#17 【日本人よ、 Dan Vasc を聴こう】 Take On Me (テイク・オン・ミー
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、幼い頃に心に深く刻み込まれたことは、後年まで大きな影響を及ぼす。
私の声質の好みを決定付けたのは、クリスタルキングの『大都会』(1980 年) である。
田中昌之氏の透明感とパンチを併せ持つ高音に、幼い私は衝撃を受けた。
以来、私が本当に気に入った声の持ち主はほんの僅かしかいない。
1984 年当時は、同じく透明感のある高音を出せる Morten Harket (モートン・ハルケット) が歌う a-ha (アーハ) の曲をよく聴いていた。
さて、2018 年頃の Dan Vasc (ダン・ヴァスク) は、カバー曲を歌う際、歌い方を極力オリジナルに寄せている。
「そうは言っても、さすがに Take On Me の高音は難しいだろう」
と高を括っていた私は、予想を完全に裏切られた。
声質から発声方法、裏声に切り替えるタイミングまで、モートンに酷似していたのだ。
よくマンガで顎が落ちるシーンがあるが、その時の私も驚きのあまり口をあんぐり開けたまま、ダンの歌声に聴き入っていた。
因みに、野球が好きな田中氏はプレイ中にボールが喉を直撃し、それ以来高音が出なくなってしまったそうだ。
私に言わせると、"日本の宝の喪失" であった。
🔷Take On Me … ノルウェーの3人組バンド a-ha (アーハ) が、1984 年に発表した曲。
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