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人は誰もが多重人格かも?!~プリズム 百田尚樹~2024年小説3冊

読書をしていると、不思議なことが起こる。
直近で人類学の本を読み、
自分とは何か?どの性格が自分なのか?
みたいな本を読んだわけ。

そしてふと読み始めた小説がさ、
多重人格者のお話で、
こっちはこっちで本当の自分は?みたいな話。

本を読んでいてこういう形で、
リンクする事って結構あるんです。
あと偶然の発見というのもある。

知識がオーバーラップする感覚ね。

この小説のポイントは、
多重人格者との恋ってなるんだろうけど、
そもそも誰もが大なり小なり多重人格なわけです。
ただ病名がついた重度の解離性同一性障害との恋。
テーマとしては小説でありがちだけど、
作者はよくこの病気を調べて書いているので、
多重人格とはどういうものかが学べる。

僕も育ちからすると、
こうなる可能性があったともいえるし、
精神疾患とか心理学とか興味あるし、
行きつけのバーのマスターの奥さんがこれらしいので、
興味深く読むことができたかな。

百田さんなので、
物語の構成とかは上手なので、
飽きずに読める作品ですね~
ただベタな話は嫌だって人は苦手でしょうね~

病名ある人はもちろん多重人格。
この人の兄も経営者の顔とバイオレンスの顔があるので、
多重人格とも言えるし。
多重人格と恋をした女性も結婚していて、
夫婦の生活送りながら恋をするわけなので、
ある意味では多重人格ですね~

人の気持ちはままならない。
僕にだって善も悪も存在するし、
性格も複雑に入り混じっている。

そんなことを感じさせてくれる小説です!


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