Y先生

はじめまして。 Yと申します。小学校の現役の教員です。 特別支援学級や通常学級で配慮が…

Y先生

はじめまして。 Yと申します。小学校の現役の教員です。 特別支援学級や通常学級で配慮が必要な子供たちのこと。不登校や友達関係で心配なことなど、これまでの経験(事例)を紹介させていただきます。 これまでの経験が1人でも多くの子供たちと保護者の方のお役に立てれば嬉しいです。

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はじめまして

はじめまして。 Y先生と申します。 これまで、私は特別支援学級や通常学級で約10年小学校の担任として子供たちや保護者と関わってきました。 特別支援や教育相談について、保護者の方と面談していると、 「先生と話していたら、もっと楽しく学校にいけたし、不登校にはならなかった」 「自分の子供はどのようなタイプに当てはまるのか、これまでの経験を教えてほしい」 などと言った声がありがたいことにたくさんありました。 この経験を色々な方々にお伝えして、選択肢の一つになってもらえた

    • 情緒学級について

      特別支援学級の中でも、情緒学級についてお話しさせていただきます。 情緒学級は、自閉症、またはそれと似たような社会生活をする上で困難さがある子供たちが少人数の学級で、学習やソーシャルスキルの向上を目指していくところです。 この学級へは知的障害がないということがポイントで、例えば、主訴が知的障害で自閉症スペクトラム傾向の場合は、知的障害の学級に適していると判断されます。 つまり、知的には大丈夫だけど、対人関係が難しい子供たちが対象になるということです。 ※主訴がADHDではな

      • 生活リズムを整えて

        夏休み後半いかがお過ごしでしょうか。 早く学校が始まってほしいと思う保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか? 毎日家にいるというのは、本当に大変ですよね。 放デイや学童などを活用するにしても、準備が必要ですし、家にいる時間が長いと、それはそれで大変な状況もあるかと思います。 中には、あまりお子様と関わる時間が取れなかったので、たくさん関わりをもって充実した毎日を過ごしている方もいますね。 色々な状況があるかと思いますが、もう間も無く夏休みが明けます。 地域に

        • 『内緒話』をうまく使う

          人を傷つけたり、仲間はずれにしたりするような内緒話はよくありませんが、特別感を与えて、気持ちよく成長を促すテクニックとして、『内緒話』は効果的だと考えています。 私も、日々の指導や支援の中で、 「みんなには、言えないんだけど、早く課題を終わらせたら特別にお絵描きしてもいいよ!」 など、何気ない日常の言葉かけでも、『内緒』という、子供と2人だけの秘密を作ることで、特別感や信頼関係が生まれると考えます。 正直なところ、子供たちみんなに内緒話をしているので、私自身は特別な気持

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        はじめまして

          人によって意見が異なるとき(就学や転学の相談)

          以前質問の中で、 「通常学級に通学してて、支援学級への転学の話がでてきている。ただ、担任の先生、就学相談の先生、病院の先生の言っていることが異なっていてどうしようか困っている」 という内容の話をいただきました。 相談する関係者の方々の意見が違っていたら、正直困りますよね。 すべて 『学校の先生や就学相談の先生は、支援学級がよいと言っているが、病院の先生は通常学級でいけると言っている』 私も実際に色々な方から聞いた話だと、このパターンが1番多い事例かと思います。 私も

          人によって意見が異なるとき(就学や転学の相談)

          特別支援学級を考えるとき

          2学期が近づいてきて、教育相談の面談をしたり、就学支援委員会に参加したりする予定の方もいらっしゃると思います。 通常学級でなかなか学習することが難しかったり、より自分に合った環境で学習したかったりと、特別支援学級を考えるきっかけは様々です。 特別支援学級を意識したり、考えたりする上で一つ意識してほしいなと思うことがあるのでお話しさせていただきます。 おそらく、今現在特別支援学級に通っている子供たちの保護者の方々は納得していただけると思うのですが、支援学級に入ることがゴー

          特別支援学級を考えるとき

          気持ちの言語化

          自分の好きなことをしているとき、褒められて嬉しい気持ちのとき、頑張ったことが報われて達成感を味わっているときなど、子供たちが生き生きとしていて、気分がよい瞬間があると思います。 その瞬間は、自分の「よい気持ち」を言語化して、確認させるとても貴重なタイミングです。 言語化するメリットは、今後トラブルが起きて嫌な気持ちになったり、やりたくないことに挑戦しなければならなかったりしたときに、大人が気持ちを高める手助けとなることです。 例えば、これから宿題をやらなければならない場

          気持ちの言語化

          夏休みの宿題(終わりに向けて)

          夏休みいかがお過ごしでしょうか? 長かった夏休みも後半戦となってきました。 宿題は進んでいるでしょうか? もう、ほとんど終わってしまった子もいれば、まだ終わっていない子もいるかもしれません。 私は、このタイミングで一度見通しをもつことが大切だと思います。 長い休みになると、あとどのくらい休みがあるのか、どれぐらい自由に使える時間があるのかなど、見えなくなってきてしまいます。 そのままズルズルといってしまうと、夏休み後半、保護者の方とケンカになりながら勧めなければな

