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子どもの発達と感覚統合の4段階
人はみな感覚を統合して大きくなり、発達した能力を使って大人になります。
インスタグラムにも載せていますが、こちらでは詳しく説明しています。
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感覚を統合もピラミッドのように4つの段階があります。
前回の発達の順番をより具体的な内容にしています。
また、今回も子どもの発達の感覚統合という本の1部をまとめています。
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慣れない環境でも養育者がいると耐えることができるという部分において、本書には、子猿の実験が書かれています。
見慣れない物体を置いた部屋にサルを入れて観察をしました。
テリー織の布の母親に育った子猿は、部屋の中にいたときは安心を得るためにときどき母親の方をチラリと見るが、部屋とその物体を自由に探索をした。
一方、心地のよくない針金の母親に育った子猿は、慣れない環境の中にいることに耐えることができなかった。
触覚の処理は、子どもにとって第1の安心感のよりどころとなっています。
感覚統合障害で触覚の処理を妨げているとしたら、たとえ母親が子どもを抱きしめたり愛撫したりしても、その刺激は子どもの要求を満たすことは難しいのです。
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この感覚処理が難しいと、子どもは寝返りや四つ這い位になるというような姿勢反応の遅れがでたり、立位や歩行のためのよい【基盤】を持つことが難しくなります。
たいていの子は、自動的に獲得される姿勢の調整をずっと学習できないかもしれない。そのため、運動を乱れて見えてしまいます。その子供の身体は、バランスが悪く、筋緊張は低い。成長に伴って、運動を学習しても疲れやすかったり、ぎこちない状態になります。
*筋緊張は、筋の張りで低い高いで表現します。低いということは、プヨプヨした状態に近いです。
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身体の地図には、身体各部の情報と、各部門の関係に関する情報、そして、各部が行うことのできた運動全てについての情報が含まれます。身体知覚は脳の中で、皮膚からの感覚、筋からの感覚、関節からの感覚、重力からの感覚というように貯蔵されます。身体知覚が発達していれば、見たり触れたりしなくても身体が何をしているのかを感じ取ることができます。
もしお子さんがものを見ることに依存しすぎている場合は、その子は身体知覚の発達が遅れいると予測できます。
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見たものが何であるのかの知覚が進歩すると、ある物体を別の物体や背景と関連づけてみるようになります。
視空間知覚は、私たちに多くのことを教えてくれます。例えば、コップが上下逆さまになっていないか、木釘が積み木のあなを通っているのか、パズル片がどこにあてはまるのかなどです。
視知覚を発達させる中でも、前庭系からの感覚がとても大切です。本書では、『前庭障害をもつ子どもは、ものがもつ意味を理解することにも大を示す』と書かれています。
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話す能力、言語には、上の図で示すように聴覚と前庭覚の統合に依存しています。
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子どもたちが感覚統合を発達していない状態でも繰り返し練習をすることで身につけることができます。代償と言ったり、断片的技巧と言われています。
これの何が良くないかというと、感覚統合によって発達した子は前庭覚や固有感覚、視覚から相互作用によってできなかったことができるようになります。感覚が助けてくれます。しかし、この統合ができないと助けがない状態で、多くの努力と集中が必要になります。そして、覚えたことを他に反映させることができません。
本書では、『生活のストレスが脳の処理できる能力を超えるとき、人生の「落ちこぼれ」の1人になってしまう』と書かれています。
私は、この文から学校へ入学して慣れるまでの期間や就職してからの状態がイメージしやすいかなと思いました。
小学校になると勉強が始まります。感覚統合による成長ができている子は、緊張しながらも授業以外の部分を過去の経験と紐づけてこなしていくことができます。しかし、感覚統合障害の子は、家庭や保育園でできたことも環境の変化によって反映することが難しくなります。そして、先生からたくさん注意されることで脳の処理できる範囲を超えてしまって、韻部を触ったり隠れてしまったり、教室から出ていってしまうなどの問題行動が起きてしまします。
就職をする時期になるとできることも多くなっていますが、学生のような配慮がなくなってしまいます。ここでも脳の処理ができる範囲を超えてしまうと鬱症状や心気症などの精神的な2次障害が現れます。
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