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PdMとデザイナーと人事がデザイナー面接のネタバレトークをしてみました【ブックリスタで働く仲間 大募集中!】

こんにちは。ブックリスタ人事担当の岸です。

今回は「こんなUIデザイナーと一緒に働きたい」をテーマに、現在ブックリスタが実際に取り組んでいるデザイナー採用についてのあれこれを、採用担当メンバーの対談でご紹介します。採用面接で行われていること、面接のねらいなど、ネタバレ必至!? の内容です。

こんな方にぜひ読んで欲しい!
・事業会社への転職を検討しているUIデザイナー
・「新規事業1人目デザイナー」として事業開発をリードしたい
・新規事業のスタートアップを経験したい
・マンガや本といったエンタメ商材を扱う仕事に就きたい

今回の登場人物

crema
新規事業開発室
デザイナー
現在募集している新規事業開発室 UIデザイナーの採用を担当
趣味は、ラテン音楽とダンス、VRChat
2021年入社

菅野
デジタルマーケティング部
プロダクトマネジメント全域
前任ではUIデザイナー・クリエイティブデザイナー採用を担当
猫と自転車とマンガをこよなく愛す
2016年入社


経営企画管理部
人事担当
趣味は体を動かすこと
2020年入社

まるでお見合い!?
お互いを知るためのワークショップ型面接

 本日は、現在ブックリスタが力を入れている“新規事業”、その中で鍵となってくるアプリ開発のUIデザイナー採用について、内容を良く知るお二人に参加してもらいました。今まさに採用を担当しているcremaさんにはリアルな体験談を、菅野さんには“そもそもブックリスタがなぜUIデザイナー採用に力を入れ始めたのか”といった経緯について、広い視点からストーリーをお聞かせください。
 
crema & 菅野 はい、よろしくお願いします。
 
 ブックリスタは、電子書籍ストア 「Reader Store(運営:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント)」「auブックパス(運営:KDDI株式会社)」と包括的なパートナーシップの元、取次会社として、2010年から事業をスタートしました。そして10周年を迎えた2020年よりシステムの内製化プロジェクトが本格的に始動し、既存事業の成熟を加速させながら、現在は新規事業開発にもチャレンジしています。それに伴い、これまでの事業領域だけに囚われない、様々なスキルを持った方々がブックリスタに集まってきています。cremaさんも2021年入社ということで、変革期を迎えているブックリスタを象徴する人材かなと思っています。それでは本題に入りましょう。

crema ありがとうございます。私が採用活動に取り組んでいるポジションは、新規事業開発室のUIデザイナーです。採用の流れをざっとお話すると、一次面接はポートフォリオを拝見し、お話をしながら志望者の方の人となりをお伺いしています。ただ、私としては面接を通してUIデザイナー職に必要な “考える力”や“考える道筋”を間近でしっかりと拝見したいな、と思っていて。そこで、ポートフォリオや職務経歴書を用いたいわゆる一般的な面接だけではなく、二次面接では志望者の方とワークショップを実施しています。

 具体的にはどのような内容なのでしょうか。

crema ワークショップはFigmaを使いながら、一緒に1時間程手を動かして、相手がどのような考えをされる方かを拝見しています。

新規事業開発室のUIデザイナー採用ワークショップで使うFigmaファイル

一方で、面接が「志望者の方にとってもブックリスタを知る格好の場になるよう、活用していただきたくて。例えば、今私たちのチームが新規事業として取り組んでいる推し活アプリ「Oshibana (オシバナ)」というアプリサービスがあります。(Oshibanaを開発する際の考え方もnote記事にしています)

crema 「Oshibana」はこんなユーザーからの要望があるんだ、とか、Figma上にあらかじめ資料を用意していますので、数値やユーザーの声なども見ながらサービスの魅力を知っていただきたいです。ワークショップ面接を通じて、お互いがメリットを感じて、分かり合ってマッチした上で、ブックリスタにジョインしていただきたいなと思います。

