〇〇市のコロナワクチンに関するQ&A、「運び屋」のブログが参考文献!?
地方自治体が制作しているコロナワクチン接種に関するチラシなどは、企業なら違反となるような表現が使われているものが多数あります。多くはテレビ同様に、接種のメリットばかりを強調した偏った情報です。接種後の健康被害が起きていることは「事実」なのに、「事実」として伝えようとしないのはなぜなのでしょうか。
香川県調査の感染予防効果「94%」とは?
先日の集団免疫に関する記事で、香川県のチラシを取り上げました(下記参照)。
裏面
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この「香川県調査」というのが気になったので調べてみたら、下記のページに詳細がありました。
約94%というのは、ここからでてきた数字でした。けれども、このデータには足りない情報があり、明らかに接種への「誘導」だと感じます。
まず、感染の基準が書かれていません。PCR陽性を感染者としてカウントしたと思われますが、自己申告か受診記録なのかなどがわかりません。また、ワクチン未接種または1回接種済で感染者としてカウントされている人たちの内訳が書かれていません。なぜ2回接種済みだけ、内訳を出しているのでしょうか。1040人の中には、無症状が何人いたのか知りたいです。そもそも、ワクチン未接種と1回接種済が同じ括りなのもおかしいと思います。
また、期間も8月1日~8月20日と短いです。効果がどれくらい維持されるかはわかっていないのに(下記参照)、短期間でのデータであることをあのチラシには書いていません。
そもそも、感染予防効果や重症化予防効果、集団免疫効果があるとは、添付文書には書かれていません。
94.4%減少というのは、ファイザー社が出した有効率と同じように計算されたと思うので、ファイザー社の臨床試験結果を見ておきましょう。
ファイザー社のC4591001 試験では、上記の症状を1つ以上認め、PCRで陽性になった人を感染症確定としていました。
審査報告書 「7.R.2.1 有効性の評価項目について」より
ワクチンの効果は、ワクチン接種群とプラセボ接種群を比較して評価するため、発症した人の割合がプラセボ接種群より少なければ、発症を予防する効果があったものと判断できるとのこと。
なので、「プラセボ群での発症割合(162/18,325)を100%」とした時の「ワクチン投与群の発症割合(8/18,198)」を算出すると、発症が約95%抑えられたという評価になるそうです。
けれども、発症しなかった人の割合を見ると、ワクチンを接種していなくても約99%の人が発症していません。その事実も、あわせて伝えるべきではないのでしょうか。
私はこの結果を見たときに、接種しなくてもそんなに変わらないのだと思いました。発症する可能性を0.884%から0.043%にしたから「有効率が95%」だと言っても、そもそも発症した人の割合はどちらも1%以下だったのです。
どのように捉えるかは、個人の考え方によるでしょう。けれども、「有効率95%」という表現だけだと、このワクチンがものすごく効果があるように見えます。これが臨床試験での評価の仕方なのでしょうが、私には数字のトリックのように思えました。
一般人には馴染みのない評価なので、誤解されないようにわかりやすく説明する必要があったと思います。きちんと説明している自治体がないか調べていたら、新潟県の「20歳以下の新型コロナワクチン接種に関する陳情」に、私と同じように考えている人がいました。
長いので一部だけ引用します。
「ワクチン接種の効果を検証し報告すること」は当然のことだと思うのですが、この陳情は、令和4年3月25日に不採択となっています(下記参照)。
他にも、「こどもの新型コロナウイルス感染症罹患後と同ワクチン接種後の健康状態調査を求めることに関する陳情」「新潟県における新型コロナウイルスワクチンの接種後の副反応の状況の公表と予防接種健康被害救済制度の周知を求めることに関する陳情」なども、不採択となっていました。調査や報告、周知などは当然するべきことだと思うのですが、なぜ不採択なのでしょうか。
話を香川県に戻します。
香川県の場合も、接種してもしなくても、99%の人が発症していないのに、接種した方が感染率がものすごく低いような印象を与えています。内訳が書かれていませんが、もし未接種でも感染者の中に無症状が多かったなら、受ける印象も違ったでしょう。
この調査について、県民からの提言もあったようです。
受付年月日:2022年06月08日
以下、一部引用。国の不正とは、接種日不明者を接種歴なしに計上していた問題です。
回答年月日:2022年06月14日
以下、一部引用。
「聞き取りなどの調査を行った」とありますが、やはり「感染」の基準や未接種者の感染に関する内訳などがわかりません。
新潟県も香川県も、県民の命や健康についてちゃんと考えて対応しているのでしょうか。これらの回答や不採択であることを見る限り、接種を勧めるために回答しているだけとしか思えません。
愛知県小牧市のQ&Aページは偏りすぎ
さらに、いろんな意味で驚きの自治体を発見。
愛知県小牧市のHPに、市民からの質問とその回答が書かれているページがありました。その中から、いくつか引用します。
このような疑問を持っている方は多いと思います。これに対して小牧市は、下記のように答えていました。
なんとリンク先は、私も何度か取り上げている、元ワクチン担当大臣のブログ「ワクチンデマについて(2021.06.24)」です!
