せつえんものがたり/好きな花はなに? んー、タバコかな。〈吸うエナジードリンクという選択〉
「ねぇ、花の中では どの花が好き?」
花というか植物って感じなら好きなのはあるかな
「へぇー、なに?」
ん 、たばこ
こんな掛け合いが好みである
*
一日560円、一ヶ月16,800円なり
わたしは禁煙を公言した記憶がない
禁煙したことがない
30年を ゆうに超える
節煙を ちょいちょい採り入れる
黒のマイルドがお気に入りだ
叶うのならソフトパックを所望するところなのだが 姿を消してしまった
乗算と加算を駆使すれば 30余年おおよその出費総額が表れるのだろうが野暮に感じ 凹みたくもなく自重している
愛煙家 などというかっこいい言葉は似合わない単なる喫煙者だ
喫煙もの である
中学時代 親父やアルバイト先輩のおつかいで購入時は ひと箱150円
自分が吸い始めた頃は170円か200円か
一本10円という相場が長かった 、いまアメスピだと 1本30円ですか
大人っぽく振舞いたかったのか 友人に先んじたかったのか二十歳を待たず喫煙ものとなった
親父のハイライトをくすねた高校時の背徳感も よき思い出である
*
「どうして タバコ辞めないの?」
辞めるとね、土日にすることがなくなっちゃうのだよ
親父の代からの慣用句 、
「身体を張って お国に予算を多く納めているのだよ」
「ある意味、高額納税者みたいなものかな」
「たばこ農家への愛 ・ 支援」
などという比喩、いまも常用されているのだろうか
こういう掛け合いが大好きである
*
繰り返す値上げに ささやかに抗い20円安い銘柄を買うこともある
一日一箱が 四日で三箱になると得をした気分になる
わたしはなにかのちゅうどくなのだろうか
身体なのか脳なのか 何かがニコチンを欲するのだろうか
はたして ほんとにニコチンを欲しているのだろうか
タールを摂取したいのだろうか
電子タバコは縁がなく試したことがない
やはり火を付け 楽しみたい という欲が勝るのであろう
30年に及ぶ行動・習慣 、いや日常
はやく大人になりたかった から始まった喫煙も時代の変化で状況が変わった
ひょんなことから「吸うエナジードリンク」を試す機会があった
見た目は電子タバコそのものに見える
レッドブルやモンスターエナジーに代表されるエナジードリンクが、ミスト状になり吸引して得る カフェインミストサプリ
ニコチンゼロ 、タールゼロ 、植物由来成分で作られている
( たばこも植物由来だろうが 本題と逸れるのでそこはいま置いておこう )
自分は 、この一服に魅力を感じた
タバコを吸ったように ミストが喉を刺激する
! これのちゅうどくだったのかも
30年前 、禁煙パイポでは得られなかった 喉への ひと押し
湿ったハッカと 唇に何かしらくわえているだけでは満たされなかったなにか
ひとによって満足度に差はあるだろう
タバコでないとダメなのだ という人もいるのだろう
そして自分もそのタイプだと思っていた
一服したいときに、吸うエナジードリンクで代替えしカフェインミストで次の1本を先延ばしにする
1本 1500円 、400回の吸引が目安となる
4日ほどもつ というのが 一つの算段なのだろうか
タバコひと箱が数日もち 、吸うエナドリを一週間うまく持たせれば 16,800円の出費が 5,600円+6,000円で 11,600円 、ほぼ5千円の差が出る
そのうえニコチン・タールの吸収は減り エナジードリンク成分が取得されるわけだ
もし 400回のイーグルエナジー吸引に傾倒し タバコとの比率が変われば そのぶんニコチン・タールに代わる成分を摂取したということだ
タバコひと箱の購買が 半日先延ばしになるのであれば 節約と健康、どちらの面でもメリットが考えられる
デザインのかっこよさ、容器も含めスタイリッシュでお洒落なのである
喫煙具 禁煙具 節煙具とは関係なく 、吸うエナジードリンク / カフェインミストサプリ
カフェインミストサプリなので コーヒーの代わりとしての経済性と利便性
吸うエナジードリンク 、エナドリ常用の方で相性の合う方もいるだろう
珈琲を好み エナジードリンクも常飲する そして喫煙ものの方は 、石一投で鳥を幾羽か得られるかもしれません
30年禁煙を公言しない自分が 少しだけ方向転換をすることになった
せつえんものがたり / 吸うエナジードリンクという選択
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