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秘密は秘密のままで

私はジュリア、有名な探偵だ。

ある日、私に新しい依頼が舞い込んできた。
その依頼人は、彼女の夫が浮気をしていると疑っていた。
証拠をつかみたいというのだ。

私は彼女の夫の行動を監視し、証拠を収集し始めた。

調べを進めると、夫の行動はメチャクチャ奇しかった。
まるで「浮気をしています」と、周りに伝えようとしているようなのだ。

その証拠に、夫は毎晩特定の場所で、謎の男性と会っている。
ただその男性は、ただの浮気相手ではない。

ある晩、私は夫がその男性と公共の場で楽しそうに会話しているのを目撃した。
彼らは頬にキスをするほど親密だった。

私はその後も調査を続けた。
だが……夫が浮気をしている決定的な証拠は掴めなかった。

私は依頼人に真実を伝え、夫との関係を修復するお手伝いをすることになった。

彼女は夫が浮気をしていると思った。
でも、浮気をしていたのは彼の友人だったのだ。

彼女の夫は、その浮気を隠す黒子として使われていただけ。

つまり、浮気はしていなかった。

ただ夫の行動が怪しすぎて、浮気を疑われただけだった。

この調査結果を聞いて、彼女は安心したようだった。

だが……私は1つだけ報告できなかったことがある。
それは、夫と友人が友情を超えるほど親密だったこと。

ひょっとすると……。

友人の浮気も夫の分かりやすい行動も、カモフラージュだったのかもしれない。

本当の浮気は、夫と友人の……。

まぁ、今となっては答えを知るすべはないのだけれど。

〈了〉

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