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私の想い「こもりびとの人生に光を届けたい」

初めまして、バーコです!
今日は4月1日ということで、大学生1日目を過ごしています

先月、受験が終わってからというもの、かなり自分に甘えてダラダラと過ごして3月が終わってしまいました。
そんな自分への嫌悪感は増えていく一方で、やっぱりダラダラしていまい、、、

でも流石にこのままじゃダメだ!と思い、新しいステージに突入する丁度良いタイミングなので、心機一転noteを使って自分の想いを確認し直そうと思います!

私の自慢のお姉ちゃん

 私には大好きな自慢のお姉ちゃんがいます。(一番上の写真は11年前の私と姉です)姉は高校1年生のころ、留学先のカナダの学校で映像の世界に出合いました。それをきっかけに仕事でテレビドラマのVFX制作(CGを使って実映像に視覚効果を施す)や人気ファッション誌の公式サイトで流される映像の制作に携わりました。アーティスティックなビジュアルの世界観やお洒落なファッションセンスなど優れた感性を持っていて、私にとってスターのような存在です。

 そんなお姉ちゃんは生まれつきシャルコー・マリー・トゥース病(CMT)という手足の筋力低下や感覚低下を伴う疾患を抱えていることもあり、自分のことで精一杯になりがちです。そのため、周りを見て行動することが苦手です。そしてお姉ちゃんの周りにはたくさんの障害が生まれます。ここで使う「障害」という言葉ですが、私は「周りの環境が生み出した、ある特定の人への壁」だと定義付けています。

孤独は“周囲”が生む

 お姉ちゃんは、私と過ごしている時は障害を感じないけれど一歩外に出ると多くの障害があると言っていました。

 「小学校では一人で過ごすことが多かったな。運動会や遠足ではみんなは不器用な私と同じグループになるのが嫌だったから班決めのときは結構辛かったよ。最後まで一人残っちゃってね、中学ではお昼は大抵一人で食べていたよ」

 自分のことで精一杯なお姉ちゃんは、進学やクラス替えなどの環境の変化やスピードに対応する余裕がありませんでした。歩くのが遅く、手が不自由なので一斉行動や制作活動など求められる状況に皆と同じようについていくことができませんでした。不器用なお姉ちゃんに対して周りの目は冷たく、先生からのいじめさえもあったと言います。私はこれを「周りの環境が生み出した、ある特定の人への壁」だと思うのです。お姉ちゃんはいつか自分を受け入れてくれる人がいるという希望を持ちつつも、やがて高校、大学へも登校できなくなる日が増えました。

殻にこもったお姉ちゃん

 家では明るくて悩みがあるように見えなかったので、まだ幼かった私はお姉ちゃんの気持ちに気付くことはできませんでした。やがてお姉ちゃんは好きな映像の世界で働くことになりましたが、手先が器用に使えず、スピード感においてなかなか周りと同等の結果が出せませんでした。そのことにより職場の上司から強い言葉で激しく非難され、2年ほどで辞職することになりました。

 これらのことから自分は社会から弾き出されたのだと感じたお姉ちゃんは、
「新しい人に出会うことが怖い。誰も自分を受け入れてくれないから」 
と言って心の殻の中に閉じこもってしまいました。こもりびとになったのです。

個人・家族・社会と 相互に交わらず、 連動しない状態から覚えた孤独感に苦しみ、心の殻にこもった人を「こもりびと」と私は呼んでいます。物理的に自宅に閉じこもる「ひきこもり」だけでなく、 一見、外出をして普通の社会生活を営んでいるように見えても、実はどこにも居場所がなく、社会と連動してないと感じている人もこもりびとです。
加えて、ここでいう孤独は、1人の時間を楽しむSolitudeではなく、「人付き合いがない、または足りないという、主観的で好ましくない感情」であるLonelinessにあたる孤独です。

 お姉ちゃんは唯一私には心を開いてはくれていたものの、毎日暗い顔をしている姉を見るのは私にとっても本当に辛いことでした。 私は「いつか姉の素晴らしい個性を認めてくれる人や会社が現われはず!」と期待していたが、なかなか思うようにはならず、姉の前に立ちはだかる障害の大きさに愕然としました。

