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ー弐話ー 霊能者


ー2024年2月ー



ーある占い師と出会うー


──時刻は午後14時頃。



先月に予約をいれた
霊能者を名乗る、とある‪”‬占い師‪”‬に鑑定してもらう日を迎えた。



俺はこうゆう所で霊視、占い等の鑑定をしてもらうのは初めてだった。






場所は駅付近の雑居ビル。
階段を登り、待合室へと辿り着く。






そして俺は、占い師と対面した。






その占い師は若くて綺麗な女性だった。
髪型は明るい茶色のロングヘアで、見た目はどちらかと言えば綺麗系の細身な女性。
第一印象は気さくで明るくて話しやすい、そんな印象だった。


ここに来る前にネットでその人のトップページを見た時は、占術が 霊視・霊感、タロット、オーラ、オラクルカードetc…






俺は占い師に「霊視のみで鑑定して頂けませんか?」とお願いした。



占い師「かしこまりました。」











鑑定がはじまった。












俺は最初、その占い師の事を警戒していた。

(本当にこの人霊視とかできるのか...?)
占いや霊視等は詐欺師も多い為
彼女の言うことを鵜呑みにしないほうがいいだろう。
興味本位で来たが、参考程度にしよう。
そう考えていた。






占い師「本日は、よろしくお願いします。」


俺「こちらこそ、よろしくお願いします。」


占い師「本日はどういったご用件で来ましたか?」


俺「実は自分、こうゆう所来るの初めてで...」

俺「普段は自分の事を客観的に見て自己分析しているのですが」

俺「一度、霊視という観点から自分の事がどう視えるのか知りたくて来ました。」




占い師「なるほど...」

占い師「神城さん(俺)結婚願望とかありますか?」




俺「いいえ。現時点では生涯独身で考えております。」




占い師「そうですか。一人、神城さんの事を恋愛的に好きになってくれている女性がいますよ。」

占い師「近々この人とそうゆう事(恋愛的な)があるかもしれない。」






俺「…え?」






俺には何年もそうゆう付き合いはない。
過去に女友達ならいたが、もうほとんど連絡を取っていないし
最近仲良くしてもらっている女性友達は
‪ネットの友人で”‬二人‪”‬程度だ。


しかも一人は彼氏持ちかつ、顔すら見たことがない。


更にもう一人はお互い顔は知っているが会ったこともないし、何より‪ ”‬既婚者‪”‬ である。
有り得ない。
二人ともネットの仲の良いゲーム友達である。
俺はそう思った。




他のことも色々言われたが、
鑑定が終わってから
この占い師の言う事は80%くらいピンポイントで当たっていることに気づいた。

よく言われる詐欺師の手口で
客の発言から徐々に情報を拾い、狭めて誰にでも当てはまるような事を言うような、そんな感じはしなかった。






そしてこの日の鑑定が終わった。











──その日の夜
面白い経験をしたと思って
男性の友人に占い師に言われた事を話してみた。




男性の友人「霊視とか占いとかってただの統計学でしょ?」
男性の友人「霊視って言っても神城君の性格から統計洗い出してるだけだよ。」
男性の友人「また変なのにハマったね〜w騙されんなよw」




妥当な回答だとは思った。
確かにその可能性はある。




だが次の日、予想打にしないような出来事が起こる。











ー霊能者との出会いー



──占い師と会ってから次の日




俺「暇だな〜。誰かボイチャ募集とかしてないかな」




俺は普段はネット民で、ネットで知り合った人や同じ趣味のコミュニティで知り合った人とボイスチャットで雑談するのが趣味だった。



暇だったので、その時たまたまボイスチャットの募集をかけている人がいないか探していた。
すると、一人だけ募集をかけている人がいた。






(よし、ここのボイチャに入ってみよう)






俺「初めまして、こんにちわ」

女性「こんにちわ〜」






相手は‪”‬麗奈さん‪”‬という名の20代の女性だった。






のんびりと世間話をダラダラとしていく。

その中で俺は、昨日鑑定してもらった占い師の事の事を思い出す。




(あ〜、そういえばこの話面白いし、話題に出してみようかな)



俺はこの麗奈さんという女性に
占い師に霊視鑑定してもらった時の話を話題として出してみることにした。






俺「そういえば昨日、霊能者に自分のこと
視てもらったんですよね〜」

‪俺「”‬霊視‪鑑定”‬ってやつで、これが中々面白くてw」






麗奈「へ〜!そうなんだ。
私もちなみに霊視とかできるよ!」










俺「は??」











俺は一瞬時が止まった。


これは偶然だろうか?
昨日霊能者の占い師に鑑定してもらった次の日にまた霊能者と知り合う事になるなんて。
これがもし本当だとしたら…偶然にも程がある。




麗奈「神城さんは...なんか女性が視える。誰かに好かれてるみたいだね」




俺「は!?」




なんと昨日の占い師と同じ事を言われたのだ。もちろん、この二人に関わりなどある筈がない。




俺「え…ちなみに、その人どんな容姿ですか?容姿とか分かったりします?」




麗奈「髪は少し長めで、髪色は金髪。体型は太っても無ければ痩せてもない感じ。性格は普段は大人しい感じだけど短気な所があって〜」






この人の霊視は完璧すぎた。
全て特徴が一致している女性が一人、思い浮かんだのだ。
‪”‬既婚者の方の女性の友人‪”‬である。







麗奈「あと、別の人で神城さんの性格を友達として、凄く気に入ってくれてる人いるよ。
髪は黒髪の長めで、性格は明るい感じの子。」




もう一人の方のネット上の女性の友人は、顔を見たことが無かった為、この時は分からなかった。






──後々分かった事だが
俺の女性の友人であるこの二人は
麗奈さんの上げた特徴と二人共全て一致していた…



⇒(次話)ー参話ー   確信

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