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若い時期にスタートアップ企業のトップを経験すること

私は、長年リーダー人材の育成に携わり、さらに自分も経営トップを経験してみて、

リーダーへの最短ルート、つまり経営トップや次世代のトップリーダーを育成するためには、

若い時期にスタートアップ企業のトップを経験させることが最も効果的だと考えています。


社長としての実践、つまり「修羅場」の経験が大切

先日行われた人材育成学会のパネルディスカッションでも、同様の意見が大勢を占めました。具体的には・・・

サントリー、ソフトバンク、博報堂の人材育成部門のトップや、慶応大学の花田・伊藤両教授が企業ユニバーシティ(企業内大学校)でのトップリーダーの育成方法について議論していました。

パネラーたちの共通意見として、次のことが挙げられました。

①まず、次世代経営者の育成においては、企業大学の教育だけでは限界があるという点です。

②また、結局企業大学の教育では、トップを補佐する参謀しか育たないのではないかという懸念も提起され、

③さらに、本当のトップリーダーは社長としての実践、つまり「修羅場」を経験させることでしか育たないのではないかという意見でした。


実は私も同様の考えを持っており、社長になるためには、若いうちにスタートアップ企業や小さな会社での社長経験をさせ、「ザ・ラストマン」として「修羅場」の経験を積むことが近道だと考えています。


社長業は、管理職とは次元の違う仕事

実は私は45歳の時、ある会社の社長になりました。社長をしてみて分かった事は、社長業とは、安定した大企業の組織管理者では味わう事の出来ない、次元の違う仕事だという事でした。

そして、このような経験の中でしか、本物のリーダーは育たないのではないか?という確信でした。

社長を経験しなくても本物のリーダーを育てる「大垣塾」の取り組み

私は今、そんな経験を基に、どうすれば社長にならなくても、リーダーの実践力を短期間で育てられるのか?という課題に取り組んでいます。

「大垣塾」というリーダーシップ養成の私塾をやっており、「真のリーダーは、真剣勝負の中で育つという理念のもと」

極力、社長になったのと同じような環境を体験していただくため、私の体験した事や、失敗談などを臨場感をもってストーリーテリングし、

受講者がそれを、心のフィルターを通して聴き、自分がその立場に居たらどう行動するのか、自分ごととして感じていただき、

塾生どおしの意見交換を繰り返しながら、多くの気づきを獲得していただくようにしています。

そして一日の講座の最後に、塾生の方々個々人が、当面の自己の実践課題をまとめ、行動目標を作っていただき、

その行動目標を、それぞれの職場で翌日から実践し、一定期間の立ったその途中で、私の個別コーチングを受けていただき、

実践してみて「うまくいったこと」や「うまく行かなかったこと」を振り返り、そのリフレクションの中から、経験を学習に転換し、その実践力を磨いて行く仕組みを作っています。


そのことで4~5ヶ月という短期間で、リーダー力を一気にパワーアップしていただく仕組みを開発することができました。

リーダー実践力育成「大垣塾」の取り組みをご紹介します。

この塾もいよいよ第五期が始まろうとしております。すでに卒業生も30名を超え、今回も本物のリーダーを目指す7名の方が集まっています。

組織やチームはリーダーで決まります。そして多くの働く人々の幸せや、やりがいも、リーダーで決まります。

結論として、経営者やリーダーを育成するためには、若いうちにスタートアップ企業のトップを経験させ、実践から学ぶこと。

それが難しければ、実践者からストーリーテリングとコーチングを繰り返し受ける事で、それに近い状態を意識的に作ることが大切だと思います。

大垣塾の取り組み、これからも進化と向上を進めて参りたいと思います。


※4か月間でリーダー力を一気に高める「大垣塾」
ご興味がある方はこちらから詳細をご覧ください。


 

 

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