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海藻に秘められたチカラ

日本人にとって海藻は古くから貴重な食料源でした。食用としての海藻の歴史は古く、縄文時代や弥生時代には食べられていたと記録されています。現代でも海藻は食卓に並ぶ機会も多く、日本人の食生活に根付いた食材です。近年では、海藻のもつ栄養や健康効果に注目が集まり、その魅力は世界へと広がっております。今回は、そんな海藻のもつ栄養や効能を中心にご紹介します。

海藻に含まれるフコイダンがすごい?

海藻にあるヌルヌルの原因であるフコイダンという成分があります。このフコイダンは水溶性食物繊維の一つであり、摂取することで身体に良い働きが期待されています。また、安価で手に入ることからも、機能性食品や医薬品などに応用するための研究が盛んに行われています。

・血液をサラサラに
フコイダンの作用で血液が固まるのを防ぎ、血栓ができるのを防ぐといった研究結果が報告されています。

・ピロリ菌を阻む
フコイダンには胃の粘膜を保護する作用があります。そのためピロリ菌が胃の粘膜に住み着くのを阻害する働きがあるとされております。
ピロリ菌が住み着くことで胃が炎症を起こして、十二指腸潰瘍や胃潰瘍になるリスクを高めます。そのためピロリ菌が住みにくい環境を整えることが大切です。

・コレステロールへの働きかけ
生活習慣や食生活の乱れで悪玉コレステロールが増えすぎると、様々な病気を引き起こす可能性が高まります。フコイダンにはそんな悪玉コレステロールの数値を下げる効果が期待できます。ただ、コレステロール値をはじめとした脂質異常症を治すことができるということではありませんのでご注意くださいませ。

・肝臓を強くする
フコイダンを摂取することにより体内の細胞を保護してくれる作用があり、それは間接的に肝臓の機能を強くします。肝臓の機能が強まると、食べた物の解毒作用や、エネルギーを貯蔵する消化酵素を出す作業が円滑に行われることになります。

海藻には豊富な健康成分が含まれます

ビタミン
海藻類には、様々なビタミンが豊富に含まれています。その中でもビタミンAは免疫を高める効果があります。また、ビタミンCはコラーゲンの生成に一役買ったり、メラニンを抑制したりと、美容効果も期待できます。

カルシウム
骨粗しょう症の予防などには欠かせないカルシウム。他にも、血液や細胞内に存在し、筋肉の収縮や神経伝達、ホルモン分泌などを正常に保つ働きをしています。

水溶性食物繊維
海藻類には水溶性食物繊維が豊富に含まれております。便通改善はもちろん、体内の余分な糖や脂質を吸着し体の外に排泄する効果が期待できます。

まとめ

普段何気なく口にしている海藻には様々な健康効果が期待でき、さらには美容にも一役買ってくれるスーパーフードだったのです。日本人に馴染みのある食材だからこそ、普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。




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