もう一つの出来事

 そして、人が人に作り上げる障害に対する違和感が、確固たるものになる出来事が一昨年ありました。

 私の通う学園の小学生と保護者がバス停で並んでいたところ、いきなり刃物を持った男に殺傷されるという何とも無残な事件です。

 この何人もの身近な命が奪われたこの事件の容疑者(その場で自ら首を切り死亡)が負わなければならない責任は絶大なものです。しかし、それと同時に私は彼を取り巻く環境にも問題があったのではないかと考えました。容疑者は、社会から長い間弾き出され、行き場を失った、孤独な51歳のひきこもりであったと報じられました。もちろん、同じ境遇の人がみな事件を起こすわけではありません。ただ、この事件は、社会に絶望した容疑者がその社会へ怒りを向け、復讐という誤った考えを持つようになった、との側面もあるように思えてなりません。

 孤独を感じることは身体的な不自由さだけから生まれるものだけでなく、国籍、性別、考え方の違いや特性、精神面などにおいて少数派の人々の前に立ちはだかる壁から生まれます。私は姉から孤独が人の心に与える痛みを知りました。

 そして、このような状態に陥る人を一人でも減らしたいと強く思うようになり、私自身が強い思いを持って、孤独を感じる人に寄り添おうと決心したと同時に、まずはお姉ちゃんの周りの環境を私が変えていくことから始めようと考えました。

姉の人生を変えたコミュニティ

 ある日私は、SHIBUYA QWS×Driftersシリーズ講座「リ/クリエーション」という、それぞれが持つ問いや思いがビジネスを超え、これからの未来をつくる「企画」に育てるプログラムをインターネット上で見つけました。普通にめちゃくちゃ私は興味を持ちました。また4ヶ月という長くて短いような期間限定であったため、姉が新しい人に出会うにもピッタリであると考え、お姉ちゃんを誘いました。「バーコが一緒に行くなら」そう言って一緒に参加することになりました。

 そして「リ/クリエーション」コミュニティーの蓋を開けてみると、そこには今までの人生で見たことがないほどの多様な人が集まっていました。高校生から70歳のお爺ちゃんまで、性別も国籍も様々で、それぞれが壮大なバックグラウンドを持っている個性が溢れ出すような人ばかりでした。

 「私は世の中に絶望していたし、自分は社会に順応できないから弾き出され るし、生きてくのが難しいと思っていた。けれど新しく出会えた人がある意味、みんな変な人だと分かった時、人と違う部分を持っているのは自分だけじゃないって分かった。70歳の人も新しいチャレンジをし続ける姿勢を見て、人生捨てたもんじゃないなって思えた」とお姉ちゃんは目をキラキラさせて言いました。

 そしてお姉ちゃんは今ではここで出会った仲間たちと面白い企画を立てて、自分の映像制作を強みとして、私も一緒に様々なことに挑戦しています。前とは比べ物にならないくらい楽しそうです!

私の「こもりびとの人生に光を届けたい」という想い

 2月に、英国に次いで世界で2番目となる孤独・孤立対策担当大臣が任命されました。これは新型コロナウイルスの影響によって孤独や孤立などが促進され、人々がひきこもる状況が深刻化していることが背景にあります。
 現在日本はひきこもり100万人時代と言われています。ひきこもりはこもりびとの一部に過ぎないので、100万人以上のこもりびとが存在していると言えるのかもしれません。

 私はお姉ちゃんと一緒に過ごして、人との繋がりがこもりびとの人生を変えることを目の当たりにしました。

 確実な方法が分かったわけでは無いけれど、人との繋がりはこもりびとにとって人生の光になると確信しました。

 そしてお姉ちゃんの人生だけじゃなくて、沢山のこもりびとに光を届けて、大好きな日本をもっと明るい笑顔な人で溢れる日本にしたいと考えるようになりました。

 そして私は「こもりびとの人生に光を届けたい」という想いを持って生きています。

 お姉ちゃんを笑顔にできたんだから、きっと他のこもりびとの心の殻にもヒビを入れていけるはず!そう思っています。

 今はどこでもドアプロジェクトとして「ぴぽネクト」と「AIリンクワーカー」という2つのものを構想中です。

 次のnoteでは「ぴぽネクト」を紹介しようと思います。

ぴぽネクトは、同じ条件の場所を通じて誰かと繋がることができる、コミュニティアプリです。 その場限りのアカウントを利用し、 発信内容がアーカイブされることもありません。
「こもりびとの人生に光を届ける」を信念に、 次の行動へ移る背中を押してくれる誰かに出会える 居場所を作ります。

ここまで長々と読んで下さりありがとうございました!!!!

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