見出し画像

メンタル不調は、薬だけでは改善できない。

こんにちは、にんにんです。

わたしは、看護師・保健師の資格を持っており、
産業保健師として働いた経験もあるのですが、

メンタル疾患やメンタル不調って
誰にでも起きうるものだと強く感じています。

それと同時に、複雑で、改善しづらく
改善しても再発することも多いものと捉えています。

今日は、そんなメンタル疾患について、
「薬だけで本当に回復するのか?大事なのは〇〇ではないか」という考察についてお話しします。


メンタル疾患とお薬

メンタル疾患と言っても色々ですよね。

適応障害、うつ、躁鬱、双極性障害、統合失調症、
心身症、不安障害…

それぞれ発症要因も、治療方法も異なります。

治療法としては、内服・認知行動療法・カウンセリング・休息などがあるかと思います。

まず、大前提として
今回の記事では、お薬による治療を否定しているわけ
では決してありません。

不眠、不安感、希死念慮などが強い場合や
うつ病・統合失調症などの場合は特に
お薬を使って症状をコントロールする必要が
あるかと思います。

医師によっては、不眠の症状がなければ無理に
薬を出さず、漢方などで対応する場合もありますが、

症状がひどい時はお薬を使って自分の気持ちを
落ち着けたり、眠れるようにサポートすることで
しっかり休息を取り回復に向かうことができるので、
お薬は大切です。

主治医によく相談しつつ、処方されたお薬を
中断せず飲み続けることも回復を助ける大きな
サポートとなります。

ただ、それだけではなかなかよくなりづらい
現状もあるのです。

うつ病でも、薬が効かないタイプが一定数いますし
適応障害などであれば、ストレス要因となっている
人や環境から遠ざかることが必要となります。

すなわち、お薬だけを飲み続けても
回復に向かわない場合があり、長期化する可能性が
あると言うことです。

それはなぜでしょうか。

メンタル疾患の奥に潜む、思考の歪み

わたしは、メンタル疾患の奥には少なからず
幼少期から培ってきた自分の思考法が影響すると
考えています。

もちろん、メンタル疾患は遺伝などの影響を
受けますし、一概には言えません。

ただ、メンタル不調に陥りやすかったり
なかなかメンタル疾患が良くならない場合は

その裏に、自身の認知の歪みや
自分を苦しめる思考をしている場合が多くあります。

簡単に言うと、色付きのメガネをかけているような
状態です。

Aさんは「自分は何もできない」と言うメガネ、
Bさんは「周囲は敵ばかり」というメガネ、
Cさんは「全て完璧にやらねば」と言うメガネを
かけています。

みんなそれぞれ欠けているメガネが違うんですね。

そのメガネを通して物事を見るため、メガネを通して
色のついた形で物事が認識されます。

本来、出来事自体には何の意味もありませんよね。
そこに意味をつけるのは、自分です。

自分を苦しめる思考や、悪い方に決めつけがちな
思考をもっていると、

全ての物事が
自分にとって悪いこと、ネガティブなこと、
辛いことに見えてしまう場合があります。

例えば、
何度会社を転職しても、毎回同じような理由で
嫌になり退職することになる。
毎回恋愛は同じパターンでダメになる。
うまく行ったと思っても、嫌なことがおきて
全てがパーになる。

という場合は、少なからず自分自身の思考が
人生に影響を与えていると思います。

どうして思考や認知が歪むのか

幼少期の親との関係、学校などでの友人関係、これまで
人生で起きた出来事が大きく影響していると思います。

人間の心って、とても柔らかいです。
特に子どもの頃はスポンジのように、全てが
染み込んでいきます。

何が良くて何が悪いか、
何が望ましくて何が望ましくないか、
周囲の環境を見ながら学んでいきます。

その中で、自分の心を傷つける出来事や
周囲からの不適切な対応などがあると、

幼少期の自分は、自分自身を守るために
考え方や認知を変えるんです。

親にいつも押さえつけられて感情表現することを
許されなければ、
「感情を押し殺し、ただ周囲に合わせる方が良い」と
学んで、そのメガネをかけるようになります。

すると、物事を自分で判断して行動したり、
自分の意見を伝えるのではなく、
「どうせ言っても無駄。どうせ失敗する」と考える
ことで、苦しい気持ちや無力感に囚われがちになります。

この物事の受け止め方・考え方だと、なかなか
いいものを受け取りづらく、マイナスに考えて
しまうのも頷けると思います。

大切なことは、あなたが悪いわけではないと
いうことです。

どうにか自分の心を守りながら周囲に適応するため
一生懸命生きてきた結果、歪んだメガネが作られただけです。

過去のどこに原因があったのか、原因探しをする
必要はありません。

何が原因なのかに気を取られるよりも、
改善する方向に舵を切ったほうが、今後の自分のためになるからです。

あなたのせいではないものの、生きづらく
苦しみがちなメガネをかけているなら、
どうすればいいか?

ただ、外せばいいんです。

自分を苦しめる考えは、自分から手放すんです。

歪んだメガネは、子どもの頃の自分や昔の自分を
守るために必要だったものですが、そのメガネのせいで
今の自分が苦しいのなら、外せばいいんです。

人間って、それができるんですよ。

「どうせ自分は親に愛されなかったから」
「あんな経験をしたから」
「そもそもこんな性格だから」なんてこと、
ないんです。

どんなメガネをかけているかに気づき、そのメガネを
外そうと決めるだけで、あなたはすぐに明るい方へ
いくことができるんですよ。

そうすることで、メンタル疾患やメンタル不調を
改善し、なおかつ再発させない一つの大きな力になると
信じています。

最後に

ちなみにわたしがかけがちなメガネは、
「完璧にできないと価値がない」
「自分を偽ってでも好かれなければならない」
などです。

わたしも、少しずつ自分が陥りやすい思考法に気づき
意識して認知の歪みを改善しようと取り組んでいる
ところです。

具体的な
思考や認知の歪みに気づく方法や、
どう対処していけばよいかについては、
また次回の記事でお話ししますね♪

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

この記事が参加している募集

最近の学び

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?