日はまた昇る

今年6月にnoteを始めてから一度だけ「つぶやき」をしました。

という内容でした。本の町・神保町は私にとって魂の安息所です。東京堂書店(ここのカバーがいちばん好き)や三省堂書店(愛書家の総本山)、書泉(B1のプロレスコーナーに癒される)、さらに様々な古書店を巡って衝動買いし、安くておいしい蕎麦を食べる。静かなカフェで本格的なコーヒーを飲み、黙々と本を読む。最高の時間を過ごせます。

行きつけの蕎麦屋・嵯峨谷(さがたに)がコロナ禍で閉店した影響で足を運ぶ頻度が少し落ちました。でも心を洗われる町であることに変わりはありません。そんなわけで先日、一年の締めくくりにぶらりと行ってみました。忙し過ぎた仕事帰りの息抜きに。まあ職場も書店なんですけど。。。

すると、よもやよもやの神様のプレゼントが。

嵯峨谷・神保町店、奇跡の復活を果たしていました!!!!! 

店員さんに確認したところ、10月には営業を再開していたとか。ひええ。11月に神保町行ったのに全然気づかなかった。一部のメニューが値上げしていたみたいですが、いやいや再開してくれるなら全然OK。メチャメチャ嬉しかったです。

もちろん納豆蕎麦を食べてきました。大盛りで。あじご飯もいただきました。幸せでした。

一度コロナで閉店してから営業を再開した飲食店って他にあるのでしょうか? あるとは思いますけど私は知りません。なんか一年の最後にとてつもなく貴重なプレゼントをもらった気分です。倒されても倒されても、何度だって立ち上がればいい。ヘミングウェイの代表作「日はまた昇る」を思い出しました。彼は「老人と海」の中でもこう書いています。「人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」

「世界の」とか「日本の」なんて主語の大きな話はできません。でも嵯峨谷の復活のおかげで、少なくとも「私の」2021年には希望しか感じません。「物書き書店員」としてますます精進していきます。

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