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【1分半で分かる文章の書き方】③依頼のメール

 こんにちは。H&Mと申します。

 ③は、依頼のメールです。

 自分から発信するメールで、最も頻度の多い内容は、依頼文ではないでしょうか。ビジネスでも、友人や家族でも、自身の要望を相手に理解してもらい、受け入れてもらうには、的確な文章の書き方が求められます。

 ここで大切なのは、姿勢と、想像です。

 

 有効となる表現が

 <謙虚さを示す>

 >恐れ入りますが/恐れながら

 >恐縮ですが/恐縮ながら

 >お手数をお掛け致しますが

 

 <相手の立場を考える>

 >よろしければ

 >可能でしたら

 >ご迷惑でなければ

 

 です。<謙虚さを示す>3ワードを使い分けて、お願いをしている姿勢を示します。<相手の立場を考える>3ワードを活用して、お願いをされている側となる相手の気持ちを想像していることを示します。

 依頼文では、これら各ワードをすみずみまで散りばめていきます。各ワードを本題のお願いの前の”クッション”として、使うのです。たとえば、「恐縮ですが、お願い申し上げます」「ご迷惑でなければ、お時間をいただけませんでしょうか」――。このクッションが立て続けに出てくると、なお良いです。

 お願いをしているのですから、それが簡単なことであれ、難しいことであれ、判断権は相手にあります。願いを聞き届けてもらうには、決断者である相手の気持ちを常に想像しており、謙虚な姿勢で依頼に臨んでいることを文章で示さなければなりません。

 上記はビジネスで使われるものばかりですが、姿勢と想像、が大事になることは友人や家族への依頼のメールを書く際も、同様だと思います。

よろしければ、使ってみてください。お読みいただき、誠にありがとうございました。

///

以下は例です。不要な方はお読み飛ばしください。

 ●●様

 いつもお世話になっております。

 先日の案件をご検討いただいており、ありがとうございます。

 お忙しい中、突然のお願いで恐縮ながらよろしければ、より詳しくご説明をさせていただきたく、一度改めてお時間を頂戴できませんでしょうか。

 ご迷惑でなければ、貴社をご訪問させていただき、お話しさせていただく機会をいただけましたら幸いです。

 たとえばでございますが、来週~再来週のご予定はいかがでしょうか。

 可能でしたら、なるべく早いタイミングにてご検討をいただけましたら幸いに存じます。

 ご多忙のところ、ご面倒なお願いでお手数をお掛けしてしまい、大変、恐れ入ります

 どうぞよろしくお願い致します。

 ●●

///

【裏技?】

 ・「お忙しい中」「ご多忙のところ」と相手の時間をいただいていることをおもんばかる一言も併用すると、効果的です。

 ・文章は原則、「~たら」「~れば」でなく「~でしたら」「~ましたら」を基本に構成した方が丁寧です。

 ・肝心のお願い事は「~できませんでしょうか」「~いかがでしょうか」「~をお願いさせていただけましたら幸いです」と明確に述べるべきです。なお、私は「幸いです」の最上級、「幸いに存じます」を最もハードルの高い依頼の一文の決め手(述語)として、使っています。

 以上、ここまでお読みいただき、深謝致します。

H&M

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