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モノを売るには

18世紀の第一次産業革命を経て現代に至るまで、モノは様々な進化を遂げてきました。

2010年からは第四次産業革命とも呼ばれており、AIやIoTなどの知的活動をも自動化される時代に。ビッグデータの分析により顧客のニーズを吸い出し、オーダーメイドの製品も世に幅広く流通するようにもなっています。

そうした現代では、誰が見ても明らかなくらいモノやサービスが溢れています。日常生活には支障をきたさない程度には、安価で質の高いものを簡単に手に入れることだって可能です。

『どうすれば商品は売れるのか?』


その解の一つとして、近代マーケティングの父とも称されるフィリップ・コトラーが書き記した『マーケティング4.0』では下記のように記されています。

究極の目標は、顧客を感動させて忠実な推奨者にすることである

マーケティング4.0/フィリップ・コトラー

忠実な推奨者とは、熱狂的なファンと言い替えることも出来ます。

誰かにオススメしたくなるくらい好きな商品やブランド、何か一つくらいありませんか?そういった『誰かに伝えたい』と心を動かすような感動を与えることが現代に求められていると感じます。

また、従来のマーケティングでは企業から顧客への一方向へ働きかける“縦の関係”をとることが一般的でしたが、現代においてはソーシャルメディアの発展などにより、企業と顧客だけでなく顧客同士の“横の関係”に支えられる市場が発展しているのは明白です。

『SNSでオススメされていたから買う』
という状況も容易に想像つきませんか?

アフィリエイトやインフルエンサーを活用した広告や集客方法を行う背景には、顧客同士がより密接な繋がりを持つ時代となったことを表しているのだとも思います。


『どうすれば熱狂的なファンを作れるのか?』

全く同じ商品を作ろうとしているAさんとBさんがいました。

Aさん:『自身のお金儲けのために、良い商品を作りたい』
Bさん:『世の中がワクワクするような、良い商品を作りたい』

どちらが応援されやすく、ファンが根付いてくれそうでしょうか?
回答は言わずもがなですね。

商品自体の良さも勿論ですが、その企業や人柄、事業にかける想いやストーリーも凄く重要な要素だと思っています。ましてや上述したようにSNSで手軽に横の繋がりを手に入れられる時代でもあります。

個人や一企業で情報発信しオウンドメディア(Owned Media:自社で保有するメディア)を形成していくことが、熱狂的なファン作りのファーストステップとも言えるのではないかと思っています。

まとめ

言うは易し。
当研究所でもまだまだ仮説と検証を繰り返している段階です。

『モノを作ること』そして『売ること』それぞれの難しさを痛感した1年だったので自戒も踏まえてご記載いたしました。

当研究所では現在、町工場×学生の新たな取組を応援しています。
良ければ、こちらのレポートとクラウドファンディングにもお立ち寄りくださいませ。

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