掌編ファンタジー小説「異世界伝聞録」その6
あの鳥もまた自由をもたらす解放の翼。
妖精郷の天女(アールブ)が、霊気で翅を織るように。
星より訪れし霊(スピリット)。それにある形は、我らのルーツに他ならない。
太古、人類はある出来事で、星々と契約するに至った。
その理由の一つが、次元流(ストリーム)。
セルナークやファラの前にも、各冒険者ギルドからも報告はある。星霊の因子を発現したものには優れた感覚や知性、類稀な才が現れる。
次元界にパスを持つ聖王たちは、各次元界に通ずるのだ。
「いずれは、あの子たちにも話すときが来るか……選ばれし子らよ。」
灰と散ることがあっても命の耀きはこの星と共にある。
いずれさまざまな星霊の霊気となって無限の旅もするのだろうが……。
旅路とはいつもドラマに満ちている。
一説によればそれらは成長の糧でもある。
なればこそ、我等は生きる。
先ずそれが幸せでなくては……。
あぁ、フィオラよ。
君の子たちは逞しく生きているよ。
ーーー異世界伝聞録。
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