ブタコヤブックス| BUTAKOYA BOOKS

新刊書店をオープンさせようと企んでいる小学校教諭夫婦|本屋巡りの記録や、読んだ本の感想…

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新刊書店をオープンさせようと企んでいる小学校教諭夫婦|本屋巡りの記録や、読んだ本の感想、本屋開業へ向けての取り組み、ときどきエッセイ| 図書委員会を担当したことは無い…|

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パジャマで行ける本屋さんが四国にあったっていう話

ホテルの風呂上がりに行く売店感覚で、本屋に行ける宿。 夜、子供を寝かしつけた後、本屋に忍び込める宿。 子供をブランコに任せ、親は本屋でじっくり本を選べる宿。 朝、起きてすぐに、本屋でコーヒーが飲める宿。 おい!世の本(屋)好きの皆々様方!そんな楽園が四国にあるぞ!渡れ!瀬戸大橋!明石海峡大橋!!しまなみ海道!!! 徳島県は美馬市脇町にある泊まれる本屋さん、まるとしかく。こちらに家族4人でお邪魔してきた。四国の本にまつわる場所を、家族4人で巡る旅だ。 到着して、この

    • 名古屋のブックカフェ・本が読める場所巡りをしてきた話①

      いつもと違う雰囲気の中で本を読みたいあなたへ。 自宅では読書に集中することができないあなたへ。 オシャレで素敵な「本を読める場所」を探しているあなたへ。 名古屋は味仙と味噌しか無いわけじゃない! 夏休みにいかが? 名古屋の「本が読める場所」! まずは愛知県は名古屋市、千種区の今池にある、「読書珈琲リチル」さん。初めての訪問であった。 「読書珈琲」という名前から「ブックカフェ」を想像してしまうが、HPにもインスタにも、ブックカフェであるとは明記されていない。 インス

      • 【読書感想】ChatGPT先生に自分の文章の感想を教えてもらった

        教員であるわたしには、「ビジネスメール」の経験がほとんど無い。 黒板の前に立ち「チョーク&トーク」の16年間。 外部の大人とメールでやりとりをした経験は、この16年間で5回にも満たないだろう。 なにせ外部との通信手段の主力は、いまだに固定電話と連絡帳のツートップである。昭和から変わらない。なんというガラパゴス。 なので、数年に1回あるかないかの「外部の大人とメールでやりとりするイベント」は、わたしにとっては大大大仕事のひとつなのだ。恐怖。 今後どこかでわたしとメール

        • 内面を磨いてあんたも幸せにならんかね

          「とてもキレイですよ」 わたしの胃と腸の写真を手にした、ジャン・レノに似せた無愛想な医師がそう言った。 確かに素人が見てもめちゃくちゃキレイだった。 うっとりとした。 思い出の桜並木でも見ているかのようだった。 そう。先日わたしの体内にて、胃カメラと大腸カメラの撮影会が同時開催されたのだ。 「とてもキレイですよ」 人生で容姿を褒められたことが無い私にとってこれは衝撃の一言だった。 胃や腸の壁ってのは、肛門で折り返して皮膚と地続きであるわけだから、これはもうギリギリ

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        • 本屋巡りのあれこれ
          8本
        • 読んだ本のあれこれ
          6本
        • 本屋開業日記
          6本
        • 古本市出店のあれこれ
          6本

        記事

          わたしによく似た人を10人くらい集めて、パーティを開く。

          「自分にそっくりな人は世界に3人いる」という有名な言葉がある。 「THE・量産型あんこ型ロボ」である筆者ことわたしの場合、3人どころの騒ぎではない。本ッッ当にわたしは、わたしの知らないわたしによく似たわたしではないだれかに間違えられることが多い。 去年の夏に鹿児島の繁華街を歩いていたら、着物をお召しの素敵な御姉様に「(お住まいが)おとなりの方…?」と声を掛けられた。違う。あなたのとなりには住んでいない。西郷とも縁は無い。 今年受け持っているクラスに、わたしに顔も体形もそ

