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加速主義

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2021年8月の記事一覧

令和3年8月おしまい

令和3年8月おしまい

すごい勢いで8月終わってしまった。オリンピックが昨日のように感じられる。

今月はイベントとしてはTOEICがあった。ちゃんと準備して受けることができてよかった。

その一方で、集中を切らさないのは難しいなあと思い知らされたのであった。

TOEICのリスニングの最中って、本当にこういうことがおこるんだよな。

TOEIC以外ではオリンピックが終わって、プレミアリーグが始まって、阪神は首位転落した

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加藤陽子『天皇と軍隊の近代史』よんだ

加藤陽子『天皇と軍隊の近代史』よんだ

加藤陽子氏のこの本は2020年初頭に購入している。

しかしその後、コロナ禍やら色々あって積ん読になってしまっていた。

そして著者も日本学術会議のあれこれで忙しかったようである。

加藤氏の政治的立ち位置については賛否両論あろうが、氏の著書については面白く読ませていただいてきたことは否定しようがない。

昭和初期日本の軍と政治を専門にされており、また政治的には左寄りではあるが、著書は極めてフェア

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高齢者の癌の手術について思うこと

高齢者の癌の手術について思うこと

京都もDelta variantが跋扈しているようだ。先日それに関して、京都大学大学病院、京都府立医大病院など京都府内の大病院の院長名で声明が出され、ちょっと話題になった。

京都大学と京都府立医大が昔は仲が悪かったのはよく知られていることで、どちらも他大学出身の教授はたくさんいるのに、京大には府立医大卒の教授はほぼおらず、府立医大には京大卒の教授はいなかった。まあ今はそんなことはないけどね。

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反ワクチンや代替医療にまつわるあれこれ

反ワクチンや代替医療にまつわるあれこれ

Delta Variantが跋扈する昨今、なかなか興味深い記事があった。

Bloombergの元記事はこちら。

ハーバード大学などの研究者が20669人のアメリカの人々にワクチンにまつわる誤解について調査したものである。不妊の原因になる、DNAが変化する、探知機が仕込まれている、中絶した胎児の組織が入っているの4つの誤解である。年収10万ドル以上が、1つ以上について真であると解答した割合が最も

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三浦綾子『塩狩峠』読んだ

三浦綾子『塩狩峠』読んだ

この記事の末尾で触れたエピソードにつき、友人より示唆あり、この小説を読んだのである。

1909年2月名寄駅初旭川行き列車が塩狩峠付近で最後尾の列車の連結不備のより逆走し暴走寸前となったところを、長野正雄なる人物が下敷きとなることで停止せしめたという事件があった。

この三浦綾子氏による小説は、自身と同様にキリスト者であった長野正雄氏をモデルにしたものである。長野氏は今でいうところの「ぐう聖」だっ

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河合雅司『未来のドリル』読んだ

河合雅司『未来のドリル』読んだ

かなりのスピードで読んだ。

著者は『未来の年表』など少子化の行方を描く著作で有名。

本書のさわりはこちらのPresident onlineの記事で取り上げられている。

日本では130万人くらい毎年亡くなっているが、出生数は近年100万人を切った、高齢者は3000-4000万人でどんどん増えている、という基本的数字を知っている人にとって、驚くようなことは書いていない。

新型コロナウイルスによ

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西部邁『死生論』を読んで。伝統を規定するのは未来である

西部邁『死生論』を読んで。伝統を規定するのは未来である

西部邁の本を読んだ。

これを選んだ理由のひとつは、自分が死を意識する年齢になってしまったことである。

そしてもう一点。私は西部が自死を選んだ理由については理解していたが、側近に自殺幇助の罪(下手したら殺人罪までありえた)をかぶるリスクを負わせることはなかったのではないか、もっとましなやり方があったのではないかと思っていた。しかしよく考えれば、西部ほどの人物がそのリスクを熟慮していなかったはずが

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