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広報部〜同じ月を見上げて〜

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本を読んで、日記を書いて、思いを巡らせている。言葉にならない思いを抱きしめている。日記は10年以上。書くことが好きです。コメント嬉しいです。フォローお気軽にどうぞ。
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#わたしの本棚

【本とわたし】 書くことはまさに自分との再会なのだから。

だめをだいじょうぶにしていく日々だよ、と。そっと声かけられているようなタイトルに惹かれた。 だめ・だめを、だいじょうぶ・だいじょうぶ、にしていく日々。著者きくちゆみこさんの、丁寧に紡がれた日常を読みながら、自分もなんだか救われていくような気持ちになっていた。 ●いてほしいときに、いてほしいの!ビー、ヒア、ナウ!(Be here now!!) ほんとうにそうですよね! そうですよね!と深く頷けた言葉。シンプルにこれです。私もあなたも求めること。 子どもと共に暮らしていると、

【本とわたし】 読み終わらない本。

あなたにも読み終わらない本はありますか。 読了したあとも、時々開いてはまた付箋をつけたり、日記に言葉を書き綴ったりしている本が3冊あります。 何度も読み返そうとするのはなぜだろう。 何でこんなにも求めてしまうのだろうと思ったとき。 今のわたしが、どうしても見つめ直したいことがあること。 必要としている言葉がここにあること。 この文章を通して考えておきたいことがある。 そういう気持ちがあるから。 答えを急がずに、考え続けたい。 シンプルに、そういう思いがある。 時間をか

【本とわたし】1月の読書記録

『運が良いとか悪いとか言う前に、運は天から降ってくるものではなく、自分自身が運ぶものであると認識する。』 偶然に見かけた記事の言葉に、目が留まった。 運は自分自身で運んでくるもの。私もそう思います、、と心の中でつぶやいた。もっと言うと『そう思えるようになりました』という方が正確な表現かもしれない。 運は、私自身のこの手に委ねられている。本質を見ようとするならば、それは自分自身の心=人格にあるということ。  一月も振り返ってみると、心豊かな一ヶ月だったと思う。それはけして

【本とわたし】 絶望の淵にある人を救うのは、「ことば」です。

 二月に入った昨日、一通の手紙が届きました。手紙は、本を贈ったAさんから。そこには便箋五枚にわたって綴られた文章、御礼の言葉とともに、その言葉が綴られていました。私は、静かに泣きました。  私の話す言葉ではなく、本が静かに伝えてくれる。その人に、そっと気づかせてくれる。本は、人を救う。言葉は、人を救う。自分も救われた経験から、そう強く信じていたけれど。こういう手紙をもらうと、やっぱりそうなんだと確信する。  生きていこうと思える、力のある、一筋の光のような言葉は、一体どこ

【本が読めなくなった】 11月の読書記録と記憶。

   本が読めなくなった。悲しいとき、苦しいとき、本が読めなくなる。だから今は、そっと積んでおくことにする。  自分の日記が精一杯で、誰かに宛てた文章も書けなくなった。心が萎える日々。崩れ落ちそうな自分の精神状態を正しく保つことで精一杯だった。毎日『自分がどう在るか』が常に問われ続けていたように思う。身体と心に与えるもの、目に見えるもの・目に見えないものも含めて、ひとつひとつに意識を向け与え続けた。眠れない日もあり、一睡もできずに翌朝を迎える日もあった。それでも朝が来ると、太

【本とわたし】 今日は読書の日、前編。

 10月27日は読書の日。1947年に、出版社・取次会社・書店・公共図書館・マスコミなどが共同で制定されました。日付の由来は、10月27日〜11月9日までと定められている「読書週間」の初日であるということ。新しい本を手に取ったり、読書の習慣をはじめたりすることで、知識を増やしたり語彙力あげたり、またストレスの軽減など、多くのプラスを得ることができます。 読書は知的な活動であり、豊かな人生を送るための一つの鍵とも言えます。 ▼読書の10のメリット 読書習慣を持つことは、さまざ

【本とわたし】 暮らしと台所と、人生と。

 深夜0時をまわった。本を閉じ、そろそろ寝ようとベッドに入る。冷房の効いた涼しい寝室。子どもの小さないびきが聞こえる。さっきまで読んだ本の影響なのか、なかなか眠れない。天井の常夜灯を見つめる。今こうして生きていること呼吸していること自体、奇跡なんだよなぁとぼんやりと思う。     「それでも食べて生きてゆく」(著者:大平一枝) を読んで泣きそうになった。胸が苦しくなった。自分は今恵まれていることに感謝した。みんな、みんな、色んなこと抱えて生きているんだよ、と当たり前をこと