          わたしによく似た人を10人くらい集めて、パーティを開く。

          星野源さんと共に撮影に臨み、キレイだと褒められた話

          朝早くに起きて、MacBookに向かう。 手元には、コメダで買ったお気に入りのグラス。 ドリンク片手にカタカタ ッターンッ!と文字を打つ充実した朝。 粉末を水に溶かして、作り置きしたドリンク。 だらりと舌に絡みつく質感。ぶどうとりんごの中間のようなフレーバー。ゆっくりと、蝉の声をききながら、下剤を喉の奥に流し込む。 下剤。 そう、この透明な液は「下剤」。 「フラペチーノ」でも「マキアート」でもない。「モビップレップ」という名の下剤である。 2リットルの下剤。これを長い

          星野源さんと共に撮影に臨み、キレイだと褒められた話

          一年生に「すきな ほんは なんですか」と聞かれて返答に困った話

          生活科の授業の中に、「学校の先生にインタビューをする」という単元がある。前日に一年生担任から、明日の休み時間にインタビューをお願いしますという連絡があり、私は楽しみに待っていた。 三人の一年生児童が、私のもとにやってきた。 一人目の問い。「すきな いろは なんですか」 (それを聞いてどうするんだろう…)と思いながらも、きちんと6歳児の目を見て、「みどりいろです」と、誠実に答える。 質問に答えてもらった一年生の目は、きらきら、うるうるしていた。みどりいろが好きという答えが

          一年生に「すきな ほんは なんですか」と聞かれて返答に困った話

          余談ばかり読んで余談ばかりしていたら痛風と勘違いされた話

          2024年7月9日火曜日、時刻は朝の4時をまわったところ。司馬遼太郎『坂の上の雲(一)』を読了した。 夏休みが見えてきたため、全8巻からなる長編に手を付ける気力が湧いてきたところだ。誤解なきよう願いたいのは、ここで言う「夏休み」というのは子どもたちにとっての「夏休み」という意味であって、7月も8月も教員はきちんと勤務をしなくてはいけない。教員に「夏休み」は無い。ただし有給は取りやすいわけだ。 司馬遼太郎が好きで、いくつかの有名タイトルは読んでいる。司馬遼太郎との読書は、「

          余談ばかり読んで余談ばかりしていたら痛風と勘違いされた話

          2024年上半期 本屋巡りの記録

          2024年も半分が過ぎた。上半期の時点で、実に多くの本屋さんに訪れた。振り返ってみようと思う。 1月 Herabooks、七坪書店、花のき村、絵本屋きんだあらんど、文学フリマ京都8、アリバイブックス、恵文社一乗寺店2024の始まりはHerabooksさんから。息子の宝物『仮面ライダー昆虫記』に出合えた。 開店までの様子をSNSで追いかけていた、安城の七坪書店さんにも行くことができた。 その足で、絵本が中心の花のき村さんへも寄った。 京都に行った際に、絵本屋きんだあらん

          2024年上半期 本屋巡りの記録

          なんやかんやあってジェーン・スーさんに「いいことあるよ!」と言われた話

          なんやかんやあると、私はたいがい本屋に行く。 何気なく外国文学のコーナーを覗いていた。文庫化されたばかりの「百年の孤独」(ガルシア・マルケス)を探していたのだ。 するとそこには「ジェーン・スー」。 ん??外国文学にジェーン・スー!? これは、あれだ!例のあれだ!!彼の有名な「ジェーン・スー、ブックオフで外国文学の棚に置かれがち問題」だ! ネットや伝記の中だけに存在する神話の類かと思っていた。いざ実際に目の前にすると、興奮してしまった。きっと私は今、四つ葉のクローバーを

