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ITは手段

 たとえばいま、そばにいる仲間と仕事明けに飲みにいくとしよう。

 ちょっと手持ちのお金がないからコンビニのATMでおろしてくるわ、という場面。

 そのときの最大の目的はなんだろう? それは金を引き出すことです。
 目の前にあるATMそのものに対して思うところなど、何一つとしてない。

 メーカーが日立製なのか富士通製なのか知ったこっちゃなく、
 OSがWindowsなのかLinux なのか知ったこっちゃなく、
 プログラム言語がCなのかJAVAなのか知ったこっちゃなく、
 繋がってるネット機器がCiscoなのかYAMAHAなのか知ったこっちゃなく、
 通信回線が NTTなのかKDDIなのか知ったこっちゃなく、
 運用管理してくれてるITエンジニアが単価100 万円のバリバリのやり手だろうが、単価30万円台の手順書を見ながらぽちぽちやってる新人だろうが、知ったこっちゃない。

 すべて知ったこっちゃない。

 いま僕が求めているのは、仲間と飲みに行くために、いますぐ権利(カード)を用いて現金を速やかに引き出すこと、それだけだ。

 ITに限らず裏方仕事全般に言えるかもしれないですが、目の前のタスクや手作業に、悪い意味で没頭しすぎてはなりません。

 見えないエンドユーザーを意識しないと、良い仕事はできません。


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