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【連載】残された人生は大学卒業まで!? #147 バンドが売れない!

 川谷絵音の面白い記事を見たので紹介します。

『川谷絵音が語る2010年代「ハイペースに作品を出し続けたら認知されるようになった」』

 音楽業界で何かが変わるきっかけを作り出した人物、具体的にいうとバンドシーンの中でABサビで全部転調させて一曲になってるという当時ではあまり見なかった曲構成。最近で言うとKing Gnuがそう言う変わるきっかけを与えているアーティストにあたるとして、4年おきくらいに現れる、と。

 それを踏まえて考えると、ある一定のブームが4年続くと考えても過言ではない。おそらくKing Gnuが作り出した新しいブーム、シーンを引き継いだバンドがこれからたくさん出た後に、次のブームが来るのだろう。しかし、難しいのはKing Gnuのような曲を真似て作ってもキャッチーに作れるバンドは少ないし、それをいいと思う人は少ないから、難しい。

 そう言うブームを作り出すと何をやってもうまくいくゾーンに入るらしい。ポルカドットスティングレイやKing Gnuもそう言うゾーンに入ったアーティストであると感じる。それらのアーティストはマスタリングしてもらえる人まで拘っているのが印象的だ。


 時代感の話。

 ジャニーズとかLDHはだんだんと海外のトラップみたいな音にシフトしている中、日本のバンドシーンは5年前とほぼ変わりないなかにKing Gunみたいなバンドが一握りいるだけ。海外はどんどんギターがなくなり、2010年代はダブステップていう言葉が聴き慣れるようになってきて、日本でもだんだんとそっちの音作りをするアーティストが増えてきた。

 インディーズのバンドでも同じ空気を感じる、あまり昔の音楽と変わってないし、ライブハウスに行くとライブパフォーマンスで争うのがベースとしてあるような感じはする。

 と、川谷絵音は髭男は大きくいうとミスチル、back numberのながれにプロデューサーが音作りを徹底させた結果の中和感が売れたと言っている。が、King Gnuはいき切っているから、バンドシーンを変えていく、と。

 King Gnuの作り出した新しいサウンドはまさにゾーンに入っていないと売れない曲で、いきなりポッと出てきたアーティストが全く同じ曲を作ったとしてもなかなかフォロワーがつかなくて売れない。日本で曲をうることの難しさはそう言うところにもあって、何かがきっかけで一度誰かの目につかない限りは埋もれてしまうのだろう。 

 日本人はおしゃれさが大事で、みんなが聞いているからおしゃれって言う意見が一致しないと難しい。ストリーミングを使う理由は、日本人は多くの曲が聴けるからではなく、安いから、だと。


 商業音楽、要するにお金を儲けるためにやる音楽っていう割り切りをするのであれば、日本で売れる形を知った状態で曲を作り続けないといけないと感じた。

 商業音楽の対極にあるのは、まさに小さなライブハウスにあるような音楽であろう。小さなライブハウスにはもちろんその良さもあるし、なんでこのバンドが売れないんだろうと思うほどいい音楽を奏でる人たちもいる。もちろんライブハウスで音楽をやっている人たちも売れたくてやっているのには違いないと思う。そして、自分のやりたい音楽をしながらお金をいただくって言うのがもちろん理想的であると言うこともどこかでわかっている。

 けど、商業音楽としてお金を稼ぐために音楽をやるなら少なくともそう言う売れ方のロジックを知るべきだとは思った。

 商業〇〇の難しいところは、芸術の場合は必ず相反する意見がたくさん出てくることであろう。芸術はお金儲けのためにやっているのではないと言う通念が社会にあるからだ。

 そこをどう打開するか、それとも商業〇〇でやっていくかは、割り切って考えなければいけないのであろう。


 BU(◎)DOH

 

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