 まさにお見合いのような感じですね。

crema 本当に(笑)。1時間のワークショップのうち、最初の30分で「Oshibana」のロードマップやユーザーの声がたくさん羅列されているものを読み込み、分類作業を行っていただきます。これは、サービスのもつ課題を整理する力を見るねらいがあります。その上で「どんな体験を追加したり、改善すると良さそうか? やらなくていいことはどれか? を考えてみてください」という質問を志望者の方に投げかけます。何もないところから新しい案を出す、というよりは、“山積する情報や制約を整理して、ここはやる、ここはやらない”といった切り分けをしていただくのです。ほぼ同じことを日々実務で行っており、それに近い形式で体験していただきたいからです。
 
 僕もワークショップ面接に同席したことがありますが、皆さん非常に集中して取り組んでいらっしゃいましたね。
 
crema ですよね。そして後半の30分は、「出てきた課題に対してどんなアプローチをすると、より良いUXが実現される?」と質問し、フローを実際に作ってもらいます。そこではFigma上の画面を“きれい”に整える必要はなくて、やはり思考の道筋や表現を見ています。とにかく考え方を私たちに「チームメンバーとしてシェアする」といった感じで臨んでいただきたいです。ワークショップ面接を始めて、志望者の方の考えをよりクリアに見られるようになったと実感しています。

 けっこう盛りだくさんのワークショップですね。

crema はい。1時間でやることにしてはボリュームが多いのでは?という風に感じられるかもしれないですけれど、実務でも扱っている情報量は多くて、良い意味でカオスというか……。やること、やれることが色々あるチームなんだということを実際に分かっていただきたいんです。ワークショップでは、“今やるべきことが何なのか”“やるべきことにフォーカスできる方なのか”ということについても拝見したいと思っています。

UIデザイナーに求められる「デザインを語る力」

菅野 私が担当していた時は、今のようなデザイナーの組織体制がまだ無く、組織としての未熟さもある中で採用を行っていました。ただ、基本的にはcremaさんが取り組んでいるワークショップ面接のねらいと通底しているところはあって、“ロジカルに制作することができるか”“そのロジックをきちんと説明することができるか”を重点的に見ていました。

「デザインに対して論理的思考」を備えた方か、ということですね。

菅野 はい。これは私の意見ですが、UIデザインというのは決して感性だけで作るものではなく、何かしらの根拠に基づく思考を表現することだと思います。根拠は、例えば数値や分析、本などで紹介されているようなセオリーなど色々ありますよね。私はその根拠を基に、志望者の方がどうデザインに落とし込むか、どのように判断できるかを面接で拝見していました。
 
 なるほど。
 
菅野 「UXが優れていると感じたサイトやサービスはなんですか? どうしてあなたはそれを良いと考えていますか?」といった問いをあらかじめ志望者の方にお伝えしておいて、それについて5分10分で説明していただく形式をとっていました。「好き、嫌い」という主観的な答えではなく、何かしらの根拠を基に、「このユーザー母群をターゲットにした場合、このUIもしくはUXで、課題を解決します」ということをロジカルに説明できるかといった答えを期待していて。そして、それがしっかりとできた方にジョインしてもらいました。UIデザイナーは、「なぜこういうデザインにするのか、なぜこう表現する必要があるのか」ということを社内のエンジニアやプロダクトマネージャー(PdM)に納得させる必要がありますから。
 
 組織に共通理解がないと、プロダクトの質は低下してしまう。
 
crema その通りです。私も、チームメンバーに考え方、ロジックをどうやって提供するかみたいなところが、UIデザイナーの肝だと考えています。

カオスを楽しむことができる人

 ここまで聞いてきて、お二人がUIデザイナーに求めるスキルやマインドセットが共通していることが、良く分かりました。

crema はい。PdMの方がUIデザイナーと近い考え方持っている部分もあり、かつては採用を担当していました。今は「デザイナーがデザイナー採用に関わる」ように採用活動をアップデートしています。もちろん、ロジックという点では通底しています。その中で、試験内容はよりアップデートされてきていると思います。

