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特別支援のイメージ

私が教員になった十数年前に比べて、特別支援について大きく変わってきていると思います。

どの学校にも通級(特別支援教室)が設置されて、通常学級で困っている子供たちのサポート体制が整ったり、支援学級の数が増えたりしていて、肌感覚でも特別支援の必要性について関心が高まっていると感じています。
放課後デイサービスが次々と出来ているのもその一つですよね。


以前ある研修で、
『近年、支援学級や支援学校に通う子供たちが増えてきたのは、障害児が増えているからなのか』
というお話を聞いてきました。

結論から言うと、増えてきているわけではなくて、障害の名前や特性が一般的に認知され始めてきていること。支援の環境が整い、適切な支援が受けられるようになってきたこと。それらの影響で、活用する人が増えてきているというのが、今の現状なのだとおっしゃっていました。

ですから、20、30年前に小学生だった私たち世代とは、全く異なる状況だということになっているということです。

今は、特別支援教育が開かれた環境にあるかと思います。


しかし、特別支援のイメージがよいかと言えば、一概にそうとは言い切れないと思います。

まだ、特別支援というと、
●将来が不安
●進学の不安
●学習内容の不安
●学習進度の不安
●通常学級に戻れるのかの不安
●特別支援の友達とのトラブルの不安
●先生との関わり方との不安
●本当に改善されるのかの不安
などがあり、お子様が学校で困っているのは分かっているのに、一歩踏み出せない方も多いそうです。


私がこのような相談を受けたときに、必ず伝えるのが、

◎お子様が安心できる環境が1番成長するということ。

◎進路や受験などについては、お子様の正しい理解と情報収集次第で、うまく行く可能性が高いということ。

この2つを不安がある保護者の方にはお話しさせていただいています。


どうしても、あまりよいイメージがないと、話が進まない分野だと思いますが、そのときは、地域の特別支援の相談センターなどを活用して相談されると少しイメージを変えることができるのかなと思います。

子供たちが、安心して学習し、成長できる環境のもと生活できるようになってもらいたいなと思っています。

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