小此木さくらと竜殺しのおじさん
ヒスクリフの首根っこを掴んだまま、わたしはドラゴンスレイヤーの中へと落ちていった。
落ちていくなぁ・・・・
どう考えてもドラゴンスレイヤーのコックピットに落ちたとしたらおかしな距離をおかしな感覚で落ちていく。
ちょっとテレポートの感覚に似ている気がしないでもない。
「あれ、見てよ!」
と声を上げたのはヒスクリフ。
わたしより先に落ちているヒースには何か見えているらしい。
やがてそれはわたしにも見えた。
なんかこうボロボロの服を着て髪も髭も伸ばし放題のおじさんが一人で山ほどの武