 採用活動の進化と並行して、社内でのデザイナーへの注目は高まっています。

菅野 そうですね。そして最も大きな転換点は“プロダクトの内製化”へ舵を切ったところだと思います。

crema これは大きいですね。

菅野 はい。ブックリスタは創業当初から、外部ベンダーを活用してプロダクトを作っていました。プロジェクトマネジメントはブックリスタ側が担う一方、UIデザインからプログラムの制作はベンダーへお願いしていました。2020年頃から本格的なプロダクトの内製化プロジェクトが始動し、インターフェースやUIデザインを作りこむメンバーも必要になってきたわけです。

crema 会社の考え方、製品のサービスの作り方の進化とともに、必要な人材や求める要件も変化します。当然、面接の内容もどんどん実情にアジャストして、進化しないといけませんよね。

菅野 そうですね。

 そんな進化のフェーズにあって、今年度は新規事業開発室を中心にデザイナー組織が誕生しています。

crema はい。ただ、ブックリスタのデザイン組織は今年度から本格的に始動したこともあり、まだまだ未熟な面もあります。現在、プロパーのUIデザイナーは3人で、とにかく採用に力を入れています。チームでは、UXリサーチの研修やふせんトレーニングを積極的に取り入れてグラフィック面をロジカルに語れる力をつける取り組みを行っています。

 チームで連携して、スキルの底上げやUXへの意識を高めているんですね。ではブックリスタだからこそできること、会社や事業の魅力についても聞かせてください。

crema ドメインである「エンタメ」については、他社と比較してアドバンテージが大きいですよね。「電子コミック」「推し活」のようなエンタメ事業に、スタートアップに近い働き方・携わり方ができる会社は少ないと思うし、私自身とても楽しめています。会社のカルチャーとして、個人の裁量領域が広いところも魅力です。

菅野 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントとKDDI株式会社をはじめ、安定した株主の経営基盤の元、電子書籍ストアの運営を堅実に、トータルにサポートできている。その上で新規事業やチャレンジをするしっかりした土台があるということも魅力だと思います。  

  それは言えますね。

crema 新規事業開発室は、先ほどの推し活アプリ「Oshibana」をリリース済みで、ショートマンガ専用アプリ「YOMcoma(よむこま)」を開発中です。それらを良くしていこうという大きな流れの中で働きながら、まったく新しい、新たなアプリを開発しようとしたり、「私、こういうことをやりたいんです」とどんどん言える環境です。

 こんな方と一緒に働いてみたい、という具体的な人物像はありますか?

crema やはり「カオスを楽しむことができる人」でしょう。デザイナーという職域にこだわらずに、事業を強くするために、他の領域にも染み出していったりだとか、どんどん動いていくタイプの人。デザインとしてのクオリティーを高める、デザイナーとして、どんどんそのレベルを掘り下げていきたい、といった方と一緒に働きたいですね。

 ありがとうございます。最後に人事視点からお話をさせてください。私が採用において最も重視しているのは、“ブックリスタで働きたい”“ブックリスタでこんなことをしてみたい”という熱量を生み出すことです。まずは多くの方にブックリスタの魅力を知っていただきたいと思っています。選考が進むにつれて、志望者の方のブックリスタへの理解や熱量が上がっていき、「ブックリスタで働きたい」というご意向が醸成されるような採用の体験設計ができたらなと日々考えています。

crema この対談を通して、本当に、採用はお見合いみたいな感じだなと思いました。志望者の方から「こんなカオスの中から色々考えなくちゃいけないサービスなんてやりたくないわ」みたいな感想が出てきても良いと思います。私たちのサービスとか働き方が合うかをジャッジしていただく場でもあるし。

菅野 採用面接は、私たちが想定している「良いこと」以上のアイデアが生まれるチャンスであるかもしれませんからね。私たちにとっても有意義な時間になると思います。

 志望者の方に安心してもらいたいのは、正解はひとつではないということだと思います。だから対話をして、対話を形にできるか、情報を自分の中で整理できるか、あるいは足りない情報を取ってこれるかとか。面接でのやり取りの中でそんな要素を具現化してもらえたら良いですね。とにかく志望者の方には肩の力を抜いてもらって、お見合いを楽しんでいただけると(笑)

crema はい、楽しみましょう。みなさんお待ちしています!


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採用情報、カジュアル面談については、こちらからご覧ください。


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