デマを否定している記事ですが、事実さえもデマだと言っています。
何度読んでも腹立たしいのですが、デマとして挙げられているものを2つ引用します。
「mRNAは半日から数日で分解され」とありますが、ファイザー社はラットで行った48時間までのデータしか出していませんし、ヒトで調べたデータも出していません(下記参照)。
「長期的な安全性がわからない」というのは事実です。審査報告書にも書いてあります。
疾患増強についても、「可能性は考えにくいとされています」と言っていますが、ファイザー社のリスク管理計画書には「重要な潜在的リスク」として挙げられています。
ファイザー社が「VAED/VAERD により重症化する可能性があると考えられる」と言っているのだから、「わかっていない」だけで「デマ」ではないはずです。
このブログをずっとそのままにして、訂正しないことにも呆れますが、これを参考文献として使っている小牧市にも驚きました。
小牧市のHPには、他にも驚くようなことがたくさん書かれています。
「これは本当に幸運なことです」ってビックリです。さらに、自治体のHPとは思えない文章が続きます。
これはもう、「脅迫」に近いと思います。他にもいろいろ、驚くようなことが書かれていました。
どんなに論文が発表されていても、添付文書の効果効能は「SARS-CoV-2による感染症の予防」だけで、感染予防効果も重症化予防効果も追記されていません。特例承認で申請された効果は「発症予防効果」だけなのです。
添付文書に書かれていないということは、製薬会社が認めていないということだと思うのですが、なぜ勝手にこんなことまで言えるのでしょうか。
企業だったら、「医薬品等適正広告基準」に引っかかるレベルだと思います(下記参照)。
小牧市のQ&Aは、論文なども調べているようですが、メリットばかりに偏っていると感じました。そして、メリットとデメリットのデータを揃えるのではなく、「ワクチンを接種しないことで、あなただけではなく周囲の人を危険にさらしてしまうかもしれません」などと言って、接種しないことが悪いことのように思わせる文章がとても恐ろしいです。
このような文章を載せてもいいと、誰がOKを出しているのでしょうか。
担当者は何を見て制作しているのか?
他の自治体でも、コロナワクチンに関するチラシやHPのQ&Aには、企業なら違反とされる表現を使っているものが多々あります(下記参照)。
地方自治体の担当者は、何を見てチラシやポスターを作っているのでしょうか。このような制作物は、一次情報を確認して文章を考えることが基本だと思います。
日本語で読める一次情報として、特例承認の審査報告書と添付文書(下記参照)は読むべきでしょう。それらを読んだら、このような表現はできないと思うのですが、読んでいるのでしょうか。また、情報のアップデートとして、厚労省が公開している「副反応疑いの報告」には、目を通しているのでしょうか。それらを読んだら、効果や安全性に疑問を持つと思うのですが・・・。
審査の報告書はページ数も多いですし、私たち一般人には難しい内容なので、それを県民や市民の代わりに読んで、内容を伝えるのが知事や市長の役目なのではないのでしょうか。わかりにくい厚労省のサイトで公開されている「副反応疑いの報告」にも目を通し、県民や市民にリスクを伝えるのも知事や市長の役目だと思います。それらを行っている知事や市長は、何人ぐらいいるのでしょうか。
私が知る限り、高齢者の接種が始まった早い時期からリスクも伝えていたのは、大阪府泉大津市の南出市長だけでした。
南出市長は、子どもの接種が始まったときも、リスクが高いことを厚労大臣の発言や厚労省の資料などから読み取って、きちんと市民に伝えています。
下記は、2022年3月1日に公開されたABCテレビ(朝日放送テレビ)ニュースの動画です。約6分の動画ですが、他の自治体との違いがよくわかります。
他の自治体は、なぜこんなにも偏った情報しか伝えないのでしょうか。一因と思われる資料があったので、次の記事で取り上げたいと思います。
追記:続きを書きました。