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透明になれなかった僕たちのために


あらすじ

アリオとユリオ、幼馴染の深雪は、自分の中に潜むある欲望に苦しみつつ成長する。ユリオの自殺、連続する殺人事件を契機に驚愕の真相が明らかになっていくが… 

選出理由

帯にかかれた青春サスペンスの傑作
綺麗な表紙
勿論内容は大事なのですが本屋さんに行った時に
目につくかつかないかが大事なのかな 
知名度的には読んでいる方見られませんが
近場の本屋さんでは毎回pick upされているので購入しちゃいました。
サスペンス自体そんなに読むことがないのでこれを機に読んでいけたらと

感想

  穴の青さを感じつつどこか大人びたそんな彼らが何を考えるのか
生に執着しないって、こんなにも無機質なのかと
でも好きな人に選ばれないと傷ついてしまう
執着していないとはいえ矛盾しているようにも感じる。

さんざん嘘をつくくせに冒頭文では
「この話に出てくる人たちはみんな嘘をついていた」
人間味を感じずにはいられませんね。
ひねくれた少年の癖に考えることは核心をついてくる。
それを周りは許容できているように見えて傷ついている。
ゲノム編集で殺人衝動を抱えた遺伝子を持つ100人を越える少年少女。
DNAがそうさせるのか、環境か、人間関係か
どうであろうと0.2秒の自由意思は常に人間の本能であり真に自由な意志なのだから。

真に迫っているから理解が及ばないかもしれない。
ここまで内面的なお話は読んだことないので再読するときが楽しみです。

最後に

今を生きる君は
何を見つめている
過去にすがる僕は
今を突き進んでいる
それから会話をしよう
普通の何も起きないような日常
君と見ている世界は勿論違う
けれど交わる瞬間
過去未来を循環する
その後先考えず 
君を抱き締めよう


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