29.大きすぎる偉大な愛
前回のお話はこちら↑誕生日にKINGSMANのロケ地に行った話
バスに乗ってコンサート会場に向かう。コンサート会場は初めて行くエリアだったから少し緊張した。
バスに乗ってたら、日本に住む大切な友達からバースデー祝いメッセージが来た。
いつも彼は、遠くから見守ってくれてる。
静かに、潜みながら、でも彼の大きな愛はちゃんとここまで届いてる。
彼はイギリス人。日本に住んでいるから、異国の地で暮らす孤独を知ってる。
「どう?言葉や文化の壁で、苦労してない?アンジーはきっと大丈夫。君にはいつもモッズ、ロックがそばにいるよ。今日もいい音楽を聴いてイギリスを楽しんでね!お誕生日おめでとう。」
と。
この孤独を分かち合ってくれる人がいるんだと、胸が熱くなった。私は、渡英してから一度も家族と連絡を取ってなかったし、日本語から極力離れるようにSNSもやめて、日本の情報を一切入れないようにしてた。
彼は英語で、メッセージをくれたのが嬉しかった。
日本にいる時はいつも日本語で会話してたけど、メッセージは英語。
コンサート会場近くのバス停で降り、脇道に入ると、、、
その路地の名前は、彼のサーネーム(氏名)と同じ名前だった。彼の氏名は、そこそこ珍しい名前。
同じ名前の道を、今歩いてるなんて。。
こんな偶然あるのかと。
彼の愛が届いてる大きな証拠。
すぐにスマホで写真を撮って、今歩いてる道、あなたと同じ氏名だよ!!すごくない?愛だね〜
と送った。その時の私は涙がダダ漏れ。
ぐずぐずで、コンサートホールに向かう。
留学して、英語の壁やラテン系民族の文化に毎日潰されて、苦しくて、でも泣かずに頑張って来てた。
頑張って頑張って、頑張りまくって今日まで来た。
その緊張が彼によって緩み、初めて泣いた。
私、よく頑張ったよ。
と自分を褒めた。
コンサートは、ローカルのコンサートってだけあって手作り感満載で、暖かい感じだった。その後立食パーティーもあったけど、お腹いっぱいで帰った。
マリウスからコンサート中に、
「セントラル?誕生日だよね?お祝いしよ!」
ってメッセージが来てたのに気づいた。
「オペラ見てて返事できなかった。ありがとう。でも今日は帰ります。」
と言って30歳の誕生日は幕を閉じた。
プロポーズまであと497日
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