冷静

誕生日の二日前に色々悩んだ。何をかというと、

「学校辞めたい辞めるべきでない問題」

そう。何を隠そうバンドをしている。本格的に。
学校を辞めたくなったのは、バンドが理由だが、実はもう一つの理由が大きいことに気づいた。

「おそらく留年ペース」

この事実から目を背くべく、大学を辞めたいと考えていた。
僕の大学は、とりあえずどんだけ単位を落としていても、4回生までは上がれる方式の大学だ。自動的に4回生にはなれるが、今のままじゃ1年留年か、ギリギリ4年で卒業か、だ。

何が原因でこうなったのだろう。自己分析を軽くした。

まず、授業レベルの難易度が上がった。
これが結構大きいと思っている。僕は日本語の理解が遅い。いや、遅いというよりも、日本語をあまり知らない。言葉をあまり知らずに育ってきたので、言葉が難しくなる授業にはついていけなくなってきていた。

次に、学校を休めるようになった。
これは、大学のルールで、5回以上休んだら単位はもらえないが、5回以内なら条件を満たせば単位が取れる。つまり4回は授業によっては休んでも良いということだ。これがサボり魔へと陥れた要因だ。

そして大学を辞めたくなったが、結論として続けることにした。
親と話したわけではなく、自分でそう決めた。

続けることに決めた理由としては、まずネットの似たような経験の人のYahoo質問箱を漁った。十人程度だったと思うが、結論、皆が言うには、大学は続けるべきだ、と言う結論だった。バンドに専念して大学を辞めたことを後悔さえしている人もいた。
ネットの似たような状況の方々が、大学を続けた方が良い理由として、大学を卒業すると、音楽で失敗しても保険がある。これは理解していた。僕が続けることを決めたきっかけにはなっていない。
もう一つの理由は、大学卒業は、音楽をやっていてもやっていなくてもいずれ役立つ。これは僕自身が成長していくと共にわかっていくのだろう。

とりあえず大学を続けることにした。が、先述したように、留年の可能性がある。あと2年間フルで単位を取れれば晴れて卒業できるが、フルじゃなければ厳しい。自分が音楽に没頭していたから成績が悪いのではない。自分の歩みは依然として間違っていない。
シンプルな勉強不足。大学に入って勉強して単位を取った経験が少ない。
これは逆に、勉強して単位を取る成功体験をすれば、勉強できるのではないか。なんせバカだった僕が一般大学に入れたのだから、やればできるだろう。

今は大学2回の秋学期。この秋学期を真剣に勉強して、それでも成績不良なら親と相談してみようと思った。

学校は勉強する場所。学校での音楽は控えると心に誓った。
学校だけでも勉強しよう。そう誓った。

親に高い学費を払わせていることも思い出した。この秋学期は勉強をとりあえず頑張ると決めた。
大学受験期にやっていた勉強記録をつけるアプリももう一度再開した。

まさに、絶対に負けられない戦い。


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