          なんやかんやあってジェーン・スーさんに「いいことあるよ!」と言われた話

          【#05 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】四角い本に格納された先生たち

          2024.6.7(金)  本から何かの学びがあるとき、本はその人にとっての「先生」になる。あっ、「本からは学びがあるべきだ」なんて言ってませんよ、そんな堅苦しい読書ばかりでは、人生やってられません。でも、そういう面もあるでしょ、って はなし。好きなときに、好きな内容(教科)を、好きなだけ学べる先生。それすなわち、本。かくいう、それを売る私も「教員」。(「先生」とは言いません、一応、言っておくと、自分で自分のことを先生と言わないタイプの教員ですわたしは。はい。)  本棚に無

          【#05 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】四角い本に格納された先生たち

          【#04 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】本屋になったら給食食べられないのは寂しいかも

          2024.6.6(木)  数ヶ月前に悲しい事故が起きて以来、うずらの卵が給食に登場するたびに放送が入る。 「ピンポンパンポン──今日の給食にはうずらの卵が入っています。よく噛んで食べましょう───」  事故が起きたばかりの頃は、朝一番に 「うずらの卵が入っているからよく噛んで食べて」と確認した。食べる直前にも 「うずらの卵が入っているからよく噛んで食べて」と伝えた。さらに、食事中にはスピーカーからも 「うずらの卵が入っているからよく噛んで食べて」というアナウンスが流れ、ご

          【#04 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】本屋になったら給食食べられないのは寂しいかも

          【#03 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】初めて真剣に「営業利益」を計算した。

          2024.5.30(木)  給食は「キーマカレーとナン」。給食に出るナンは、これまた独特。とても美味しいのだが、「ナンの形をしたパン」と言った方が正しい気がする。ちょっと前までは「ナンて日だ!」とか言っちゃう小学生が必ず居た気がしたけれど、最近は誰も言わない。だから、おじさんも言わないようにしている。本当は、めちゃくちゃ言いたい。眉間にシワを寄せながらナンを頬張るおじさんが、自分の中の小峠英二を抑え込むのに必死になっているだなんて、令和の小学生は思いもしないだろう。  「『

          【#03 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】初めて真剣に「営業利益」を計算した。

          【#02 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】17日ぶり2回目の内見へ

          2024.5.27(月)  給食はソフトめんを味噌につけて食べるという、実に名古屋らしいメニューだった。幼少期から味噌漬けにされて育つのだ。  『最新教育動向2024』という本を買った。まもなく教員を辞めるというのに、なんて勉強熱心な奴なんだろう。「これからの子どもたちに必要な資質」とは、「①課題を設定できる ②次世代のテクノロジーを活用できる ③社会をよくするアクションまで実現できる」力なんだ! という旨が熱く書かれたところまで読んだら、味噌よりも黒い色のためいきが出たの

          【#02 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】17日ぶり2回目の内見へ

          【#01 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】ブタコヤブックス開業日記

          2024.5.9(木) 「大体でいいんだけど、いつまでに決断できそうかな?」  職場の長に応接室へ呼び出され、そう聞かれた。どうやら、来年度の人事を司る人間に、退職をする可能性のある者が職場に潜んでいるということを報告しなくてはいけないらしい。 「以前に、年末までに決めてくれればいいと教えていただいたので、そのつもりでおりました。」  昨年度のうちから退職の意向は伝えていた。なんとなく、「本屋を始める」とは言えなかった。「小売業を始めたくて…」という、なんともわかりづらい言

          【#01 起立 気をつけ 今から本屋を始めます】ブタコヤブックス開業日記

          noteをちまちま書いてたら、町のタブロイド紙を作ることになった話

          大変だ。 noteをちまちま書いてたら、町の魅力をお伝えする、タブロイド紙を作ることになってしまった。 どうしよう。 やたらとわたしのnoteを気に入っていただいている知人の招待でこの会議に参加させてもらえることになった。ということは、このnoteの要領で、わたしの目線で町を見て、その魅力を文字にすればいいのだと思う。 いいねえ。楽しいじゃないか。 わたしのnoteなんぞただご機嫌に、おちゃらけて書いてるだけの道楽なわけで。それが人様や町のためになるのであれば、こりゃあと

          noteをちまちま書いてたら、町のタブロイド紙を作ることになった話