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またしても観てしまう、異彩を放つ『警視庁・捜査一課長』。

本当は最近観た映画について書こうと思っているのに、なぜかこのドラマのことを書いている。先週の木曜8時、テレビを無意識にテレ朝へ。ところが、やってない!

『警視庁・捜査一課長』のことである。

このドラマに関しては、特に独断と偏見で書いているのでお許しあれ。気分を害したらごめんなさい。

とにかく中毒性がある。ドラマとしてより、なんていうか……、登場人物(猫含む)に会いたいから観てしまう。ドラマ好きの人が観ると、たぶんポカーンとすると思う。もしかするとマイナス10度の世界に行っちゃうかもしれない。いや、確実に行く。でもでも、なぜか観てしまう。season5まで続いているということは、自分と同じような人が視聴しているのではないだろうか。

ヘンテコな遺留品やご遺体、大岩課長の決め台詞、ブランクや新入りくんの棒(読み)、笹川刑事部長のコーナー、小春とビビによる事件解決の糸口などなど、“見て見ぬふりできないシュール感”“お決まりのパターン”がクセになる。特に盛り上がるのが、笹川刑事部長の登場シーン。演じているのは本田博太郎さんだ。自由に演じているのか、それとも台本通りなのか分からないのだけれど、本田さんが真面目に演じているのは確か。このドラマは、こういった事件解決とは違うところで盛り上がっちゃうのである。笹川刑事部長はクセの強い設定。だけど頼りになるお人なので侮れない。

そんなドラマはドラマじゃない、と感じる人もいるだろう。実際、ドラマ名と共に「面白くない」で検索している人が多く見られる。だが反対に「面白い」で検索している人も多いのだ。いや、私も初めて観たときにはいろんな意味で衝撃を受けた。刑事ドラマでもないし、コントとも言えないし。「なんじゃ、このドラマは!」と思ったひとりである。でもエンターテイメントって、それでOKなんじゃないかなと。ことば選びが秀逸な脚本の台詞に頷くのも、ツッコミどころ満載な演出に思わず笑っちゃうのも、両方ありだと思う。

とは言え、最新作のシリーズには「NO KEIJI NO LIFE」とキャッチがついている。いたって真面目に刑事ドラマをつくっているんだと前面に出しているのが、なんか可笑しい。ここまで振り切られると、また観たくなっちゃうのよ。

とにかく好みがはっきり分かれる、異色なドラマであることは間違いない。

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