たとえばいま、そばにいる仲間と仕事明けに飲みにいくとしよう。 ちょっと手持ちのお金がないからコンビニのATMでおろしてくるわ、という場面。 そのときの最大の目的はなんだろう? それは金を引き出すことです。 目の前にあるATMそのものに対して思うところなど、何一つとしてない。 メーカーが日立製なのか富士通製なのか知ったこっちゃなく、 OSがWindowsなのかLinux なのか知ったこっちゃなく、 プログラム言語がCなのかJAVAなのか知ったこっちゃなく、
僕は週刊少年ジャンプの黄金期(豊作で売上が右肩上がり)の時代にジャンプを購読して育ってきた世代です。 ジャンプ黄金期は、ドラゴンボールをはじめあらゆる作品において、ライバルや敵キャラクターの強さがインフレ化していくことで有名で、たとえば化け物のような強さを誇っていたキャラクターが、更に圧倒的な強さを誇る新キャラが出てきて一瞬でやられてしまったりする。 はたまたスポーツ漫画のような、比較的現実的な世界観の作品であったとしても、やはりスーパースター的な主人公が、自分ひと
僕は中学1年生の時分、サッカー部に在籍していたんですが、あるときサッカー部顧問の先生から言われた言葉が、とても印象深く僕の心に残っています。 それは新入部員の1年生たちに、ようやくユニフォームが配られたときのことでした。 それは非常にダサいユニフォームでした。トップスが水色で、パンツが青。色味だけではダサさを伝えられないので心苦しいところですが、配られたビニールを開封しながら、みんながポツリポツリと、 「え……」 「ダサ……」 「ええ……」と口々に残念がったのです。
僕は定期的に、アルバイト求人情報を見るようにしています。 なんだかんだ固定月給が30万を超えてから数年が経っているのですが、こんなんじゃ足りないと不満たらたらにブーブー言ってる自分がいます。 そんなときにアルバイト求人誌を見ることがあります。 アルバイト求人を見続けていると、自分よりもっと低い、というか30万越えなんてものはほぼ見つかりません。25万とか、そんなもの。 そうして25万とかの求人を山のように見てると、不意に現れる28万とかの求人にすごく惹かれた
自分が何者でもないという現実を受け入れること。 これが大切なのではないかと僕は考えます。 人って、「自分は他の人とは何か違う」とか思いますよね? なんなんでしょうね、あの現象。 自分はダメなやつだ。コンプレックスだらけだ。短所だらけだ。欠点だらけだ。 学者のような知性も、スポーツ選手のような能力も、芸能人のような美貌やセンスも、あらゆる分野の第一線で活躍してる人のような天賦の才も何もない。 知人友人という狭い世界を対象にしてみても、自分はまわりに比べて劣っ
「やりたいことをやってるヤツなんていない」 僕はそう思っています。 誰もが憧れる華やかな世界に目を向けてみましょうか。 「1万人△どれくらい」とかいうキーワードで画像検索してみてください。そして出てきた画像を見てみてください。 スマホの小さい画面越しとはいえ、圧倒されませんか? めっちゃくちゃ多いですよね。 1万人という人数の多さを実感できたと思いますが、それの何倍も、いや何十倍もの人が憧れを抱き、しのぎを削って競争しているのが、いわゆる華々しい世界です。
現代日本は資本主義社会です。 良し悪しはわかりませんし、さておくとして、自由競争です。 極論すれば、勝てば自分のおかげ、負ければ自分のせいというルールのうえに成り立った社会。僕らはそんな世界に生まれてしまいました。 両親がセックスをして、頼んだわけでもないのに気が付いたらこの世に生を受け、物心がつき、気が付けばそういう競争社会に「半ば強制的に」放り込まれたわけです。 ガチャという言葉がはやっている2022年現在ですが、まさにそのとおりで、僕らは自ら望んだわけで
主人公の孫悟空が、サイヤ人ラディッツに殺された。 なんとか相討ちの恰好でラディッツを仕留めることはできたものの、1年後にさらに強い敵がやってくるという。 希望の星は、悟空の息子の孫御飯。 だが親である悟空は死んでいる。 ここで悟空のライバルであるピッコロが、御飯を鍛えてやることになった。 そのときのピッコロの教え。 たったの1年間しか猶予がないというのに、彼は格闘術を仕込んだりはせず、御飯を荒野にひとりで放り出して、こう言うんですね。 「まずは半年間生
