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【詩】暗闇に眠るものたち

月光の照らす寂れた庭園
言の葉が浮かぶ池と孤独な者の小さな茅屋
私の悲しい過去の記憶が眠る場所
ゆったりとペシミスティックな音楽が流れる

長い時は年単位での放置もあったその場所に
最近は半月に1度は訪れ
記憶を掘り起こし
手を入れ整理し仄かな光を当てている

理不尽な言葉の刃に傷付きつつ耐えた日々
生きる意味見出だせず虚無的に過ごした日々
やり場ない怒りと憎しみを何とか抑えた日々
喪失感で零れ行く物をぼんやり見ていた日々

全て過去になった古い記憶で
今の私にはそぐわなくなったもの
それでもそこに仄かな光を当てるのは
当時の思いを慰め弔うため


忘れないよ
きっと忘れない
痛みを伴うものであっても
それは確かに今へと繋がっているから


まだ過去にできないでいるものはあるけれど
それでも私は穏やかな日の光の下を歩む
時折暗闇を振り返り
そこに眠るものたちにそっと目を向けながら



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