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探してまわす首のケア

武術ケア#6 首を楽にするケア

みなさんこんにちは、武術トレーナーヨウです。

今回は首のケアについてお伝えしたいと思います。

多くの方のお悩みは首や肩のコリだと思うのですが、
中にはその首肩の血行不良が原因で「編頭痛」や「めまい」をお持ちの方も少なくありません。

原因は血管の収縮・拡張、心身のストレス、過緊張などいろいろあるのですが、特に女性に多いということからホルモンのバランスなどに影響を受けてる可能性もあります。

ただ、今までのかんたんケアの組み合わせで
「首だけじゃなく頭も軽くなった」「視界が明るくなった」という
ケースがありました。

ケアで良くなるのであれば原因は筋肉です。
そして女性に多いのであれば、男性よりも首の筋肉が細いということ。
もしかしたら、純粋に「首肩の血行不良」が原因のケースが多いのでは?
ということで、今回はその時のケアのパターンをお伝えしたいと思います。

頭を正しい位置に置くためには


まずはケアの前の確認からしておきましょう。

確認ポイント
1、肩のラインを傾けず、首を真横にかしげる
2、正面の位置を変えずに首だけを左右に回して横を見る
3、円の軌道で首を回す

いつもながら確認はシンプルですが、
今回のケアは今までよりもほんの少しテクニカルです。

まず頭の正しい位置ですが、
頭を支えているのは前側に見える首の筋肉ではありません。

パッと見首が柱のように頭を支えているように見えますが、
筋肉は収縮して骨を引っ張る力で身体を支えるので、
支柱は「背骨」であり、ここから頭蓋骨につながっている筋肉が肩甲骨を介して引っ張ることで頭はきれいに背骨に乗り、姿勢を維持できるようになっています。

ところが、頭を支えている背骨のアライメントが崩れると
重たい頭の重さに引っ張られて、首肩周りの筋肉がこってしまいます。

この背骨のラインに影響が出るのが、
肩甲骨の位置首の筋肉というわけです。

つまり皆さんの腕の使い方、ケアの仕方で決まります。

仕組みを確認しながら、首のケアの前に必要な準備をしましょう!

首のケアの前準備


頭を支えている首の筋肉は後ろ側にあるのですが、
ザ・肩こり筋として有名な「僧帽筋」・「肩甲挙筋」

僧帽筋・肩甲挙筋

写真右側が僧帽筋、左側が肩甲挙筋です。

この筋肉だけケアしても肩こりや首のコリが直らないのにはもちろん理由があります。
これらの筋肉がこるのは頭の重さが負担になっているということ。
それとは別に、頭を前側に引っ張る筋肉があるんです。

それが「胸鎖乳突筋」という筋肉。

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余談ですが、
鎖骨と胸骨のつなぎ目「胸鎖関節」から
頭の後ろ側「起」という骨についているので
「胸鎖乳突筋」です。

筋肉は縮むと距離が近くなります。

この筋肉が緊張したり固くなったりすると胸側に引っ張られます。
つまりダイレクトに姿勢が崩れていきます。
そのため、前準備としてこの筋肉からケアをしていきます!

胸鎖乳突筋のケア

1.ケアする側の筋肉を掴む
ケアする側に首を少し傾け、親指と人差し指で首の真ん中のラインを横からつまみます。つまみたい筋肉の方に傾けてください。伸ばすと掴みづらくなります。

2.ゆっくりつまみながら、上下に往復する
つまんだ筋肉は上に行くと頭の後ろ側、下に行くと鎖骨の付け根に近づいていきます。筋肉がどこに通っているのかの確認です。
マッサージではないので、ここでグリグリするのはやめましょう。

3.ストレッチをかける
上下に筋肉の走行(流れ)を確認できたら、今度は逆側に首を傾け方肩を下げます。そのまま傾けた首を後ろ方向に回してストレッチをします。
ちょうどご自身の肩甲骨からさらに後ろを見に行くような形になります。

このケアだけでもだいぶ首は楽に回るようになりますが、
ここでやっと本題です。
頭の重さを支えているのはやはり身体の後ろ側なので、
負担を減らしてあげましょう!

首のケア(後ろ側)


ケアは非常に簡単なのでサクッと確認をしていきましょう。

ケアの仕方

1.両手の四本指を揃えて、左右均等に筋肉を押さえる
 今回は頭蓋骨と首の骨の境目に手を当てていきます。
 (左右差がある場合も構わず押さえます。)

2.両肩の位置を変えずに手を押さえたまま、
 息を吸って、吐くタイミングで首を横に回します。
 また吸いながら正面に戻り、吐く息で反対側に首を回します。
 この時、片側の手が離れやすくなるので、押さえておきます。

3.左右が出来たら、同じ呼吸のタイミングで上下方向に。
 どの方向でも肩の位置がずれないように気を付けてください。

4.最後に正面で呼吸をして手を放します。


さて、いかがでしょうか?
準備のケアでもだいぶ軽くなったとは思いますが、ここからさらに変わっていきます。

動画でもお話ししていますが、「視界が明るくなった」とおっしゃって下さった皆さんにお伝えしたのが首の付け根に手を当てるパターンでのケアです。
手を当てる場所は基本的には触ってみて気になるところでOKです。

一応パターンとしては
・頭と首の付け根
・首周りのコリのある場所
・首と肩の間のツボ(肩井:けんせい)

といったパターンがおススメです。
また両手で同時押さえづらいところは片手ずつの方が肩の力が抜きやすいので覚えておいて頂くと役に立ちます。

基本的には手は押さえたまま、グリグリしない、力まない、に注意してください!

最後に

今回のケアは実際のケアよりも仕組みの理解の方が大事です。
首や肩がこる原因について今までお伝えしたように、肩甲骨の周りの筋肉の固さ、腕の力み、前腕の固さと、いろいろなケースがあります。

これからどんどんやるべきことが増えていくと嫌になってしまいそうですが、腕の力みや股関節の使い方、かんたんな前屈ケアなど、時短ができて身体が楽になるケアも増えてきます。

ここで身体の使い方を少しでも意識して頂くことで、ケアに必要な時間も短縮されますし、効率も上がっていきます。
いきなり全部やろうとせず、意識できることから一つずつ習慣にしていきましょう!

最後までご覧下さりありがとうございます!
拳礼。( ^^)/@


⇩今回の動画です⇩


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