謎ばかり! 今後のコロナワクチン接種スケジュール
2023年4月以降のコロナワクチン接種について、厚労省は具体的なスケジュールの方針を決めました。2022年秋開始の接種では、オミクロン株対応ワクチンは1回しか接種できないことになっていましたが、なぜ2回目も接種OKとなったのでしょうか。
厚労省のホームページ
2022年秋開始接種について、厚労省のホームページでは下記のように説明しています。
たとえば、1~3回目を起源株、4回目にオミクロン株対応ワクチンを接種したら、5回目は接種できないことになっていたはずです。なぜ1回なのか理由を探したのですが、見つけられませんでした。
ところが、2023年4月以降は下記のように決まりました。
追加接種の基本は、オミクロン株対応ワクチンとなっています。けれども、なぜオミクロン株対応ワクチンの2回目がOKになったのか、やはり説明は見当たりません。
添付文書も確認しましたが、それについての追記などはありませんでした。
BA.5対応の添付文書は、2月に改訂されて第4版になっていました。コミナティRTU筋注(起源株/オミクロン株BA.4-5)のC4591044試験に関する情報が追記されていましたが、2回OKに関連した情報は見当たりませんでした。
起源株の副反応には書かれていない、栄養補給障害(頻度不明)というのが気になります。高齢者がオミクロン株対応ワクチンの2回目を接種しても、本当に大丈夫なのでしょうか。
さらに、PMDAのサイトで添付文書と同じページで公開されている「ワクチン接種を受ける人へのガイド」も確認しましたが、やはり2回目OKに関する情報は見当たりませんでした。
「接種量および回数」のところには、下記のように書かれています。
添付文書にもありますが、交互接種の有効性と安全性は確立していないと書かれています(下記参照)。
けれども、厚労省のQ&Aには下記のように書かれています。
なぜ「有効性と安全性は確立していません」と書かないのでしょうか。
また、「追加免疫の要否は医師により判断されます」と書かれていることも気になりました。追加接種が必要かどうか、医師は何を基準に判断するのでしょうか。
接種に関するリーフレットには、下記のように書かれています。
「接種は義務ではなく個人の判断によるものですが、(中略)2回の接種をお勧めしています」
「個人の判断です」とあるのに「2回接種をお勧め」していて、なんだかよくわかりません。
3月7日に開催されたワクチン分科会の資料には、さらによくわからないことが書いてあります。
2023年春は、「健常な65歳未満」は対象外となっています。5歳~11歳についても「健常な小児」は対象外。けれども、生後6ヶ月~4歳は対象。さらに、初回接種未完了者も、まだ接種対象になっています。
初回接種未完了者は、国からの供給を終了するから2022年のうちに接種してくださいと、何度も言っていたのに、結局、2023年も接種可能なのでしょうか。
12月26日に、「年内に1・2回目接種を完了することをご検討ください」と無理なことまで言っていたのは、何だったのでしょうか(下記参照)。
下記のように、また延長されるということなのでしょうか。
今のところ起源株ワクチンの有効期限は、一番長くて6月30日です。なので、6月30日までは延長可能なのでしょう。あるいは、また有効期間が延長されて、その期限まで接種可能となるかもしれません。
ワクチン分科会では、下記の資料も公開しています。
オミクロン株の発症予防効果は、中央値1ヶ月のデータしかないようです。重症化予防については、承認審査で認められていないので添付文書にもない効果です。効果の持続期間についても、データがありません。添付文書にも「本剤の予防効果の持続期間は確立していない」と書いてあります(下記参照)。
安全性については、「重大な懸念は認めらないと評価されている」とありますが、「評価されている」は「安全が確認されている」とは違います。評価している人たちが正しく評価していなければ、安全とは言えないでしょう。実際、副反応疑いの報告は「因果関係の評価不能」ばかりで、きちんと評価できていないのです。
これまで接種してきた効果や安全性を検証せずに、まだ公費での接種を続けようとしています。接種は無料なのではありません。税金が使われるということは、結局国民が払っているのです。その使い道が、こんなにいい加減でよいのでしょうか。