夏の思い出2023その2〜阪急今津線小林駅あたり〜【訪問看護ステーション開設805日目】
夏休みの自由研究課題の報告する前に、まだまだ書きたいことがありました。思い出してきたのでそちらから。ごく私的なことですが、自分のルーツに関わることを書きたいと思います。このブログ(note)は自分の息子たちへの長ーい”遺書”を兼ねているので、時々こういうの混ざりますのでご容赦を^^。
映画にもなりました(有村架純ちゃんが高校生役!)小豆色の車体に緑の客席の昔から変わらない阪急今津線。
その終点の宝塚駅から程近い「小林(おばやし)」という駅から徒歩10分?くらいのところに母の実家がありました。住所で言うと兵庫県宝塚市。その実家は祖父母も亡くなり、今はもうありません。別のご家族が素敵なお家を作ってらっしゃいました。うちの前を車で通り、家族で感慨に耽っておりました。
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駅前でついパシャリ。実家は無くなっても、駅は変わらない。なんだかうつろう人の人生の中で、駅だけは変わらない、という当たり前というか普通のことにじんわりありがたみや幼い頃の記憶を重ねてしばらくウロウロしていたのでした。
子どもの頃、毎年のように夏休みは母と姉と従兄弟たちとこの小林で過ごしていました。きた時には鹿児島弁なのに、帰る頃には関西弁になってました。どちらでも言葉でいじられるという目にあいます。。。
鹿児島では、目上の人に対する丁寧な言葉遣いで「〜でした」と語尾にでしたを付けることがあります。子どものころ、鹿児島の実家で近所の友達と遊び呆けて遅く帰って「ただいま!」と言ったら一緒に住んでいた父がたの祖父から「『ただいまでした』と言うもんだ!遅い!」とめちゃくちゃ叱られ、、、、
それでは、と宝塚に帰って過ごしている時にいとこたちと遊んで夕方、同じように遅くなったので宝塚・小林の実家で同じように「ただいまでした!」と言ったら、出迎えてくれた関西学院大学の国文学者だった祖父から、「なんだその変な日本語は?!正しい日本語を使いなさい!」とものすごい怪訝な表情で言われて叱られたのでした、、、なんとも言えず違和感と理不尽さを感じたことを覚えています^^;
(博士課程を終えた人間としては、彼が国文学者だったって言うのがなんとも味わい深い。。。^^;)
大袈裟なことを言うと、日本国内でしたが異文化の間で通訳や解釈をしてもらえないまま、子どもの頃の自分は、引き裂かれていたのだと思います。でも今思えば、引き裂かれてはいたけど、どちらも「自分そのもの」だったのでした。だからこそ困るわけですが。。。
この頃から「異なる文化や価値観、相容れない考え方や立場の違いの間で通訳したり、引き裂かれたりする」ことに馴染んでいたような気もします。。。かたや男尊女卑のザ・鹿児島文化、かたやフェミニストな祖父が作るその家の文化の違いも大きかったです。
そんな中、祖母はコンプレックスや文化の違いに翻弄される自分に普通に優しく「ぶんちゃんのいいところは〜だよ」と生活の場面で褒めてくれたり、認めてくれたり、前向きな解釈に言い換えてくれたりしたのでした。
今思い返すと、自己肯定感のようなものをものすごく祖母からもらったのだなあと思います。夏休みに帰るたびに、祖母の前向きで明るいキャラから、そのシャワーを浴びて過ごしました。祖父が亡くなった自分が20歳の頃、大学生で暇だったので寂しがっている祖母と1ヶ月近く宝塚の実家で一緒に暮らしました。
その際も20歳くらいの、よくいる「恋愛や進路や自分の行動に迷いっぱなしのコンプレックスだらけの若者」な自分に、真っ直ぐなキャラクターで正直に天真爛漫に振る舞う祖母にかなりの勇気をもらった記憶があります。
(そういえば、書いてて思い出しましたが、自分が看護師になったのも祖父の病院看取りの際におじさんと交代で病室に寝泊まりした体験が原体験になっています。自分の看護観みたいなものにつながっている気がするので、いつか書こう)
この夏の宝塚めぐりは、自分のルーツを思い出し、祖父母に感謝する時間になりました。以前DNA検査を受けたら、自分のハロタイプは、その祖母の祖先が遠く、ロシアのバイカル湖付近からやってきたことを示していました。祖母自身も東北仙台の生まれ育ちだったので、きっとバイカル湖から朝鮮半島やまたは樺太や北海道に当たるエリアを通って、日本の北の方に定住したのでしょう。ロシアも、朝鮮半島も、北海道も、自分のDNAの中に身近な存在としてあるように感じています。
なので、僕にはKoreanルーツな友人知人が複数いますが、朝鮮半島も、今戦争をしているロシアも、自分にとってはなんだか身内なことに感じられ、人ごとではない感じが少しあるのでした(Koreanフード大好き&レスペクトだし^^)
さてさて話が散漫になりすぎました。お付き合いいただき感謝です。
自分のルーツと幼い頃や若い頃の思い出と、今の自分を行き来する。
そんな夏になりました。感謝。
そして探究は続く。
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