今日こんなツイートをしました。 明石家さんまさん、何よりも笑いを優先するお笑い怪獣ですよね。 陣内智則さんが藤原紀香さんと離婚することになり、さんまさんへ電話連絡を入れたときのこと。 「すんません、さんま師匠。こうこうこういうわけで、離婚することになりました。お世話になったのにこんな結果になりまして、ホンマ申し訳ないです……」 すると、さんまさんはこう返したそうです。 「そんなことより、オレってオモロイ?」 ……すごいエピソードですよね(笑)。 これ
めちゃくちゃつまらないタスク、 めちゃくちゃ大量のタスク、 めちゃくちゃ難度の高いタスク、 めちゃくちゃ責任の重いタスク、 めちゃくちゃイヤな思いをするタスク……。 あなたはきっと既に、そんなのに巻き込まれてますよね? 与えられ求められている役割や業務に、忙殺されてますよね? きっと気力も体力も時間も私財も費やし、そして奪われ、 何なら「ツカエナイ仕事仲間」の代わりも背負いながら、 既にめちゃくちゃキツイ仕事に取り組まれてることと思います。 家
自分がトップである。そこに驕りはありませんか? 僕は起業も経営もしたことがありません。 しかしそんな僕の想像し得る範囲においても、企業経営というものは大変で、読んで字のごとく「死活問題」を日々潜り抜けておられるものと思っています。 僕の価値観。 そこに過去の腐った自分を投影してしまうため、ちょっとやそっとのことでハラスメントだブラックだとほざく多くの現代人には虫唾が走ります。 社員いびりを目的とした営利法人など存在するわけがない。おまえがツライ思いをするのは、
はじめまして、ピッコロさんと申します。 僕は40代半ばの氷河期世代で、非正規から社会人デビューして大変な半生を歩んできました。 カフェのホールスタッフ、コールセンターの電話オペレーター、ガテン系、怪しいテレアポなどを経て、IT業界の門を叩きました。 IT業界未経験者でも入りやすい24時間365日シフト勤のカンタンなお仕事からデビューし、ネットワーク技術者となり、その後いろいろあって営業マンに転身しました。 そして現在は(今のところ)最後の転職をしたところで、都内
こんにちは。ピッコロさんです。 僕はIT業界の中小SIerで中途採用面接官をしているのですが、 コロナ渦が転職市場に強烈な風を吹き込んだなと感じている昨今です。 さて、そんな僕が面接において残念だなあと感じることが多々あります。 世代別の特徴、傾向を一括りにする考え方はあまり好きじゃないですし、 「いまどきは~」なんてことを言うのもあまり好きじゃないのですが、 やはりどうしても、なんかナメてるなって人が多いように思います。 というわけで、「僕はこういう人を落としました」
「日本人年収の平均値にも中央値にも届いてない……このままじゃやっていけない……」 そう思って web の世界を覗いてみると、そこには意識の高そうな勝ち組がたくさん。 『不労所得』『セミリタイア』といったワードや『 億 』という単位が軽々しく飛び交い、「稼げます」的なハウツーがあふれている。 『あなたにもできますよ』と優しく手を伸べているようで、なんだかんだハードルが高そう。 結局こう思いませんか? 「自分はあんな風にはなれない。人生、詰んだ」 こう感じるのは
IT系企業のWebサイトとかでよく見かける、こういうの。 コイツ誰やねん。で何してんねん。 ちょいちょい似た構図を見かけるようになって、見てるこっちが恥ずかしくなってきてたんだけど、あまりに見るもんだからなんか見慣れてきたっていうか……むしろだんだんちょっと愛着湧いてきたので、いったいコイツらがどこの誰なのか、調査してみました。 ――IT系の記事や企業Webサイトなどでお馴染み、空間に浮かびあがる謎のデータに指で触れるあのエリート臭漂う方々。 最先端の技術を駆
「本当にやりたいことが、別にある」 僕はIT系の中小企業に勤めてるのですが、とある若手の男の子がこのセリフを吐きました。 新卒入社後3年未満くらいの、まだ世間を知らない若手によく見られるケースですね。 なんでも自分には好きな「おもちゃ」があって、そのおもちゃを企画・販売するような会社へ転職したいといいます。 僕は「やりたいことがあるのは良いことだね」という受け入れ姿勢を前提として、彼の話を聞いてみました。 彼は喜々としてこのように話します。 「自分は子ども