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偏愛片道切符〜December|大好きなクリエイター様の紹介


noteを開けるいちばんの愉しみは、
色とりどりなクリエイター様の
記事を読むことです。
Vous savez(そうでしょう)?


パリのクリニャンクールに行ったかのように、
同じものは一つとしてなくて。


じっくり見ると、
職人の技巧《クラフトマンシップ》を凝らしたものばかり。


さあ、貴方はクリニャンクールで
どんな素敵なnote
見つかりましたか?



蒐集した大好きなnoteを、
クリエイター様に極私的なイメージの
音楽や画像を添える趣向
で、
ご紹介させて頂きます。


Regardez 5 note, s’il vous plaît ?
(5つのnoteを見て下さい)



1.el faro様

静かに波が寄せている。

「この景色を、海を覚えておいてください」
「ああ、忘れない。あの灯台は忘れない」彼女の腕が僕の首に縋りつく。抱きしめると、波のように止めどない涙が溢れた。

ハッとして前を見ると、手の中の巻貝は消えていた。

引用:『まき貝』


まき貝は灯台。
運命の二人を照らし出す灯台。
灯台を手に、主人公は自分の片割れを探し続ける…。



まき貝、灯台、ハーブ入りのケーキ。
眩しい光、刀、寄せてはかえす波…。


読んでいると、el faro様の
めくるめくパラレルワールド
いつの間にかするりと入り込み、
不思議な読後の余韻が残ります。
(突然名前が出てくるのは、どきりとしました)

このnoteは、世界中のアニメーターや、
映画監督に影響を与えた、
今敏監督のアニメーション
(パーフェクトブルー、パプリカ)の世界のように鮮やかだと感じました。

〜偏愛イメージ切符〜


【MAD】今敏監督作品集/MAIKOHAN
(YouTube)




2.ミモザ様

水たまりに人形が落ちていた。かわいい顔をして、かわいいドレスを着ている。でもドレスに泥水がしみて顔も泥にまみれている。金髪の髪もくちゃくちゃになっている。その青い目がわたしをじっと見る。
(私を拾って)

引用:『幸福な人形』


el faro様とコラボされたとのことで、
ミモザ様のnoteも拝読しました。


可愛くてお洒落な人形の姿とは裏腹に、見つめる目の怖いこと…。


「私」の話は日記のようにリアル。
少女が少女をうらやむ日はあるもの。
大抵それはうまくいかない。



子どもの頃、大切なものに限って
失くしてしまい、冷や汗をかいていた記憶を思い出しました。



ミモザ様のダークファンタジーは癖になりそうです。


このnoteで想起したのは、
青葉市子です。
ふわふわした歌声の少女のようで、
井戸のように深い穴を持っている
のが似ている気がします。
震災とリンクする
YouTubeのコメント欄もご覧下さい。



〜偏愛イメージ切符〜

いきのこり●ぼくら/青葉市子
(YouTube)




3.misaki|京都暮らしのエッセイ様

キャンドルの光が揺らめいて、店内にはボリュームが最小限におさえられたゆるい音楽が流れる。お店の方から「ただただ本を読む時間です」という説明を受けて、ワクワクした気持とともにさっそく本をひろげる。

引用:『夜の喫茶店で、ただ本を読む。
そんな贅沢を知っていますか?』


misaki様の小さな旅、もしくは旅気分で日常を暮らすエッセイが好きです。



訪れる場所も、関西住みの私には
行けそうなところばかり

尾道、滋賀、京都、奈良…
雰囲気のあるスポットが様々出てきます。


ご自身の感性に逆らわず、
とくに何かめざましいことを
するわけでもなく、
ただただ旅を「味わう」。

そんな時間の過ごし方がとても
優雅で素敵です。


何も囚われたくないと望みながら、
デジタルデトックスひとつ
なかなか出来ない
私にとって、
取りあげたnoteのように
3時間、読書だけに心を傾けるのは
理想の姿。


misaki様には、
やはりボサノヴァが似合いそう。
こちらのアルバムを添えさせて頂きます。

〜偏愛イメージ切符〜

Gets/Gilberto  /Stan Getz
(アルバム)




4.みゆ💕あなたにきゅん♡をお届け⭐様

自らを傷つけて生き急いでた。胸が痛いよ。
お願い、助けて。愛なんて無くていいから。
傷はいつか塞がる。痛みはいつか思い出す。
注がれた愛情は、やがて私を優しく沈める。

引用:『あなただけを〜20字小説』


みゆ様のnoteが
「20字の小説」(シロクマ文芸部)
連作を始めるきっかけになりました。


当初20字単体で創作、と考えていたのですが、みゆ様の


①連作で小説のように立体感をもたせる
②背景画像と組み合わせる
③一文ごとにしっかり趣きがある


創作スタイルに惚れ込み、ご教示頂きながらあれこれ私も創作しました。
新しい世界の扉を開かせて頂いて、
感謝しています。


みゆ様は多才な方ですが、とくに
恋愛のひりひりした感情を読み手から
引き出して下さるのが印象的です。
取りあげた20字の小説のように、
塞がりそうな傷のかさぶたを剥がして、
愛を確認しそうな危うさ

感じます。


みゆ様でイメージするのは、
近づいてはいけない危険な男性
セルジュ・ゲンズブールのアルバムです。


〜偏愛イメージ切符〜

Comic Strip/Serge Gainsbourg
(アルバム)




5.古田 羊様

 姉さんの訃報がとどいた      


人生に躓いてオルフェで


ずっと酔っぱらっていた僕に


「わたしは好きよ」と


愛をくれた人だ   

引用:『fog』


古田羊様のnoteは自由/現代詩で、
ぽつり…ぽつり…という感じで
ことば少ななのですが、余情があって好きなクリエイター様です。


極私的に全体を拝読すると、
「贖罪」と「福音」を、
水彩画の淡い色彩に落とした
やや濃色くらいの分量で感じます。

取りあげたnoteは「贖罪」の印象。
愛をくれた女性に恩義を感じているのに、
訃報に接して涙がでない。
心がうごかない。


それは哀しみが強いせいだけれど、
「罪」を覚え、あがないたい思いにさいなまれているのかもしれません。
とても誠実で、高潔な方かと拝察します。


古田様には、
世紀の歌姫、ビリー・ホリデイの
最後の伴奏者
だった
マル・ウォルドロンのこのアルバムを
捧げます。


〜偏愛イメージ切符〜

Left Alone/Mal Waldron
(アルバム)



✢✢✢



以上、5名の偏愛noter様のご紹介でした。



他にもたくさんいらっしゃいましたが、今日はここまで。



手前勝手な感想とイメージです。
もし、添えた言葉や音楽などが
不如意であれば、どうぞ
お許し下さいませ。



今後も月一度ほど、
クリニャンクールで
素敵なnoteを見付けて
ご紹介出来ればと思います。



À  très bientôt!
(近いうちに
またお会いしましょう!)



✢✢✢



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また、次の記事でお会いしましょう!




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