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夢日記 No.100-1

「青い鉄骨のアパートに入る。私の行くべきは4Fらしい。
 そして、そこの大家さんに『ここはひどく匂う』と言われる。」

100個目の夢になります。
そして、この夢も密度の濃い夢でしたので、
3回に分けて表現していこうかと思っています。

まずは”その1”です。

内容の通り、ここは「青い鉄骨のアパート」なのですが、
このキーワードから連想できたことは2つありまして、

まず一つが、
晩年ユングが夢の中で「青い階段を登って行って、
地球を見下ろせる所まで行って、さらに先に行くと
洞窟のようなものを見つける」というものを自伝の中で
発表しています。

彼は、その後ちゃんと降りてくるのですが、
この夢の内容の事を立花隆さんが著書「臨死体験」の中で

「ユングがあの夢で”地球は青い”と言っていた時期は、
ガガーリンも宇宙に上がる前で。つまり、まだ誰も
”地球が青く見えるかどうかは知らなかった”んですよね。」

ということも興味深くて覚えている夢です。

さて、なので当然この中に出てくる「青い階段」と、
今回の青い鉄骨のアパートは、私の中で何か類似性を
感じてもおかしくはないと思います。

それともう一つは。

私のやっている「占いカフェ」ブラウンの裏。

ちょっと前に階段などが塗装されなおされて、
水色になりました。
以前は赤茶のさび色だった(実際にさびていた)
のですが、それが今は水色になったのです。

なので、この現実の偶然も一緒に考えてみると、
夢の中で私が行くべきところは以前はユング心理学
だったのが、今は、カフェブラウンの4F
(実際は2Fまでしかありません)にあるのかと
思うと面白いと思って解釈しています。

また、ここで大家さんが「ここはひどくにおう」
と言っている点も面白い。

私はこれを「胡散臭い」という意味と解釈しました。

私はこれまで河合隼雄さんから始まり、ユング心理学などを
貪るように読んでいましたが、ここにきて千葉雅也さんなどの
近代哲学などの話を読んでいると、ユングも河合さんも
やはり一つの「見方」なのだといった感覚が生まれてきました。

つまり、どっぷり漬かった知識や経験に対し、自分自身で
「胡散臭い」と否定できる感覚も得たような気分です。
これって重要だと思うんです。

何かに執着し、どっぷり漬かり同化したあと、バッサリと否定する。

この夢を見た時は、ユング心理学などを「胡散臭い」という
視点で見る感覚など持ち合わせていませんでしたが、
今は「それも、ある」と思えている事がうれしいです。

そして同時に、自分自身も「胡散臭い」という事を
二つ目の意味として伝えていると思います。

これもよくわかります。
そして、いい感覚だと思ってます。

先日”かもめんたる”というお笑いのコント「言葉売り」
を観ましたが、そのコントでは、はじめ「夢を見る少年」
「夢を見られない老女」がいて、表面的にお互いを否定
するところから始まるのですが、徐々に掘り下げられていくと
その二人は「現実を直視できていない少年」
「現実にすべてを任せている賢者」に変わるんです。

この過程が面白かったし、一人の人間としてよくわかる。
少なくとも4つのキャラクターが一人の人間の中で
どれも共存しながら、それをぐちゃぐちゃに混ぜ込んで
生きる感じ。

いいなーと思います。

最後に「これはマネキンだ!」と言う所までが、内観だと思います。
これくらいのぐちゃぐちゃ性は、人の中に当然あっていいと思います。

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