【本とわたし】 読書会を終えて思ったこと

 読書ってある角度から見ると、個人の体験というか、個人的な時間が流れてる。読んで何を感じるのかも自由であり、読者である私たちに委ねられているとさえ思っている。だからきっと、著者の意図しないことを読者が感じることがあるんだろうと思う。それは自然なこと。  読んだ本のことを誰かに話すのは、ときに自分の心のなかを晒け出すようなこと。読書会を開催していて思うのは、その本をおすすめしたいわけではなく、読んで!と言いたいわけでもなく。まぁでもちょっとはオススメしたい気持ちもあるけれど。

【本とわたし】 6月の読書記録 

 7月の入りましたね。夕方18時でも空が明るく、夏風が心地よく感じる季節。早めにお風呂に入って、ベランダに置いている椅子に座って、火照った身体を休める。風が気持ちよく、流れる雲を眺めながら、ぼーーっとするのが好きです。 6月も、いろんな感情や気づきがありました。 買ったアイスが美味しくてうれしかったこと 私の話をじっくり聞いてもらえたこと 怖くなったときに、ちゃんと「怖い」と言えたこと 亡くなった人を思いだし泣いた夜のこと 悲しみはひとりで味わうもの「孤独」と気づ

【本とわたし】 そのひとの日常を読みたい。

過去でもなく未来でもなく、 いま、ここに、生きること 今どんなことを感じていたり 今どんなことを考えたりしているのか いつも言葉にしていたい 自分の日記帳以外に noteもそんな場所のひとつ ▼そのひとの日常を読みたい誰かの日記を読むのが好き その人の日常を読みたい 自分とは違う日常の暮らし そのひとの言葉 そのひとの生き方 私とその人 人生が重ならなかったけど 会うことはなかったけれど noteだから会うことができたのかも そういう偶然の出会いも 楽しみたい

【本とわたし】 ただそれについて知り、考え、自分のことばで話したい。

 週末に読んだ「本屋、ひらく」は、本屋を開いている人たちのお話。良い話だけじゃなく、苦労や大変さも描かれていて、そういう裏話も含めてお店を知るからこそ、益々行ってみたい!という気持ちが強くなります。 ▼自分のことばで話したいBOOKS ライデンの店主:前田侑也さんの言葉に付箋をつけた。わたしも似たような思いを持っていて、この言葉は日記帳にも記した。 自分の言葉で話すことは、実に美しいことだと私も思う。 「本を読んで、言葉をつかみ取る」 それは、私の日常においてよく行わ

【本とわたし】 5月の読書記録②

5月の読書記録、後編です! ぜひお付き合いください。 ▼酒場學校の日々 & 世界はフムフムで満ちている 金井真紀▶︎酒場學校の日々 お酒のある場所にどちらかと言えば 縁のない私にとってはまさに、 知らない世界を知った!ような感覚。 どのエピソードにも金井さんの 優しい眼差しが入る 読んでいて温かな気持ちになる。 ▶︎世界はフムフムで満ちている まさに「フムフム」に満ちています! 色んな仕事がある 色んな人生を送っている人たちがいる。 そんな当たり前を知る・感じる。 雨

【本とわたし】5月の読書記録 ①

5月に読んだのは、詩集、小説、そしてエッセイ。10冊ほど読みました。 意識して何冊読もうとか決めずに、 流れに任せている。 本を読み続けている暮らしを していくうちに 分かったことなんだけど、 読書には個々の 「流れ」とか 「リズム」があって わたしは それを大切にしている。 とくに、寒暖差から 心身にも影響が出ていた5月。 それでもちゃんとわたしの「今」を 見つめられていたのも 「本」を読んでいたお陰だった。 ▼世界はうつくしいと 長田弘長田さんの詩集が好き

【本とわたし】 4月の読書記録

いろいろと出来事があった1ヶ月だった。けれど結局さいごには「はぁ〜、それでもいい1ヶ月だった」と言える自分がいること、すべての出来事に感謝をし、手を合わせている自分がいるんだから。何があろうとも、これからもきっと、大丈夫なんだと思う。 木 幸田文「木と触れ合うのにも、一年をめぐらないと確かではない。せめて四季4回は見ておかないと話にならない」 この言葉は深いと思う。 他にも言えるのではないだろうか、と思う。 すぐに理解したと思ったりはせずに、せめて1年は勉強する、考える