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明石家さんまさんの逸話

 今日こんなツイートをしました。


 明石家さんまさん、何よりも笑いを優先するお笑い怪獣ですよね。

 陣内智則さんが藤原紀香さんと離婚することになり、さんまさんへ電話連絡を入れたときのこと。

「すんません、さんま師匠。こうこうこういうわけで、離婚することになりました。お世話になったのにこんな結果になりまして、ホンマ申し訳ないです……」

 すると、さんまさんはこう返したそうです。

「そんなことより、オレってオモロイ?」

 ……すごいエピソードですよね(笑)。

 これ、語り手である陣内智則さんにより若干盛られたネタかとは思いますが、いずれにせよまあ、とにかく明石家さんまという人は、いついかなるどんな場面においてもお笑いを最優先とし、さらには自分がいちばんおもしろいかということに執着することで有名ですよね。
 これはそれを象徴するようなエピソードだと思います。

 でも、そんな明石家さんまさんですら、実は笑いを封印してしまった衝撃的な出来事があった。

 それが2011年3月に発生した、東日本大震災。

 発生からしばらくして、復興支援のチャリティーイベントで吉本興業の面々が東北を訪れたときのこと。
 被災して落ち込んでいる人々に笑いを届けて笑顔にしようと息巻いて行ったさんまさんだったわけですが、惨状を目の当たりにして、こう言ったそうです。

「あかん。何もできひん。笑いの出る幕じゃない――」

 結局さんまさんは、いつもの笑い最優先のふざけたノリを封印し、みんなでステージで歌を唄って帰ってきたそうです。
 あのお笑い怪獣がですよ?

 また彼は、後日こうも言っていたそうです。

「笑いなんてもんは、まず生きて、衣食住が成り立って、そのうえでようやく味わえるもんや。あんな状況下でお笑いが果たせる役目なんて何もなかった」

 ……深い言葉ですよね。

 思えば、文句も、「生きてるから」言えるわけです。
 世の中って、いろんな人間がいて、それぞれ大小いろんな問題があって、僕らは日々ああだこうだと言ったりやったりしてるわけですが、どれもこれも全ては、「生きているから成しえていること」という大前提があるわけですね。

 まず生きていること。それが唯一、何よりも大切なことなわけです。

 Q. 生きるためにはどうすればいい?

 A. 食わねばなりません。

 Q. 食うためには?

 A. (現代社会では)金を稼がねばなりません。

 Q. 金を稼ぐためには?

 A. 働かねばなりません。

 自戒のお説教、うんざりしてきましたが……

 ああ、これも生きてるからうんざりできるんだ。

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