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1.4&1.5のメインはこれしかない

ロープに足を掛けての逆さ押さえ込み。渋い。渋すぎる。

アメリカでは同種のパターンで「タイツを掴んでのエビ固め」というのもあります。どちらも嫌いじゃないテクニックです。弱者が強者を出し抜くという意味で。でもトップスター同士によるタイトルマッチ級の試合のフィニッシュとしてはどうなのかな。当然反則ですし。

なお、この「ロープを利用してフォール」後の流れはだいたい次の4つに分類されます。
①カウントの途中でレフェリーに気づかれ、注意される。
②気づかれずに3カウントが入り、裁定も覆らない。
③3カウントが入った直後にセコンドやコミッショナーの抗議で取り消される(WWEならオーナーがリングにやって来て試合再開をコールする強権発動パターンもある)。
④後日「無効試合」とされ、タイトルは会社預かりとなる。

現状は②ですね。④になる可能性もありますが。

私の長いファンキャリアの中で「ロープを利用して相手をフォールしたことによる反則負け」というのは一度も見たことがありません。急所を蹴ったり椅子で殴ったりセコンドが手を出したりして反則負けになった試合なら何度もあります。つまりこれを「誤審だ!」と言うのなら、EVILのNJC優勝や二冠王座戴冠も誤審になるのです。更に言うと、内藤が初めてIWGPを巻いた試合も誤審になります(SANADAが乱入している)。レフェリーが試合の流れを左右する重大な反則行為に気づかずスルーしたという点では一緒ですからね。

そう考えると④はお勧めしません。ファンからの厳しい突っ込みを覚悟しないといけないので。「セコンドが介入しようが急所を蹴ろうがスルーなのに、ロープに足を掛けたときだけ無効試合?」「都合のいいときだけスポーツになるんですね」等々。一応いまの新日本のルール解釈だと「レフェリーが3つ叩いたら裁定は覆らない」というのが通説なので、このまま②で落ち着くと思われます。

ところで内藤が「1.4は飯伏と、1.5はジェイとやりたい」と発言したみたいですね。素晴らしい責任感。でも挑戦権を懸けた試合に負けた飯伏が勝ったジェイより先に挑戦するのは絶対駄目です。それをやってしまったら権利証の意味がなくなり、来年以降誰もその価値を信じなくなります。「権利証なくても人気あれば挑戦できるんでしょ」「要はドームに客を呼べればOKなんでしょ」と。これは熾烈な闘いを勝ち抜いてドームのメインに立った過去の挑戦者たち(内藤や飯伏も含まれます)及び争奪戦を見るためにお金を払ったファンを侮辱しています。権利証をなくしたら済む話でもありません。

1.4で飯伏とIWGP王座戦、翌日ジェイと二冠王座戦。これが妥協できるギリギリのラインかな。でも本当は「1.4で内藤vs飯伏のIC王座戦。1.5で内藤vsジェイのIWGP王座戦」がベストです。そして後日改めて(もしくは春のNJCに優勝して)IC王者飯伏とIWGP王者内藤がダブルタイトルマッチで闘い、勝者がIC王座を封印すればいいのです。

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