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「FA」はいいけど「○○○○」は

4年総額18億円とはすごい。

プロ野球におけるFA(フリー・エージェント)は、球団に対してしかるべき貢献をした選手に認められる権利です。行使をためらう必要はまったくありません。

最近は減りましたが、かつては「○○を強奪」「カネで動いた」みたいな記事をよく目にしました。ルールに則って移籍するのだから強奪ではありません。プロがより高く評価してもらえる働き場所を選ぶのも当たり前。お金が理由とは限らないし、仮にそうだとしても責められる筋合いはないわけです。

ただひとつ。退団するプレイヤーのランクに伴う「人的補償」の制度はいただけません。今回のケースでいうなら、西武はオリックスがプロテクトしなかった選手をひとり獲得することができます(もしくは金銭補償)。戦力の均衡ということなのでしょうか? でも当事者の立場になって考えたら。。。

メジャーリーグには「トレード拒否」を盛り込んだ契約があると聞いています。ならば日本も「人的補償」で選ばれた選手に、ちゃんとした形の拒否権を認めてもいいのでは? 新天地でチャンスを得て飛躍する可能性も低くないから、意外に行使する人は多くないと思いますし。

「ちゃんとした形の」と書いたのは、現状でも一応拒否することはできるからです。しかしその後は「資格停止選手」となり、二軍を含めた公式戦に出られなくなります。移籍もできません。復帰するには、保有権を持つ球団の意見書を付けた「復帰申請書」をコミッショナーに提出し、許可をもらわないといけない。

ちょっと選手に対して酷ですよね。家庭の事情や長年の貢献など、ペナルティーを伴わない拒否権が認められる要件をぜひ議論してほしい。

もし私がFA宣言したら、どこかの書店が高い給料で獲得してくれるでしょうか? 絶対ありません。森選手、この評価はまぎれもなくあなたの実力です。頑張ってください!!

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