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「本なんか読んで何になんだよ」


本タイトルは、映画『ナミビアの砂漠』にて、主人公カナが放ったセリフ

「映画なんて観て何になんだよ」

をオマージュしたものである。

観に行った様子。

そのポスターのインパクトから気になっていたものの、松本杏奈さんの以下の文章を読んだことがきっかけとなり、公開後すぐに劇場へ足を運んだ。

この映画は今の自分に必要なものだ、そう感じて。


21歳、モラトリアム。どこにいても「またどこかに行けばいいや」と思う。
不安定でも保証が欲しくて、ぶつかって戻って、その繰り返しに安心感すら覚える。
野生的で自分に忠実なカナの姿が、別の世界の私のようで。

『ナミビアの砂漠』のX


カナや登場人物の細かな言動に、今の自分と多くを重ねてしまった。
まともじゃない自分を肯定してもらった、そんな温もりを感じる映画だった。


ここからは、題に書いた問いに関して。


先日発売された、三宅香帆さんによる書籍『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が10万部を突破するベストセラーとなった。

これほど話題となったのは、大衆が抱く違和感を言語化した、秀逸なタイトルにその一因があると思っている。


この本を受けて、僕は以前に出したnoteで

「なぜ働いていないのに本を読んできたのか」という1節にて、現時点でのひとつの考えを述べた。


しかし、『ナミビアの砂漠』を観たことにより、
再び、似たような問いに頭を悩ませることになった。


映画を劇場で観ている時、何故かその場に来てしまった僕は、
突然投げられた不思議な問いへ数秒戸惑ってしまった。


この映画を観て何になるのだろうか、


この手の疑問に僕はまだ答えを出せずにいる。。



本なんか読んで何になるのだろうか、、


そもそも読書をなにかのためにしているわけではない。
また、何かになりたくて手に取っている訳でもない。
これは映画も同じである。


しかし、僕は時々、どうしても本が読みたく/映画が見たくなることがある。

そこになにかの意味を求めている自分はいるのだ。

同時に、このような問いを投げたカナへ共感はしてしまう部分もある。


本を作ろうという企画を進めている自分が抱いてはいけない問いなのかもしれない。

今も、そんな葛藤に苛まれる。

ことある度に、本屋へ/劇場へ足を運んできた。
しかし、そんな過去の自分を、全て一貫させる理由を言葉に表せそうにない。


いつかこの問いへの答えとして、noteで続きをかけたらいいなと思う。




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