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世の中は「○○の○○」を単体では認めない

メッツ傘下の3Aシラキュースで制球難による炎上を繰り返し、防御率は二けた。誹謗中傷はダメですけど、335万ドル(約5億3000万円)の年棒をもらってこの数字では、メディアやファンに批判されるのは。。。

ただ、シーズン序盤の藤浪投手は例年良くないイメージ。加えて、日本の二軍よりもはるかに過酷な環境を強いられるマイナーリーグで長期間プレーするのは初めてですよね? 身体のコンディション作りや精神面で、表には出しにくい大変なことが多々あるはず。

と書いていたら、こんなニュースが。

負傷者リスト入り。このまま日本復帰? いやいや。また球場で見られたら嬉しいけど、いまじゃない。

甲子園を春夏連覇し、ドラフト1位で阪神タイガースへ入団。しかも3年連続で二けた勝利。絵に描いたような野球エリートが陽の当たらぬ場所で必死にもがいている。上がっては落ち、落ちては上がり、今度こそ大丈夫と思いきや異国の地で奈落の底。

リフォームの営業マン時代、調子のいい月は上司からチヤホヤされ、悪い時はお荷物みたいに言われました。手を抜いているわけではないのに「ペース配分するな。死ぬ気でやれ!」と怒られる。

実際は休みが月に2日しかない労働環境で全力を通し、へばった経験から配分の仕方を学び、結果を出したのです。なのにオーダー件数が停滞すると「お前は何も考えず、全力で走り回っていた頃の方が良かった」と諭される。それ事実じゃないですから。

もしかしたら、藤浪投手も想像以上にハードなスケジュールで調子を崩し、ペース配分を心身で覚えている最中かもしれません。

世の中はこういう過程の努力を単体では認めない。結果だけを称えることはあっても過程だけはまずありません。積み重ねたプロセスの価値を証明するには、数字でねじ伏せるしかない。

藤浪投手、不調の時こそマイペース。まだまだここからです!!

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