脱・同調圧力のきっかけに
”書店員界のケンドーカシン” ”読メフェイマス” ”「SUI」編集長”のY2K☮です。
今日は書評いきます!
雨が降る日曜は、お家や近場でゆるりと読書するボーナスチャンス!
要は人生、面白ければいいんです!!!
「東京改造計画」 堀江貴文著
幻冬舎 ISBN:9784344036277 192P
(以下、読書メーターに書いたレビュー)
「戦争論」を描いた小林よしのりが軍国主義ではないように「拝金」を書いた著者も拝金主義ではない。投げ掛けるメッセージはむしろ真逆。彼らの口にする忖度ゼロの真実を苦々しく思う連中が捻じ曲げたイメージの罠から抜け出すには自分で読むしかない。「大麻解禁」「江戸城再建」など文字面だけ見るとどうかと思う箇所もあるが、込められた真意は的外れではない。要は常識を疑い、タブーや聖域を設けず、新規の解決策を常に探り続けること。目標は皆が楽しく生きる街。そのためには我々が自らをアップデートする必要もある。都知事選行きましょう。
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ホリエモン新党もあるし、小野泰輔氏とも動画を撮っている。
著者の真意はどこにあるのか? それはこの本に書かれた提言を、全てではなくても、いくつかでも実現する意志のある人なら、党派に関係なく応援するということだと思います。脱・派閥政治です。
本来なら、政治家は党や派閥の決定に全て盲目的に従う必要はないはずです(それだけでいいならこんな楽な仕事はないですよね)。時には野党の意見に賛成して取り入れてもいいわけです。でもそういう姿勢を打ち出すと反逆だとか何とか言われて党を追われ、選挙の時に苦しくなる。そうじゃなくてもっと「個」の意識を高めよう、全体主義というか同調圧力に流されずに自分の考えを持とう、というメッセージを本書に感じました。
なので、もちろんここに書かれている全ての政策を受け入れる必要は無いと思います。その根底にある東京都及び都民に向けた思いに賛同できるか否か、何より自分はこれを読んでどう思ったか、が重要なのです。
あともう一点。マニフェストでも公約でも言葉はどちらでもいいのですが、要はやると言ったことを実現できたか否か。そこを詳細に吟味しないのはおかしい。日本はマスコミの報道姿勢も含めて、その辺のチェックが甘い気がします。だから選挙の時だけの言いっ放しがまかり通ってしまう。こうして分かり易く書籍という形にして残せば、それを防ぐことに繋がる。公約の全てを実行するのは現実的には難しいでしょう。でもどれをどういう形で実行できたか、できなかった理由と今後の課題は何なのか。そういった点をクリアにしていくことはできるはず。そういう意識を感じ取れたこともこの本に惹かれた理由のひとつです。
他にも教育論やビジネス論も含め、勉強になることが多い一冊です。ぜひ読んでみて下さい!!!!