われますが、書類を作ったり、次の準備をしたり生徒がいないからこそしなければいけないことをしています。 まとめて休まられる方もいらっしゃいます。 普段の疲れをとって、4月からまた忙しくなるので頑張りたいですね。 卒業される方、おめでとうございます。