見出し画像

これからの私について考えるその2〜私は『直接』を大切にしたいことに気がついた話〜

令和6年1月に約10年働いた病院を退職しました。
それから早くも半年が経とうとしています。

これからまだまだ長いであろう人生のなかで、私はどんな職業でどんな働き方をしていこうかと考えながら日々を過ごしました。
そして、とうとう決断をします。

おおむ、看護師になる!!

そうなんです。
看護師として再就職することにしました。

今回はこのように至った経緯と、これから長く健康で働く上での大切だと思うことについてお話したいと思います。


そもそもなぜ看護師を退職したのか


私は看護師として約20年働いてきました。
途中妊娠や出産で休んだことはあっても、子どもが1歳で働き始めました。
当時は長く休むなんてことは全く頭になく、さも当然のように職場復帰したのです。

幼い子供を抱えての仕事はやはり大変で常に走り回っていたような気がします(正直あまり記憶がないのです)。
若く体力があったからこそできたのだと思います。

子どもが小学生になると、今度は習い事や役員など、仕事と育児以外でやることが増え、結局体調を崩して退職することになりました。
詳しくは過去noteをご覧ください。


退職した後の過ごし方


退職すると決めてからは、休みたい。
とにかくゆっくりしたい。
というか看護師なんてしたくない。
今まで走り続けてきた反動からなのか、かなりのネガティブお疲れモードでした。

看護師から離れ、サボりにサボっていた家の掃除を思い存分に行い、いらないものを捨てまくりました。
久しぶりに綺麗なお家になって大満足です。

そして「なつみと式Webライティング講座」を受講することに挑戦します。
新しいことを勉強するのは面白く、さらに自分の思考を整理することにもつながり、とてもいい経験でした。

そのおかげで、このように未熟ながらも文章をnoteで発信することができるようになりました。
3か月間の学びの時間はあっという間で、ネガティブな気持ちを昇華するための、とても実りある時間になりました。

そんな時間を過ごしている中で自分の中に少しずつ湧いてきているある気持ちに気付きます。

私は誰かを『直接』支える手助けがしたい


退職後は多くの時間を自宅で過ごします。
今まで月曜から土曜まで仕事、日曜日は役員の仕事をしていた私にとって生活が180度変わりました。

SNSやWEB上でのコミュニケーションが多くなり、生活には全く困らないし、便利な世の中になったなと実感します。
しかし、何というか……物足りない?人恋しい?つまらない?
だんだん何かが足りない気がしてきました。

そしてある時に気付きます。
人と関わりたい。
『直接』関わりたい。
そう思っていることに。

振り返って考えると看護師は、ほとんどの領域で直接人とコミュニケーションをはかる仕事です。
私が働いていた外来では、特にコミュニケーションが大事です。

会話以外にも表情や声色、皮膚の色や匂い、空気感や家族との会話など、患者様と『直接』関わることで得られるたくさんの情報を分析します。
みて・聞いて・触って。
その上で、患者様に必要な声かけや援助を判断し提供していきます。

このような看護師の仕事にやりがいを感じ、私は20年働いてきました。
なぜなら、私の援助で目の前の患者様が元気になり、笑顔になり、喜んでもらえることがモチベーションになっていたからでした。

退職し、人と離れたことで気がついた私がやりたいこと。
それは、『直接』誰か支えることができる看護師の仕事だったのです。


一度離れたからこそ分かる看護の魅力


体調を崩して退職した当時は、心身共に疲れ果てていました。
看護師なんてストレスまみれで心も体もすり減る仕事、もうやりたくない。
そう強く思っていました。

でも、いざ離れてみると意外にも楽しかったことや嬉しかったことの方が記憶に残っていました。
それくらい、日々の仕事の中で得られる患者様からの感謝や元気に回復する姿は私にとって、ストレス以上に大きな財産だったのだと思います。

あんなに休みたいと思っていたのに、また看護師に惹かれるなんて自分でも驚きです。
でも、一度離れてみたことで湧いたこの気持ちはきっと本物で、素直にしたがって、また看護師をやってみようと思いました。

これからの課題:自分も大事にできる人になる


看護師復帰を決断をする上で重要になるのは、私が私を大事にできるかどうかではないかと思います。

おおむという人は、他人に対してどこまでも真剣に向き合うことができる人間です。
一方で、自分を後回しにしがちなことがよくあります。
このことが体調不良の原因に大きく影響しているのは、紛れもない事実です。

つまり、再就職後に頑張ることは早く仕事を覚えることでも、職場に貢献できる人になることでもなく(履歴書の自己PRには書きましたが)自分に無理をさせないように働くこと
これは、私がこれから長く健康に働くためのスローガンとして大きく掲げようと思います。

今までは人のために全力を捧げることが正義のように働いてきましたが、体調を崩した時に「自分を一番大切にできるのは自分しかいない」と学びました。

まだまだ続く長い人生で健康に生きていくためには、まずは自分を大切にできる人であることが必要なのです。
この経験を教訓として新しい職場へ向かいたいと思います。

おわりに


看護師を辞めて半年間。
自分のことを考える・これからのことを考える・違う職業を学ぶなど、今までやりたくてもできなかった経験がたくさんできた時間を過ごしました。

私の人生で、こんなに私だけの時間を過ごせたのは初めてだったように思います。
とても有意義で重要な時間でした。

この時間で得た学びを大切に胸にしまい、再び看護師として、少しずつ進んでいきます。


いいなと思ったら応援しよう!