          夏休みの宿題(終わりに向けて)

          何度も同じ失敗を繰り返す

          同じ失敗を繰り返すことは、よくあることかと思います。 しかも、同じ失敗が5分以内に起きてしまったり、言ったばかりだったりしてしまうと、大人の方が疲れますよね。 イライラするかもしれません。 同じ失敗を繰り返してしまう場合どのように対応したらよいのかについて、お話しさせていただきます。 まずは、同じ失敗をしてしまった内容を把握します。 失敗といっても、 【わざと繰り返した】場合と 【意識できていなかった】場合と 【意識していてもできなかった】場合とに分かれることご

          何度も同じ失敗を繰り返す

          負けるのが許せない

          勝ち負けにこだわって、自分が負けてしまうと、周りに迷惑をかけてしまうぐらい、感情を出してしまう子たちがいると思います。 学校の授業でも勝ち負けがある学習はありますし、ご家庭でも兄弟関係などで勝ち負けが生じることがあるかと思います。 私自身勝ち負けがあることには、もちろん否定してないですし、その悔しさを努力に変えたり、相手が自分よりも優れているところを見付けたりすることで、今後の成長において、よい影響があることは確かです。 「負けてもいいや」という気持ちは、自分自身の成長

          負けるのが許せない

          子供たちの困り感

          夏休みの面談が終わってきた頃ですね。 その中で、担任の先生から学級の様子を伝えられたかと思いますが、伝えられ方によって、お子様の学級での困り感がある程度分かります。 先生たちは、保護者の方との面談で、できていることや褒めることは伝えやすいのですが、 『困っていること』 『改善しなければならないこと』 『子供たちが辛くなっている状況』 これらのことを伝える時は、とても緊張しますし、正直伝えにくいです。 私も 「落ち込まれたらどうしよう」 「気分を悪くされたらどうしよう」

          子供たちの困り感

          夏休みは、漢字を覚えるチャンス

          漢字に苦手意識があった子供たちもいるのではないかと思います。 日常生活でも、漢字を書けなくても、せめてよめるようにはなって欲しいと思っている保護者の方もいるのではないでしょうか。 この長期休みに、少しでも漢字が『読める』『書ける』ようになってほしいので、これまでやってきた実践例を紹介させていただきたいと思います。 また、自分の名前の漢字を書けるようになることはとても大切です。 ぜひ、まだ自分の名前を漢字で書くことに苦手意識があるお子様は、この機会にぜひチャレンジしてみ

          夏休みは、漢字を覚えるチャンス

          言葉が与える印象の違い

          私自身が子供たちに指導している中で、1番気をつけているのは、 『言葉』です。 子供たちにとって、大人から発する言葉はとても影響力が強いです。 意味が同じ言葉だとしても、使い所や使い方を間違えてしまうと、信頼関係か無くなったり、何度も注意しても効果がなかったりしてしまいます。 反対に、相手を思いやる言葉遣いができていると、落ち着かなかった子供たちが、安心して落ち着いて生活できるようになってくることが多いです。 少し落ち着かない子供たちの学級を見に行く機会もあるのですが、

          言葉が与える印象の違い

          共感するとは

          日々、子供たちと関わるときに、 共感することをとても大切にしています。 気持ち、考え、体調など 子供たちから表現されることに、共感していかなければ、理解につながりませんし、信頼関係も気付けません。 『共感』をすることは、指導にとっても子育てにとってもとても大切になってきます。 ただ、この『共感』の意味を間違えてしまうと、子供たちが、こちらの言うことを聞かなくなったり、自分の思い通りにならないと怒ってしまったりするような危険もあります。 実際に、先生の中からも、 ●子供

          共感するとは

          あえて『無視』をする

          ご家庭でお子様が、やってはいけない言動をしたときに、どのように対応していますか? やってはいけない言動とは、 家族を不快にさせたり、ルールや約束を破ったりするような言動ですね。 おそらく、大抵の場合は、その場で叱ると思います。 「そんなことを言ってはダメでしょ」 「そんなことをやってはダメでしょ」 「された側はどんな気持ちになると思う?」 「今どうして叱られているか言ってごらん」 「次は、言わない(やらない)でね」 「なんでそんなことするの」 「もう、〇〇(ご褒美)させ

          あえて『無視』をする

          夏休みの宿題について

          夏休みが始まり、いかがお過ごしでしょうか? 楽しく穏やかに過ごしていたらよいですね。 さて、夏休みの宿題はどうですか? 学校や学級によって、差はありますが、何らかの課題が出ていることと思います。 放課後デイサービスや学童など、どこかで学習を行う時間が決められているところはよいのですが、学習する時間が全てご家庭だと、お子様の機嫌次第でなかなか進まないこともあるかもしれません。 1番避けてたいのは、 「やりたくない!」 と、ずっと宿題を放置していて、夏休み残り数日となった

          夏休みの宿題について