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「欲しい!」を引き出すアイデア開発


「いつも飲んでいる飲料の不満点はありますか?」

「毎日使っているボディーソープはなぜそのブランドを選んでいますか?」

と聞かれても、その理由をすぐに明確に答えられる人はなかなか少ないのでは
ないでしょうか。

しかしながら、商品開発やパッケージ開発をしていると、つい消費者の不満点に論理的な理由を求めて探そうとしてしまったり、明確な言葉でその理由を解明しようとしてしまう、ということも多いはずです。

認知心理学者のダニエル・カーネマンによると、
人間には"ファスト思考""スロー思考"があり、
日常生活のほとんどを"ファスト思考"のシステムを用いて判断していることが
明らかにされています。

つまり、商品を購入するときには理屈や論理で購入することは少なく、
自分自身も自覚はしていないものの直感的に良い印象を抱いたり、
共感できたり、自分向けのものだ!と感じることが非常に重要なポイントに
なってくるということです。


20〜30代の女性に圧倒的な人気を誇るマッシュグループは、
アパレルからコスメ、食まであらゆる分野のブランドをグローバルに展開。

2019年には787億円の売り上げで、前年比12%と常に右肩上がり。
「服が売れない」と言われる時代に、成長を続けているブランドを数多く抱えています。

コーポレートスローガンには「ウェルネスデザイン」を掲げ、「人の24時間を豊かにすること」を軸にしており、ライフスタイル全般に関わるブランドを手がけています。

マッシュグループの展開するブランドは、女性たちの直感的な”好き”を体現し、
心を掴んでいるものがとても多いですが、
そんなマッシュグループがものづくりにおいて大切にしているのが
”女性に寄り添ったものづくり”。

9割が女性社員で、自分たちが直感的に欲しいと感じるものをデザインしているそうです。


これは、ファッションブランドだけの話ではなく、食品や飲料といった
身近な日用品のブランディングサポートを多く手がけている弊社のアイデア開発においても同様です。

デスクリサーチから分かること、消費者調査から明らかになる結果も重要ですが、
ブランドコンサルタントやデザイナーがいち消費者として”好き”と思える感情を大切にしており、そこから生まれるアイデアを開発しています。

自分がいいと思うものを鮮度高く消費者にも感じてもらい、共感してもらうことが、”本当に欲しい”に触れるアイデアであることも多いのではないかと考えています。


「新商品開発においてターゲットの心を掴むポイントが知りたい」
「消費者にどういったコンセプトやデザインが好まれるのかを見極めたい」

そんなニーズに対し、弊社では約10人のブランドコンサルタントが
消費者のトレンドやマーケティングの観点を踏まえコンセプト・コピー開発を行うと同時に、約40人のデザイナーが個人の”好き”を体現するデザインを開発することで幅広い着想が生まれ、「ほしい!」と直感的に感じられるアイデアの開発を目指しています。


「ほしい!」を見つけるアイデア開発3つのポイント

  1. デザインとコンセプト、右脳と左脳の両方向からアイデアを開発すること。

2.その商品が伝えたいことを作り手目線で考えるアプローチと、
一旦それらはすべて忘れてターゲットの好きという感情から考えるアプローチを行き来してみること。

3.思いがけないアイデアを発見するべく、正統派なアイデアに加え
「これはあり得ないかもしれない」というアイデアも刺激剤として
交えてみること。



最後に、弊社が実際にブランディングをサポートした事例として
東京駅のお土産ブランド、「じゃがボルダ」をご紹介します。

消費者の直感的な「ほしい!」を引き出すべくアイデア開発を重ね、
2020年にローンチをした新食感ポテトチップスのお土産ブランドです。



魅力的なお土産ブランドが数多く立ち並ぶ、東京駅のお土産市場。

そんな競合ひしめく中で、消費者に直感的に「ほしい!」と思ってもらえるよう、コンセプト開発、パッケージデザイン開発から店頭イメージ、スタッフユニフォーム、冊子、WEBへの展開まで一気通貫できるコンセプトやネーミングの開発を行いました。

コンセプト開発・パッケージデザイン開発では、今回の商品の特徴である新食感を切り口にしたもの、製法を体現したもの、歴史から紐解いたもの、など企業の思いと消費者の目どちらも柔軟に行き来し、様々な方向性で自由なアイデアを検討しました。

コンセプト開発、デザイン開発ともに正統派な方向性から、チャレンジングな方向性まで制限を加えないアイデアを出し合い、クライアントとのディスカッションを重ねることで、直感的に「いいな!」「買ってみたい!」という感情を引き出すユニークなアイデアの創造に繋げることができたと考えています。

また、上記のポイントにもあるように、
コンセプトに対してはデザイナーの右脳視点の意見を、デザインに対しては、コンサルタントの左脳視点の意見を交えディスカッションを行うことで、
双方向の視点からより強いブランド開発を行うことが可能になると考えています。

じゃがボルダの事例について、さらに詳しい情報は下記のリンクから
ご覧いただけます。

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